Hush,Little Baby -保健師さんの育児ブログ-

乳児ボツリヌス症

乳児ボツリヌス症

原因  : 
 ・ボツリヌス菌芽胞を生後1年未満の乳児が経口的に摂取した結果、腸管内で菌が発芽・増殖して産生した毒素により発症する

感染経路  : 
 ・芽胞による汚染の可能性のある食品の摂取(はちみつ、野菜ジュース、コーンシロップ、黒糖など)

潜伏期間  :  3~30日

症状  : 
  ・元気が無くなり眠りがちになる
  ・弛緩性のまひ(力が入らない、立てない、頭が支えられないなど)
  ・呼吸まひ(呼吸が浅い、顔色や爪の色が悪い)
  ・ほ乳力・泣き声の低下
  ・3日以上の便秘が続く
  ・運が悪いと稀に死亡する(致命率1~3%) 

治療  : 
  ・入院加療が必要、呼吸管理と栄養管理
  ・乳児なので抗毒素療法は通常おこなわない
  ・抗菌薬を投与されることもある

家庭での注意  :
  ・乳児へ関わる全ての人が知識を持つことが予防につながる
  ・発症後1~2ヶ月は便中に菌が排せつされる

1歳未満はなぜ感染するのか?  : 
  1、ボツリヌス菌の増殖を抑えるための腸内細菌そう(善玉菌・悪玉菌の集団)が未発達
  2、腸の栄養を吸収する穴が未発達で大きくボツリヌス菌を吸収してしまう

スープakachan

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