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伝染性軟属腫(みずいぼ)

伝染性軟属腫(みずいぼ)
第三種 学校伝染病 : 症状が安定していれば登校可能。

原因  : 
  伝染性軟属腫(デンセンセイナンゾクシュ)ウィルスによる感染でおこるいぼの一種

感染経路  : 
  ・伝染性軟属腫ウィルスによる接触感染
  ・いぼが破れて中のウィルスが飛び散るとそれに触れたほかの皮膚や他人に移る
  ・1度かかると免疫ができるので、再びかからないといわれている

かかる時期  :  春から秋にかけてよく見られる

症状  : 
  ・直径1~3mmくらいの白い塊(これがウィルスの塊です)を含んだ表面が滑らかないぼが、
   胸・わきの下・肘・ひざなどに出来る。
  ・大きいものではえんどう豆大になることもある。
  ・よく見ると中央にくぼみがある。
  ・かゆみを伴うこともある。
  ・いぼの色は他の皮膚とほとんど変わりないが、ひっかいて感染をおこすと赤くなったりする。
  ・1個だけのことは少なく数個から数十個くらい出来るのが普通。
  ・いぼが破れるとウィルスが飛び散りあちこちの皮膚に水いぼがうつる。
  ・たいていは手の届くところに出来る。
  ・次から次へと水いぼができ、長引くことがある。

治療  : 
  ・放っておいても数ヶ月から1年くらいで、免疫がつき自然に治るが、治る時期がはっきりしない。
  ・水いぼは悪性ではないが、他人にも移り、どんどん増えることもあるので数の少ないうちに
   除去するのが一般的といえる。除去の方法は、
    1、特殊なピンセットで白い塊をつまんで取り除く
    2、硝酸塩などの薬でとる。

   1の方法が痛みはあるが効果は確実である。1度でとりきれることもあるが、
   遅れていぼができることもあるので、いずれの方法も完全に除去するまでには数週間かかる。

  ・また飲み薬で治療する方法もある。
   漢方薬の「ヨクイニン」という生薬がいぼに効果がある。
   しかし飲んですぐいぼが消えるわけではなく、飲んでいるといぼの増加が押さえられたり、
   いぼの消失が早まるといった効果が見られる。
   粉・錠剤などがあり、個人差はあるが2週間ほどで効果が現れてくる。
   この「ヨクイニン」は薬局などにうっている「はと麦茶」に含まれており、
   それを含むお茶でも効果がある。

家庭でのケア  :
  ・放っておいても治るものなので、神経質になることはない。
  ・掻き崩したりしないように気をつけましょう。(清潔にして、爪を短くする)
  ・水いぼのウィルスが付着していると思われるタオルなどの共用はしない。
  ・水いぼを除去したあとは、傷になっています。そこからばい菌が入り込む危険があるので、
   指示された軟膏(抗生剤入りの物)があれば傷が乾くまで塗っておく。
  ・処置をした日はお風呂は控えた方がいい。
  ・プールなどで感染すると言われるが、同じプールに入っただけでは感染はしないと言われている。
   しかし肌と肌との接触や、ビート板の共用などでがあればうつる可能性はある。

学校保健法施行規則が一部改正され、平成11年4月1日より施行  :
  ・「水イボ」は単に「通常登園停止の措置は必要ないと考えられる伝染病」とされた。
  ・「原則としてプールを禁止する必要はない」ということも公に認められた。

  • みずいぼ



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