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本日のお仕事は開始5分でおしまい。借金を踏み倒し店を潰し娘を身投げさせた悪党たちはあっさり成敗されたが、あいにくここは江戸の外。急いで帰りたいのに、雨で川が渡れず、脛に傷持つ身と疑われるのを覚悟で挑んだ山の化け物屋敷には、どういうわけか客人が一杯。またまだ増えるぜ!とりあえずしょぼいトラブルをでっちあげたが、仕置きの噂はここまで追って来た。幸い隠密の仕業となっているが、どっちにしろ探索の手はすぐ伸びてくるだろう。噂を運んできたびびりの飛脚とか、兄妹と称する武家の二人連れとか、博識の百姓とか、どいつもこいつも怪しい演出だ。と思ったら、黒幕と実行犯がどうどう提示。隠密を逃がすわけにいかないから、全員殺してしまえという事情まで明かされる。土砂降りの中、一人になった男が殺され、飛脚はパニックになるもどうにもならない。何処にも行けないから此処にいるんだもんな。そんな中でもいちゃつく連中もいれば初孫で頭が一杯の爺さんもいるというのに。だが爺さんも殺され、娘に孫の名前を伝える礼金が託された。そんな中、戻ってこない二人に江戸の八丁堀たちはどうにも落ち着かない。爺さんの死に堪忍袋の緒が切れたプロ二人、真犯人をあぶりだすため単独行動を決意。殺人者たちが退場すると同時に全ての真実が暴かれ、結局最後には誰も残らない。
2011年04月21日
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武士の娘のくせに町人と一緒になるとは不届きだというので、父は所払い、母は遠島、店は欠所になり幼い息子が置き去りに。助け人たちは、たどり着くだけで至難といわれる御蔵島に坊主の母親を奪還にいくことになる。やけに乗り気の平内さんは、実の父親がここに送られたという過去があった。難しいミッションなので依頼料は何時もの倍、それはこの掟に異を唱える町人の意地だった。二人は流人の身代わりという偽の身分で島に渡ることになるが、事情を知らない文さんの妹は号泣。そりゃそうだ。運が悪けりゃたどり着く前に海の藻屑だ。港が無いから、死にたくないなら海に飛び込んで泳いでいけってなにそのスパルタ。ある意味かっけーよ脚本家。文さんですら溺れて島民に助けられる有様。島には五箇所の流民小屋があり、それぞれに割り当てられ、移動を許されない。それどころか喋ることも疎まれる。これは探索がやりづらいな。島の若い男は皆出稼ぎに出るが、女は出ることを許されないので、島民に認められた流民が婿に入る。婿入りしたらもう少しましな暮らしが出来るがもう御赦免はない。島の女はそれでも多少守られているが……。文さんの面倒を見てくれた島の年寄りは、平内さんの父親を売った男だった。恋が絡んで狂ったらしい。「後で墓にでも知らしてやるんだな」ご赦免を伝えた役人は案外優しかった。だがご赦免になったのはたった五人、その中には死んだ者も既に婿入りしていたものもいた。選ばれなかったものが絶望し首吊り、流民たちは島抜けを決行する。島民たちは自分たちを護るため、流民を殺してもし間抜けを防いできた。嫁を置いて帰ろうとした男は制裁を受け殺されるが、それはまだ序章。鉄砲を奪った流民たちは、女を奪って島抜けを決行する。女たちを救出した二人はそれを言い訳に島抜け。島名主は渋々それに同意。親子は川崎塾で再会するが、気の触れた女を蘭方医にみせるため旅立つことになる。
2010年08月16日
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足抜け使用とした女郎たち、失敗し一人を抜かし捕らえられる。口入屋の「助け人」。どぶ掃除の仕事でもありつけたらもうけもの。しかも周囲は「もっとまともな仕事をしなさいよ」と評価しない。平内が面倒をみてやった新入り女は足抜け女郎で、仕事の最中にみつかり逃げ出してしまうのだった。初回だからか、中山文十郎・辻平内の両主人公の個人的な事情が語られる。「裏」の仕事の依頼人は例の足抜き女郎おきよ。いまだ吉原に囚われている姉の救出を頼んでくる。岡場所ならともかくあそこは要塞並だよなあ、と思うのだが、このままでは姉が責め殺される。しかも一人10文か、夜鷹並だな。女二人逃がして、諸経費十両。それで手間料なんてなくなってしまう。なのにお人よしたちは女郎仲間皆助けてやると約束してしまうのだった。文さんが用心棒と立ちあって大騒ぎの間に女郎たちは脱出。瀬主は平内さんが暗殺。どうなるかと思ったが、おきよは無事姉と再会した。
2010年08月15日
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遂に出産の日がやってきた。ただでも高齢出産だから危ないのに、亭主は「こんな夜更けに」と盛り上がらない。おまけに勘定奉行暗殺事件が起きて、それどころではなくなってしまう。下手人はプロ、おまけに四十がらみのいい女ときいて中村さんは呆然。こういう場合、面倒だから奉行所と元締め連中が話をつけて適当にスケープゴートを選出することになりかねない。一網打尽となる前に仲間をずらからせるか?秀英尼までひっくくられる。正八は彼女に惚れており、足抜けしたあとのために貯めておいた金を吐き出す。真犯人はみつからない。組織が潰されるまで猶予は三日。お産は長引き、中村さんは帰ったり出て行ったり。子供はなんとか産まれたか女房の具合が悪い。おせいが下手人として身内に追われることとなる、これは誰が仕組んだことか?こうなると江戸中の同業者が敵。正八におせいの居場所を吐かせようとした連中はあっさり返り討ちに。そして匿われていた秀英尼は二人を寺に匿う。彼女は正八たちが殺し屋だと気づいていた。「死んだ私の父親も殺し屋でした」八丁堀は三人を江戸から逃がす算段をつけるが、このままひっこむしかないのか?敵は蛭子やとはっきりしたのに。特に収まらないのは正八、だが勝ち目は無い。新さんは全てのけりをつけ死亡。八丁堀も自分たちを巻き込んでくれた同僚を消す。うわあめった差しだよ。一刺しで殺せるのになぶり殺しだった。中村家に珍しく長蛇の列が。せっかく生まれた赤子は、短い命を終えていた。師匠は一人で旅立つ。この時期には珍しく思いっきり報いが来たな。やっぱり必殺でハッピーエンドは駄目か。
