Hush,Little Baby -保健師さんの育児ブログ-

肺炎球菌感染症

肺炎球菌感染症

原因  : 
 ・肺炎球菌が、のどなどから入り感染する

かかる時期  : 
 ・2歳以下では、脳を包む膜にこの菌がつく 細菌性髄膜炎 が多くみられる。
 ・この菌による髄膜炎は、年間200人くらい発生している。
 ・肺炎が12,000人、この他、重い中耳炎や肺炎、菌血症や敗血症も起こす。
 ・欧米では 2000年頃から子どもにも有効な小児用肺炎球菌ワクチンが使用されて、
  かかる子どもが激減している。

症状  : 
 ・細菌性髄膜炎を起こすような場合でも早期診断は難しく、その後にけいれんや
  意識障害が始まってくる。
 ・診断がついても、抗菌薬が効かない耐性菌が多く、治療は困難。
 ・ヒブ髄膜炎に比べて、死亡と後遺症の比率が少し高くなる。
 ・亡くなる方が10%前後、後遺症率は30-40%くらい。

 ・肺炎を起こした場合も、ウイルス性肺炎と異なって、大変重症。
 ・中耳炎の場合でも、耐性菌が多いので、重症で治りにくくなる。

治療  : 
 ・細菌性髄膜炎の疑いがある場合、全身状態が重篤な場合などには、診断がなされる前から
  抗菌薬療法を開始する必要がある。
 ・迅速な診断と適切な治療の早期開始が鍵である。
 ・検査で髄液を抜くと脳圧が下がり、症状が軽くなることがある。
 ・検査で細菌が特定できたらそれぞれの菌に有効な抗菌薬を使用する。
 ・嘔吐が激しい時は点滴で水分を補い、脱水を予防する。

家庭でのケア  :
 ・高熱でぐったりしたら、すぐに病院へ受診しましょう。

予防接種 : 小児用肺炎球菌ワクチン(定期接種)
 ・小児用肺炎球菌ワクチン(不活化ワクチン)がようやく厚労労働省で認可され、
  2010年2月から発売になり2013年4月1日から定期接種となった。

   2ヶ月以上 7ヶ月未満 初回3回 + 追加1回
   7ヶ月以上 1歳未満  初回2回 + 追加1回
   1歳以上  2歳未満  60日以上の間隔で2回
   2歳以上  5歳未満  1回接種

 ・4種混合、ヒブ、B型肝炎、ロタとの同時接種も可能。

参考Hp: 小児の肺炎球菌感染症

sirinjitegakiakachan

予防接種 に戻る
子供の病気症状別チャート に戻る


hushバナー


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: