カムジャ出産記 中 韓国にて。
手術が終わってゴロゴロと入院部屋に運ばれた。
部屋でロン眉がテレビを見ながら待ってて「豆乳。ちゃん!お疲れ様!」と声をかけてくれてんけど、だんだん麻酔がきれはじめてズンズン痛み出してたからか声はかすれ声しかでんかった。夜はロン眉がチャメトゥブのご飯と散歩しに家に帰ってて暇やったから見続けてたドラマ「ブルセ」を見ながら空腹と痛みとに耐えていたかわいそうな私。
次の日、麻酔は完璧にきれて寝そべってるときは大していたくないんやけど、ちょっとでも動くと激痛。傷口の痛みと縫った後引っ張られる痛み。早朝に先生や看護婦さんが何回も行き来して今日から頑張って動いてくださいね。動くほうが早く直りますからね。という。
で、でも、、痛いっちゅーーーねん~~~
とりあえずベットから起き上がることからはじめてんけど、あかん。痛い。お腹に力入るからもう我慢できへん。でも、カムジャに会いにいかなあかんし、おしっこもしたい。手術中におしっこの管入れてたのも取り外されて自分でトイレにいかなあかん。涙と汗でびしょびしょになりながらロン眉の手を借りて起き上がった。
で、でも立ち上がれない・・
それでもつかまり台みたいなんを借りてきて立ち上がり、おしっこして(これも座ったり立ったりで死にそうやった)ビデできれいきれいして、ゴロゴロつかまり台を押して激痛と闘いながら新生児室にいるカムジャのもとへ・・・
カムジャは寝てた。なんかフニャフニャで実感とか湧かんかったけど
ロン眉は「ほら、豆乳。ちゃん、隣の子よりかわいいやろ?」という。さらに・・・
「さ!母乳あげな!この子お母さんのお乳待ってるで!」
・・・・あげたいのはやまやまやけど、立ってるのも精一杯。授乳室は母親しか入れへんし一人で立ったり座ったりなんか無理。母子同室にしてもカムジャが泣いてお乳やミルクほしがっても私一人で起き上がれへんし。
とロン眉に訴えたら
「カムジャ、かわいそう、お母さんのお乳のまれへんなんて。ほかの子はもう飲んでるんやろうなぁ。ずーっと新生児室でお母さんのお乳に触れることもできんで寂しいんちゃうかなぁ」と言う。
新生児室のカムジャの前で涙が出てきた。
わかってるけど、痛いんやもん。なんかカムジャみても自分の子って感覚がぜんぜん芽生えなくてそれより痛いのが大きくて私ほんまにお母さんになれるかなって思ったらまた不安と悲しみがダーッと押し寄せてきてびーびー泣いた。近くにいたおばさんが「どうしたの?赤ちゃんの具合でも悪いの?」と心配そうに聞いてはった。
ロン眉、いつか仕返ししてやるっ!覚えとけ!
次の日になるとだいぶんとましになって痛いけど起き上がったり座ったりが前日よりはさっさとできるようになったので初めて授乳室に入った。
点滴をしてるから管が邪魔やったけど、カムジャはお風呂したばっかしのようでいい匂いがした。看護婦さんが授乳の仕方を教えてくれてその通りやってみた。出てはなかったと思うけど、一生懸命すわってない首をくねくねさせながら頑張ってた。その日からカムジャを同室に。
しかし。。
その日。息子と聞いて踊りまくっていたシオモニが昼に到着・・・。
やっとカムジャと一緒に!と安心していた私にとってはお邪魔な人であった。
シオモニはいきなり部屋に入るや否や
「さーーーーーーーーーーーーーー!ちんちん見よか~~~」とオムツを開いた。
・・・。
「わーーーこのコチュ(ちんちん)みて~~~立派や~~ほれ!見てみ~」
・・・。泣きたい。
その後、オムツを替えるだびに
「コチュ、チョm ボァラ!(ちょっと、ちんちん見てみ!)」と連呼してはった。
ゆえにわざとシオモニが電話してるときとおらんときにオムツ替えにいそしむ私の姿があった。なはは。
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