2010年08月14日
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着物の下絵師の元に出向いた師匠、鬼気迫った職人にいきなり「恨みを晴らして欲しい」と切り出される。しかし娘の茜とその恋人・数馬の乱入でその話はお流れ。数馬は同心の息子で見習いに入ることが決まっていたが当人は気が進まない。デザインの仕事が好き。初めて奉行所に挨拶にいった帰り、先輩同心と歩いていた数馬は人殺しと遭遇するが、びびってしまって役に立たない。父が単なるわからずやならまだよかったが、「胃が悪い」ってマジっぽいな。絵師の爺さんが殺したいのは、同心だった婿と娘の敵討。師匠の正体を知らないのか、単に顔が広いから当たったのかわからない。強請り事件を探っていた夫婦は殺された挙句罪を擦り付けられた。そんなんじゃ余計二人の恋は逆境だ。祈祷師に人生相談させ、それをネタに強請るというのが基本。前もって紹介人が情報収集、何でも言い当てるので皆信用する。同心新垣もこれに加担している。辻斬りにやられたかに見える秋田屋の長男は金のために殺された。継母は息子を殺して欲しいなんていってない。しかし邪魔者を殺してやったんだから千両出せと脅される。もう一つの親子問題、自分に立派な同心になれと押し付ける父に反発する数馬。うっかり相談に乗ってしまった中村さんは、父の病を告げる。余命半年、これなら焦るのも無理はない。数馬は怖いけど頑張ってみようかと思い、それが彼を死に向かわせる。表でけりをつけようとするとこうなるのか。中村さんが裏社会に入るわけだ。
2010年08月13日
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いきなり首吊り。女郎のおたまちゃんは、朋輩に正八に向けた手紙を預けていた。彼女の死体は何故か船に乗せて運ばれていき、鍼師・京極によって蘇生される。蘇生より、たかだか女郎一匹に使用されることが驚きだ。普通何百両と取られるだろう!死に損なったおたまだが、依頼は商売人に渡る。わりの悪い仕事だが、皆きちんと殺してくれた。まだ第一パートだが。刃物で急所をやられていると駄目らしい。蘇生されたのは一人だけだった。その頃奉行所では、次期奉行は誰かで楽しくトトカルチョ。目端は利くが博打は全然駄目な中村さんだった。誰が来たって大差ないはずだったのに、思いもよらぬ展開となる。正八が岡惚れしてるのはうどんの屋台をやってる身重の人妻おきみ。父親は島帰り。彼は事実上土地の顔役だった。お零れに与るべく、打ち壊しに(幼児らを連れて)参加する尼さんって……。様子を見に行った新さん、打ちこわしの中で自分が殺した男の顔を見る。打ち壊しは無法河岸に「第二の吉原」を作るため仕組まれたものであり、殺しも行われる。同業・京極はどうやら自分たちと繋がりを持とうとしている。新さんは殺る気満々だが、これって仕事じゃないよな。京極は既にシマを離れており、もう戻ってこないよう見張り船まで出ていた。居場所を探していた京極が、八丁堀組屋敷まで自分から訪ねてくる。「南町奉行秋月の命が欲しい」断ったら正体をばらすと脅され、百両と吹っかけるのは、そうでもしないとマジタレこまれかねないから。分割にしてくれって、案外みみっちいな!おきみ一家が殺され、前金は京極一味の殺しの分け前に化けた。ばら撒かれる小判に、京極は中村主水の「答え」を悟る。
2010年08月12日
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師匠の出入りの呉服屋の呉服屋、エロ呆けの大旦那は客の前で息子の嫁のおみよの手を握ったり、息子の留守中に押し倒そうとしたりする。無論おみよは断固拒否。女中のおたきは後数日の辛抱です、と慰めるが、若旦那が戻ってきても状況はあまりかわらない。養子だから。嫁はかみそりを出して舅を退けるが、これじゃすまなかった。男の新さんは「よくある話」で片付ける。まあ若い女にとち狂う男は確かに珍しくないんだが、「所詮他人ごと」ではすまないんだな何時ものことながら。長期出張から帰ってきた婿、嵌められ親子の縁を切られることに。血が繋がらないとはいえ、親の恥を晒すわけにはいかないという立派な息子なんだが……。「昔はあんな人じゃなかったんだが」嫁を実家に預け、トラブルを丸く治めようとする男の誠意は届かない。嫁を奪われ追い出されるという、傍目にはどうにも不可解な結果に終わるのだった。養子は、元は侍の出。選んだのは、夫婦合意の上での心中だった。共に白装束、夫は妻の喉をついた後で腹を斬るという本式な自害。駆けつけてきた女中がこれまでの給金を吐き出す。越後屋の態度により殺すか否か決めることになったが、まあ予想以上の酷いものだった。
2010年08月11日
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黒船襲来。異国に憧れるどら息子正太郎は、悪の口車にひっかかってオロシャに渡ろうとし、惨い最期を迎える。息子を人質に財産を搾り取られた加賀屋は、事情が事情で奉行所に訴え出ることもできない。江戸を売ろうとする一味は後始末として奉行所に訴状、加賀屋を獄門送りにしようとするが、すでに商売人に依頼が回っていた。冒頭の「前回の被害者」のシーンから陰惨一色。八丁堀は殺した主犯を、わざわざ拘束具に繋いで帰る。
