Hush,Little Baby -保健師さんの育児ブログ-

無菌性髄膜炎

無菌性髄膜炎

原因  : 
 ・ウイルス感染によって脳を包む髄膜が炎症を起こす
  (エンテロウイルスが85%、他にコクサッキーウイルス、エコーウイルス、ムンプスウイルスなど)

かかる時期  : 
 ・初夏から増加し始め、夏から秋にかけて流行が見られる。
 ・幼児及び学童期がかかりやすい。

感染経路と場所  : 
 ・起因病原体により異なり、接触、飛抹、食物あるいは動物を介した感染がありうる。
 ・エンテロウイルスの場合には、患者あるいは無症状者からの
  糞口感染(便の中のウイルスが口に入る)、飛抹感染による。

潜伏期間  :  エンテロウイルスの場合には4 ~6日

症状  : 
 ・エンテロウイルス属による場合、発熱と頭痛、悪心・おう吐で発症する。
 ・頭痛があるので、赤ちゃんは不機嫌。頭に触れると激しく泣いたり嫌がる。
 ・項部硬直(寝てる状態から頭を起こそうとすると首が突っ張る)、
  ケルニッヒ徴候(膝を90度に曲げ急に伸ばされると、うなじに痛みや後頭部がのけぞる)
  などの髄膜刺激徴候が見られるが、新生児・乳児・幼児では明瞭ではない。
 ・熱が出たあとは大泉門(頭頂部)が張ってくる。
 ・高熱が出るが、細菌性髄膜炎に比べると比較的軽く、後遺症が残ることは少ない。 

治療  : 
 ・脱水のために点滴が必要になることが多く、細菌性の恐れもあるため、
  通常入院治療が必要である。
 ・多くの場合にはウイルス性であるため、対症療法が中心となる。
 ・検査で髄液を抜くと脳圧が下がり、症状が軽くなることがある。
 ・1~2週間で治り、ほとんど後遺症を残しません。

家庭でのケア  :
 ・高熱でぐったりしたら、すぐに病院へ受診しましょう。

二次感染防止と予防  :
 ・エンテロウイルスによる場合、患者は症状軽快後も数ヶ月は便中にウイルスを排泄します。
  流行期には一般的なうがい、手洗いの他、患者との濃厚な接触をさけましょう。

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