2010年08月10日
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冒頭、いきなり乗り込んできた連中に刀を奪われめった刺しにされる中村主水。つか煙草……そして鳴り響く救急車のサイレン。それは移動中の藤田まことのゆめだった。運転手は何故か正平ちゃん。太秦にはさっきぐさぐさやってくれた人たちが勢ぞろい。皆陽気に挨拶してくるが、300回記念か……「よう殺したもんやな」。そして本編、誰かの葬式から始まる。何故か勢ぞろいしている何時ものメンバー。奥方連中は妻の不義を面白おかしく噂する。女将さんは亭主の葬儀の翌日から、昔馴染みの新さんを口説き始める。無論あっちはその気なし。元女房も新さんがどうしているのか気になって正八をついて回らせる。「新さん、もし焼けぼっくいに火がついたりしたら、生かしちゃおきませんよ」棺おけ屋、何を考えたか骸を盗み出す。無論目的は金。死体に百両という前代未聞のかどわかしに担ぎ出されたのは、「毒にも薬にもならない」中村さんだった。女将さんは婀娜っぽく縋りつくが、この人は色より金がいい。結局遺体に音はつかなかった。そろそろ臭いが洩れるぞ。諦めて投げ込み寺にでもほっぽりこむか、と腐る棺おけ屋。このままだと仕事になりようがない。だが、二人は仏が殺されたことに気づいてしまう。新さんの元女房二人が火花を散らす。「夕べもいってましたよ、深川の女には飽き飽きしたって」私とあの人はなんでもないけど、あの人はあんたに用はないのよ、って凄まじいな!新さんはもう一人の元女房を見捨てきれず、奉行所に捕まる前に江戸を出ろというが、もう取り返しがつかない。棺おけ屋たちは無残な死を遂げ、「やるのどうするの」となる。
2010年08月09日
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祝言を控えたお嬢さんは、「気の迷い」とやらで番頭喜三郎と関係を持ってしまい、脅されていた。しかもこいつ寡婦の女将さんとも関係を持っていて、義理の娘と二股かけていたことがばれて追い出されそうになるが、逆にこれも脅しをかける。トドメに女中にも手をつけている。花柳界出身の女将さんは新さんに馬鹿な遊びはやめろ、と窘められるがもうそんな段階は通り過ぎている。女将さんとお嬢さんに問い詰められた女中のおきよは、所帯を持とうと騙されたんだと主張。それにしても大したスタミナだ。追い出したいのは山々だが、そんなことをしたらどんな噂を流されるか大体予想がつく。そしてお嬢さんは喜三郎を殺そうと言い出す。お嬢さんが喜三郎を川べりに呼び出し、女中のおきよが棒で殴り倒す。半死半生の男を船で川の中に連れて行き、顔を水につけて、夜釣りにいって船から転落したという格好に。調べに来た八丁堀は「死体は上がらないが、誰かに殺されたのかも」と何気なく呟き小遣いゲット。これでけりがついたはずだったのに、おきよは現場に簪を落としてしまった。慌てて探している彼女に声をかけたのは、顔見知りの正八。無くしたはずの簪は、何故か店の中にあった。話は一気に怪談くさくなり、母と娘は悪戯だと思いつつも怯え始める。雨の中、喜三郎が帰ってくる。すっかり怯えた女将さんは師匠と新さんに人殺しを話し、喜三郎の供養を頼む。いや、死んでないと考えたほうが自然なのだが……。店に帰ってみれば、すっかり気の触れた娘が包丁片手に高笑い、そして義母を刺し殺すのだった。すっかり怯えておろおろしていたはずのおきよが喜三郎の共犯だった。おとなしい顔して女は怖いねえ。
2010年08月08日
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いい気分で夜歩きしていた師匠、不審な気配に身を潜める。やってきた侍は浪人らしき男に殺され、金を奪われる。流石にほっとく気にもなれず、八丁堀を呼び出すのだが、「仕事でもないのに呼び出すな」……いや本職だろうが。被害者森は川越藩の藩士、藩の御用金を持っていたところを殺されたが、偶然が重なりすぎてどうにも怪しい。藩の連中はもみ消したくて仕方ないが、妻子は泣き崩れるのだった。森家は取り潰し。襲撃をおろおろと見ているだけだった仲間忠助、長屋で暮らすことになった奥方とお嬢様についていく。綺麗なお嬢様にほれ込んでいるというのが定番パターンだが、サブタイトルがな……。細々とやればなんとかなるさ、と思ったのに、奥方はぶっ倒れる。高麗人参50両分があれば助かるかもしれないが、そんなの無理に決まってる。しかし着物といい布団といい結構いい品だな。御用金を穴埋めしても少々は残ったのか。成り行きを見ていた正八は忠助に肩入れするが、すれた大人の八丁堀は美談ってやつをあまり信用しない。お嬢さんは日本橋の呉服問屋に女中奉公にあがることになる。母は私の体のことで厄介をかけて、と嘆くが真実はもっと悪い。定石どおり吉原に身売りしたお嬢さんは忠助と一線を越えるが、そいつこそ父親殺しの主犯だった。「旦那のいうとおりだった。あんな小汚い野郎許せない」あまりの成り行きに凍りつく正八、まず盗まれた金を吐き出させようという八丁堀。だがカモフラージュのために「婆あ」の面倒をみに帰った忠助、嘘がばれたため再び主殺しを犯す。何故か既に花魁になっているお嬢様、師匠から事情を聞き怨みに燃える。仕事料は父の形見と母の形見、取り戻した金は弔いを上げてくれた尼さんにあげてくれという。自分はもうどうなっても構わない。
2010年08月07日
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弟弟子の矢之介を捕り方から匿う師匠。「あんたに姐さんなんて呼ばれる筋合いなんてないわよ」踊りをやめてしょぼい悪事で食っている矢之介は根は悪い子じゃなさそうだが、叱られても行状は改まらず破滅へと突っ走る。中村さんにしょっぴかれた矢之介の様子を見に来た師匠たち、珍しく弱い顔だが、何故か大店の京屋が大金積んで奴を出所させたと聞いて不安を募らせる。幸か不幸か、矢之介は女装を得意とするだけあってツラだけはよかった。大奥老女・藤尾のお楽しみに差し入れられる矢之介。わりのいいバイトで終わるはずだったが、矢之介はいい金づるを掴んだつもりでいた。師匠は必死に止めようとするが、世の中を知っているつもりの若造は引っ込まない。罠にかけられた藤尾は交換条件として、矢之介殺しを命ずる。矢之介の子分の半吉、半死半生で師匠の元に辿り着く。現場ではもう八丁堀の検分が始まっていた。出来の悪い弟分を救えなかった師匠は自分で依頼料を出す。「殺された矢之介は、私のたった一人の弟弟子でした」
2010年08月05日
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盛り場をふらふらしていた中村さん、同僚神谷が阿片捜査をしているところにでっくわす。「やられたな、こら」それはリーマン仕事じゃねえなあ、くらいのニュアンスだったんだろうが、若造だろうがベテランだろうが、よく働く同心は長生きできないことに決まっている。師匠の知り合いの小娘が阿片窟に連れ込まれ、無理やり薬を吸わされショック死。阿片嫌いの同心は憤るが、中村さんはけろり。表の行商で歩いていた正八、横柄で母親をこきつかう坊ちゃんに反感。手荒くマッサージ、顔まで踏んだんだからそりゃ怒られる。「オレのおとっつあんは奉行所で顔きくんだからな!」「オレのおとっつあんは天馬町で顔きくもん」この家何処に火をつけたらよく燃えるかな、って一遍言ってみたいわ……いや日野正平だから許されるんだけど。神谷同心は不良娘たちを阿片窟に誘い込む役者をしょっぴくが、金と権力にはかなわない。牢内から出された役者は女郎を巻き添えに殺され、神谷は罪を着せられ斬首。殺された女郎は、一年前に家出した彼の娘だった。「中村さん、私はもう命は惜しくありません。だが大倉屋とその息子を獄門に送れず死んでいくことが無念でなりません」娘が大事にしていた人形を私の墓に埋めてください、というので長屋に行ってみれば、人形共に金が置いてあった。師匠は役人のためでなく、殺されたらしい弟子のために仕事を引き受ける。「大倉屋、神谷さんの怨みをオレが晴らしてやる」見事一撃で切り落とす八丁堀、それを硬い表情で見ている師匠。
2010年08月04日
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頭巾の美女が仕込み傘で男どもをばったばったと斬り殺す。それは正八の読んでいる「血雨傘朱菊仇討」のヒロイン菊の艶姿だった。「オレはお菊さんの味方だからねっ」単なるダークヒロインものなら確かに萌えなのだが、実はモデルがいた。奉行所は暇を持てあまして?黄表紙取締り、中村さんは手っ取り早く正八を襲うが、そのコレクションに感心しきり。正八はお菊さんの本さえ守れればそれでよし。お菊さんに18禁な過去なんてないもん!綺麗な体なんだもん!だそうである。本を読みふけっていた正八、ふと外を見れば本と同じ光景が広がっている。それは「お菊」が恨みを晴らす一幕だった。商売柄死体なんて飽きるほど見ている正八は表に飛び出すがもうお菊さんはおらず、仲間を呼んできたときには死体も消えている。血が残っているから夢じゃなさそうだが、これは彼らが首を突っ込むべき話なのか?正義感の強かった「お菊」の父は悪党どもに殺された。これは実話だと判断した八丁堀、仕事になるかもしれないと正八を焚きつけ「お菊」探しをさせるのだった。それらしい女と行き違った正八、すっかりほれ込み自分で「仕事」にしようとするが小銭しか出せない。「私が死んだら、父上と母上の墓に」正八は死地に向かうお菊を止めることができなかった。彼女が返り討ちにあい「処刑」された後、父母の墓の隣に墓を立ててやろうとした正八は、彼女の本の最終章の原稿を見つける。正八の出した案はこの原稿を出版、その売り上げを仕事料にするというものだった。コネと根性で出した本は、素人くさい作りながら大人気。お上がかぎつける前に売り切れる。皆がこっそり読みふける流行本は風俗を乱すとしてあっという間に取り締まられ焚書となるが、最終章はちゃんと決行された。ちゃっかり「血雨傘朱菊仇討」を読んでいるせんりつ。このシリーズだと中村家はわりと上手くいって幸せそうだ。やっぱり子供が出来たって大きいんだな。
2010年08月03日
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たまたま通りかかっただけで子供の盗みの罪を押し付けられた正八。幸い通りかかった役人は中村さんだった。子供に悪気はなく、古着屋に父の着物が売られているのを見てつい手を出してしまったという。遠くから父を探しに来た、と言われると殺し屋たちもどうも弱い。正八は結局その子の面倒を見始めるのだった。おせいが目をかけていた半玉芸者の静香、旗本の若侍・水島と心中死体で発見される。水島家は閉門に。近々いいことがあるようでうきうきとしていたが、まさかこのことだったのか?んなわけない。しかし芸者仲間は浪漫の一言で片付け盛り上がっている。尼さんに預けられた子供は、おじちゃんに捨てられたとぶすっ。商売柄仕方ないんだが……しかし子捨てと偽装心中はどこで絡んでくる?夜の町でわが子に見つかった男は泡を食って逃げ出す。逃げ込んだ先は閉門中の水島家、彼はこの屋敷に奉公しており、妻子持ちであることを隠して奥方と密通していた。田舎から出てきた仲間に手をつけるとはけったいな奥様だな。置屋の娘が玉の腰に乗るも亭主と息子をなくして、侍の家が嫌になるのはわかると珍しく庇う八丁堀。思い切って奥様に素性を話したところ、許可が出て父は息子を引き取りに行く。なんと五両も持って。奥様はこれで縁切りにしようと言い出すが、男は「二人も殺したのに」と縋りつく。いきなりきな臭くなる愛人通しの問答、そして奥様は話を聞いたかもしれない子供を殺せというのだった。息子か、女か。色に転んだ男、四つのときに別れた子が自分の顔を覚えていたと考えるとやはり殺せない。だが「侍の暮らしを捨ててお前とやりなおしたい」と言っていた女はもっといいパトロンに乗り換えるため彼を利用しただけだった。翌朝見つかった子供の死体、血相を変えて駆けていく父を追う正八。二人の無念、静香の無念が商売人たちの手に渡る。標的三人が楽しくやっているところに殴りこみ。中村さんは捨てられた子を思い、珍しく妻に優しい声をかける。
2010年08月02日
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男の子が生まれる夢を見るりつ。やったやったと大騒ぎしながら目覚めるが、流石に不憫だ。おっかさんの目を治すため、納豆の行商をしているぶんた。父は大工。母は目が悪くとも、一家3人仲良く暮らしている。「この広いお江戸で、優しいのはあんただけだよ」ご近所のお加代さんは仲良しさん。だが、ぶんたは捨て子だった。双子は体裁が悪いと捨てた越前屋だが、残した子が死んでしまい、捨てた子を探し始める。しかし江戸で10歳の子なんて、一体何人いるんだ?すり替えのため、医者は口封じに殺される。「医者になんてみてもらわないていいっていっただろ?あたしはこれでね、江戸で一番幸せな母親なんだよ」しかし胸にあざのある子を探していると知ったお加代、(何時ものことながら悪気なく)心当たりがあると言ってしまう。裏家業が長いくせに、センサーが利かない人だ。たまたま通りがかった三味線屋は尾行をまいてやるが、以来彼女の長屋には見張りがつく。ぶんたはかどわかされ、父は殺される。「てめえこの仕事何年やってる」流石に反省しきりのお加代、しかし彼女を仕置きしてどうなるもんでもない。それよりぶんたを取り返さないと。越前屋は単なる身勝手だが、他にもっと怖いのがぞろぞろいるぞ。「小銭ばかりだけどさ、これでやっとくれよ」これなら素直に売って礼金を……いや、帰り着く前に殺されたか。
2010年07月30日
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「兄ちゃん……?」朝になっても帰ってこない経師屋涼次。事情を知らぬ如月も捕らえられる。「町方同心なんて、無力ですよね」仕事人狩がもてはやされることが納得いかない大河原。そして今日も、たれこみ一つで仕事人と決め付けられた人々が殺されていく。どうでもいいが、この制度あったら仕事人必要ないな。皆連中が始末してくれる。暗躍する鬼面の侍たち。拷問に耐える経師屋だが、遂に如月を巻き込んでしまう。「あいつらはそういう奴なんだよ。情で生きてるんだよな」しかし如月と仲間、秤にかけるしかないとなればどうする?忘れがちだが元忍者の如月、拷問にもよく耐えた。義兄は遂に口を割ろうとするが、「言いたくないことがあるなら、絶対言ったらあかん!言うことないで!」おし、よく言った!もし経師屋が口を割れば皆芋づる、しかし一番身軽なお菊さんも江戸を離れない。渡辺さんは嫁と姑を旅にやろうとするが、3人で行きましょう、となってしまう。一方、雨宮先生の奥方は大老に呼び出され、最後には殺される。むりやり渡された口止め料(たった10両!)が仕事料になった。最後のスペシャルゲストは火野さんか。誰にするか、さぞかし揉めただろうな……ある意味必殺を代表する人が来たが。「仕事人参上!」堂々斬り込んだ仮面の集団。「私も、渡辺さんみたいに、呑気に生きたくなかった」人間には向き不向きがあるのだが……。「世に憚る悪を、この手で、この手で……」確かに、長いものに巻かれる、ストレスが溜まる展開ばかりだった。「同心なんか……同心なんかやってられるかー!」数々の命の危機を、その気の回らなさから回避してきた同心・大河原伝七、膾斬りにされ死亡。「お前には、これ(十手)が一番似合ってるよ……」経師屋の最期を書いた文章を、笑いながら読むれん。「いいね……いいねえ!この続きを、地獄で書け」「仕事が済みましたらすぐに」「仕事……?」「とりあえず地獄で待ってろ。そこでまた殺してやる」経師屋・涼次、最後の仕事を完遂。ぼろぼろの如月は兄ちゃんに縋りつくが、自力で逃げ帰れという渡辺さんを「いい仲間」とは物分りのいいことだ。大の男を引き摺って帰れと?「貴様、このわしを誰だと……」「そんなの関係ねえな」まさか経師屋が助かるとは思わなんだ。如月と江戸を去ったようだけど。お菊さんは仲間の墓を参り(御免すっかり忘れてた)、れんは本業が大人気、同心2人は席が一つ空いた奉行所に。「心機一転、頑張りましょう……!」事なかれ主義の上司の言葉を、今はとにかく信じたい。
2009年06月28日
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吟味役 雨宮は、何故か渡辺さんに江戸城内のごたごたを教える。いや、聞くなよ!聞きたくありませんと帰れよ!先生だかなんだか知らないけど、養子入りする前の話じゃないのか。好奇心は猫を殺すんだぜ。れんのお隣さんは亭主が博打好きで、赤ん坊を抱えた女房は殺意を覚えるほどの荒れた関係。素寒貧になった亭主が膾斬りにされ、女房はやはり号泣する。そしてガイシャの懐には、「仕事人」という書置きがあった。誰も抜け駆けはしてないと主張。どうも別口の仕業らしい。経師屋は「お菊姐さんは気楽でいいね」とがんがん皮肉を飛ばすが、彼女にも人を殺めた経験がある……のか?仕事人の存在を巡り、事態はどんどんと悪化。件の女房は金でいいように扱われた上で殺され、雨宮先生は切腹の介錯を渡辺さんに頼む。それは、それだけが彼に些かの事情を伝えられるルートだからだった。家は閉門、妻女は自害……はしていなかった。「自身がいかなる最期を遂げようとも、後を追うべからず」夫はちゃんと妻に伝えていた。「せめて、子がなかったことが今となっては幸い」だが、未練なく仏門に入るには怨みが大きすぎた。仕事人と思われる相手を密告したら礼金が出る。無論、仕事人でもなんでもない人間が次々引きたてられて拷問を受ける。それに耐えかねてやってもいない罪を告白するものも出てくる。いつもはワルぶっている渡辺さんも、マジ切れ直前。最後の大仕事、しかし経師屋が捕らえられる。仕事人で前後編って、初めて観るような気がする。正直今日が最終回だと思ってた。
2009年06月27日
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渡辺さんのお友達、大河原さんの主役回。真面目で中々の男前だが、浮いた噂はまったくなし。縁談なら有難くお受けします、とか言ってた彼が好きになったのは、浪人に絡まれて往生していた武家の美女だった。あ、いい気分でしゃべくっていた「理想の嫁」像ぴったり。貴恵殿は母のぬい殿と、父の仇を探して江戸までやってきた。仇の兵馬は、使い込みの上詮議を受け、それを返り討ちにした上出奔したという。幼い弟は国でお留守番。大目付が嘘をついているんじゃないか、と思ったのは多分自分だけじゃない。大河原は彼女たちの敵討を手伝い、本願成就の上嫁に来てもらおうと算段。確かに、跡継ぎは弟がいるのでそういうことも不可能ではない。兵馬は絵が上手く、絵師になっていた。彼女の絵をぱくった男(密偵)は殺されるが、老中は詮議を打ち切らせる。そしてその山百合の絵が、貴恵殿と兵馬を巡り合わせる。事情説明だけで納得するとは、大河原は失恋かい!まあそういうキャラだけど。密偵が調べているのは自分たちのことじゃないか、と思ったがために調査を始めた仕事人たちは、今度はこの件にどう関わりあうか話し合い。しかし侍の端くれである渡辺さんは、武家である以上駆け落ちもないし仕事人が関わることでもないとざっくり斬って捨てる。兵馬は捕らえられ、彼を仇とする親子も大目付に呼びつけられる。貴恵殿は敵討の場で、黒幕である大目付をも斬る覚悟だったが、揃って返り討ちに。娘の本心を聞いていた母は、大目付から貰った褒美の金で仕事を依頼するのだった。「頼み料は5両。幼い子供が待ってるんだろう?」お菊さんはそっちに気を回すが、母は「これは敵討ちでなく、怨み」とその場で自害するのだった。結局事態を大して知らぬまま、好きな女が死んで消沈の大河原同心。今日も人の愛妻弁当をご馳走になる。そして次週は遂に仕事人狩が始まる。
2009年06月21日
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備前屋の女将さんが辻斬りにあい死亡、若い女中のお鈴が後妻に入る。その祝言を見ていた夜鷹の如月とれん、そしてみすぼらしい女・おみつ。如月は「あれは旦那に捨てられた女」だと予想するが、おみつは実は、お鈴の生き別れの姉だった。経師屋と喧嘩してうろついていた如月、おみつが客に逃げられた挙句足蹴にされているのを目撃する。備前屋は若い嫁に夢中、上客に渡すはずの着物をお鈴にやってしまう。無論番頭は渋い顔。そして二人で芝居見物に出かけるが、そこで出会ったのはお鈴の過去を知る中村さんと、あともう一人……。おみつは大酒飲みで暴力を振るう父を殺した過去があった。その後一人ぼっちになったお鈴がよく玉の腰に乗ったものだと、中村さんは感慨深げ。おみつのほうは生きるために夜鷹になったが、労咳にかかっている。姉に会うために江戸に出てきたのに、もう死んでいた如月、おみつとお鈴の再会をセッティングする。しかし父を殺したのはお鈴だった。自分を庇って自首した姉が、本当のことを話すのを恐れたお鈴は姉を殺して過去を封印する。抜け忍・如月はお鈴を殺すことを考え、兄貴分の経師屋は仕方なく仕事人の依頼ルートを教える。「うちは、おみつさんのことをほんまのお姉ちゃんやと思ってました」お鈴のほうにもかわいそうなところがあるんだが……しかし姉を殺しておいて、「着物に血がついた、むかつく」を見ているとやっぱり駄目だな。
2009年06月17日
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お春という娘が、姉の敵討を仕事人に依頼する。仇の名は、渡辺 小五郎。お菊さんはとりあえず引き受けるが、7年前の醜聞が本当かどうか、仲間内でも意見が別れる。話から外された(当然だ)渡辺さん、なにかおかしいと気づくが、まさか自分が的となるかどうか見定められているとは思うまい。と思ったらあっさり見抜かれた。さすがドライな関係。「オレの命を狙うなら、返り討ちにしてやるぜ」作事奉行藤野、「この村の景色は嫌いだ」。依頼人を探して(表向きは情婦の浮気相手探しと称して)寺島村に行った渡辺さん、茶店でお志津という娘と出会ったことを思い出すが、彼女は殺されたと聞かされる。そして旧友の藤野と再会、婿養子となり出世した彼の屋敷に招かれるが、妻と思ってお世辞を言った相手は義母だった。妻は懐妊中で表に出てこない。学問所時代の渡辺さんは秀才だったが、今と同じくちゃらんぽらんだった様子。そんな時代から一貫した人生哲学……。というかこの時点でストーリー大体読めたような気がするんですが。傍目に夫婦に見える義親兄弟、って本当に出来てるケースが多い。特に時代劇では。「姉さんは暗い土の中に埋められていたのに……」その下手人が嫁と街中でいちゃついているのが許せなかったお春、てっきり証拠だと思っていたお守りを、渡辺さんはちゃんと持っていた。誤解が解けたのは、彼女の命運が尽きてから。往年の清純系娘役が的になるとは。しかし今でも可愛いよね、北原さんって。EDに、何時かのコスプレ小僧が出てきて大笑い。そうか、裁縫の天才なのか、納得。経師屋を追って屋根まで上ってきた芸者のお姉さんも可愛いな、顔は見えないけど、行動がさ。お志津が好きだったらしい渡辺さん、茶店跡にお守りをかけ、「私は、ふく以外の女性に目をかけたこともありません」そんな嘘をつくから死にかけるんだ。
2009年06月16日
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噂のごみ屋敷に住んでいたのは、中村さんの昔の裏稼業仲間、あやめ。彼女は死体処理業を誤魔化すためごみを集めていたのだったが、そのうち姥捨て山にされてしまい、その面倒を見る羽目に。中々楽しげだが、八丁堀は彼女の資金源が気にかかる。口の堅い若い衆を雇って、並みのかかり(費用)じゃできない。ゴミ屋敷は幽霊屋敷だと聞いたれん、肝試しのつもりで屋敷に入り込み、そのままボランティアを始めてしまう。十分分別のあるはずの八丁堀もなんだか「揺れて」おり、お菊さんは不安を覚える。ごみ屋敷に賊が入るが、れんに迎え撃たれ、あやめに止めを刺される。敵は、今度は火をつけて屋敷ごと消そうとするが、頭も体も弱った年寄りたちには、此処を守ろうという気骨があった。しっかしここ、一人暮らしってことになってるのに一体何人住み込んでるんだ。さすが元旗本屋敷。凶賊・土蜘蛛の探索で忙しいのに、ゴミ屋敷から人を追い出すのを優先しろ、といわれて奉行所の面々憮然。でも中には何故か中村さんがいて、「話し合いの真っ最中だから刺激しないでくれ」と言われてしまう。元々これ、自分たちのやりたい仕事じゃないし……で皆引き下がるが、渡辺さんは釘を刺すのを忘れなかった。一蓮托生だもんな。そりゃ気になる。あやめは幽霊屋敷に乗り込んだとき、五千両を見つけた。凶賊・土蜘蛛の隠し金だが、彼女はこれに手をつけ、子供に捨てられた年寄りたちの面倒をみている。土蜘蛛一味が雪崩れ込んできた時には皆殺しだが……。「この半分の年寄りにわけて、残りはお前が持って逐電しちまえば?」「逃げたって、相手は土蜘蛛だよ。地の果てまで追っかけてくる」やっぱり駄目か。「帰る場所も、逃げる場所もありゃしない。皆わかってんだよ」中村さんに助太刀を断られたあやめはれんを追い出し、盗人たちと切り結んで果てる。何が起きるか大体悟っていた老人たちも道連れ。多分全員、自分たちの生活費が何処から出ていたか知っていたんだろうな。月に数十両はかかっていた。このお金どうしたの、とも聞かずに楽しく暮らしていたとは思えない。……此処に八丁堀が捕り方をつれて張り込んでいたら、大手柄だったのに、というのは野暮?「名前を聞いても答えなかった。俺たちも聞かなかった」身内は誰一人名乗り出ず、全ては無縁仏として処理される。
2009年05月31日
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幼馴染の男女三人、ありふれた三角関係。男二人は互いを「いい奴だ」と立てるが本音は彼女が好き。大量殺人の片棒を担いだ、佐吉だって根は悪い奴じゃない。だが失恋に端を発した転落は止まらず、友達殺しの共犯になり、最後には好きな女を……。はやり病か、麻薬か、毒か?養生所勤めの四郎は一家全てが死亡した家の生ゴミの中から(自分が研究している)毒物を見つけるが、先生に口止めを言い渡される。しかし良心が痛み、キャリアを擲つ覚悟で奉行所に事情を話そうと考え、まず友達であずき問屋に勤める佐吉に相談。佐吉は「黙っていたほうがいい、勉強ができなくなる」と止める。「もう、誰も死にませんから……」伝染病じゃなくて汚染米ネタだったのか。某藩の小豆が毒に汚染され、それを承知で購入した小豆屋は、まともな小豆とそれを混ぜて販売。死なない程度に加減するため、四郎は知らず利用されていた。佐吉は番頭の地位惜しさに悪に加担したが、被害者が出たことと、恋がうまくいかなかったことから次第に精神の均衡を崩していく。「あいつらが悪い」、と言ってしまう性根の弱さか、キャラの弱さか、それとも単に顔か。しょうもない奴なんだけど、ちょっとだけ、ちょっとだけ可哀想だったな。……気の弱い男が悪に走ると何処までも行くな……。てめえが被害者だと思ってるからこそというか。それにしてもれんに毒見をさせる経師屋に笑った。仲が悪いからって仲間にこっそり毒を盛る奴があるかい!次回のテーマは姥捨てとゴミ屋敷?江戸時代にゴミ屋敷なんてあるんだろうか……屑拾いという職業がある時代なのに。
2009年05月23日
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初っ端から濡れ場。経師屋の昔の女・おゆき登場。襖の張替えを頼んだら昔の男だったので焼けぼっくいに火がつきましたか……。同じ頃、料亭「川兆」の主人と小番頭、手代が辻斬り?に殺されていた。「川兆」の跡継ぎ、藤一郎はこれを機に、岡場所あがりの恋人を女房にしようとする。いや、その女、昨日別の男を引っ張り挙げてましたけど。一見いい子なんだけどナチュラルに二股、すげえひくわ。そして二人は祝言を強行するが、無論周囲の目は冷たい。おゆきはしおらしく店の掃除をするのだが、亭主は何故そんな仕事を、と激怒。「違いますよ、店の仕事を覚えたいとおゆきさんが自ら……」「おゆきじゃない、女将さんと呼べ!」大女将は寝たきりとなり、番頭は暇を出され、店はおゆきさんが算段。おまけに「品のない経師屋が店の周りをうろついている」。いや、なんなんだ経師屋。首尾よく玉の腰にのった女の周りをうろつくか?普通。「不義密通でしょっぴいてやるぜ」そりゃいい考えだ。……なんか渡辺さんって感覚が近くて忸怩たるものがあるな……。結局、「川兆」は娘の佐枝を除いて皆殺し、たまたま姉妹喧嘩に居合わせたレンに助けられた彼女は仕事人に依頼。経師屋は仕事を外される予定だったが、無理やり参加。他の奴に殺させるのが忍びなかったのか?おゆきさん芝居上手かったね!でもそんだけ。ラストシーンで依頼人が店を継いで幸せになっているのはちょっとびっくり。結局金があれば、人生を投げ出さなくてもいいのか……。そりゃそうなんだけど。
2009年05月20日
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今日のお題はストーカー。暗い夜道で役人にぶつかった唐辛子売りのおゆう、なんだか追われているようで怖い、と縋りつき、同心森岡に家まで送ってもらう。しかしストーカーはきっちりつけてきた。可愛い子は辛いな。そろそろ妻が欲しいな、と思っていた森岡はストーカーに抱きつかれる直前だったおゆうと再開。「助けてください。どうか離れないで」……え?ヤンデレ地雷女の話?勘違い男の暴走話なんだろうけど、女も女のような……。遅かれ早かれ変なのに気に入られるだろう、この警戒心のなさは。森岡お前、平均以上の顔じゃないか、なぜ付きまとう。性格さえまともならもてるだろうに……。中身を知らない母はのほほんと玉の腰を夢見るが、幼馴染のもとに逃げ込もうとしたおゆうの行く末は無残だった。つかもろエロゲー……。二人がかり、色仕掛けを含めれば三人がかりとは久々に強敵。そーか、武装を解かせるにはこれが一番だな。ただ終わってみれば圧勝だったのが残念だった。
2009年05月19日
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南町のお奉行様が変更。下々の暮らしに通じている方というので凄い前評判だが……さてどんなのがでてくるやら。と思ったら、八丁堀もご存知の大悪党でした。さすが最終回、話が早い。川遊びの最中、女の子が倒れている?のを助けようとした秀、保護者の女に変質者と間違えられる。幸い彼も子連れであっという間に誤解が解けたが、うわあ気まずい。件の女お涼は、「子連れで住み込み」という条件で新奉行の役宅の女中に。しかしそれを聞いた秀は嫌な顔を隠せない。八丁堀どころか順ちゃんまでお奉行の厚意をうけるが、有難くない全く有難くない。真綿で首を絞められるような気分じゃないか。傘下に入れとでもいうのか?仕事人がどーの、という話を聞いてしまったお涼さんは、秀さんに危険を知らせようとして殺される。「町奉行直属の仕事人なんて洒落にもならない」というかそれ、仕事人じゃない。主人公チームだけ仕事人狩から見逃されたのはこのため、となったら取るべき手段は二つしかない。いうことをきくか、黒幕の若年寄ごと殺っちまうか。依頼人の娘分が秀の殺しを見てしまい、その手配書が回り、結果仕事人チームは解散。いや、本当は殺すところなんだけどね……。お花ちゃんも責められない。知り合いの人当たりのいい兄ちゃんが人を殺すなんて……。秀は江戸を去り、他のメンバーも江戸を売ったり残ったり。まだ若い順ちゃんだけは割り切れないが、勉強のため長崎に。え、ストーカー小父さん長崎までもついてくの?大嫌いだけどちょっと見直した。
2009年05月18日
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お江戸は朝顔ブーム。変わり朝顔美しいよね、幻想的で大好きだ。同心が朝顔を育てて種が十両か……確かにいい内職。中村さんも、ついつい一株買ってしまう。名人が亡くなって以来、ぱっとしない植木屋の植甚。出入りの札差の手前もあり、そろそろ新種を出さないと……。いい土を求めて山に入った奉公人の阿曽次は土地の娘・お雪と親しくなり、「来年、朝顔の種が咲く頃迎えに来る」とプロポーズ、母の形見の櫛を手渡す。しかし後で、代わりに様子を見に行ってもらった先輩に「あそこには誰もいない。家もない」と言われて唖然。幽霊……ではない。家が火事で焼けてしまい、彼女は煙で目をやられ町に落ちてきていた。漸く出来た朝顔の鉢、しかし作り手の阿曽次は「これは増やして一般に流通させたい」と主張。コレクターからすれば、そんなのたまったもんじゃない。植木屋の女主人は間男に唆され、手柄を息子に横取りさせようとする。お雪ちゃんは無事阿曽次と再開。阿曽次は彼女の目の手術代のため、朝顔を売ろうとするが、当の彼女に止められる。そして恋人たちと親代わりの先輩は三人きりの祝言を挙げるが、幸せな気分はほんの一瞬だった。安物の櫛なんて、売っても幾らにもなりゃしない。しかし鉢植え一つのために殺された三人のため、仕事人たちが出陣する。
2009年05月12日
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最近妙に優しい姑が気にかかる中村さん。要するに、鞠遊び(ゲートボールサークル)で老いらくの恋の真っ最中でした。相手は直参旗本の隠居で絵の先生堀田、おっとりよさそうな人。弟子の未亡人に口説かれる竜さん。こんなのに引っかかるほど苦労してません。大体あんた評判かなり悪いだろう。命講のセールスをやってる何でもや、受取人の名に「中村 せん」とあってびっくり。婿は「式は何時かな」と大喜びだが、娘は「いい年をして」といい顔をしない。元気で幸せな年寄りたちは再婚に向けてスタートを切るが、命講というシステムが命取りになる。「竜さんが年取った様って想像できませんね」「それまで生きてるわけないだろ」そりゃそうだ。「せん殿、私はそなたの下の世話がしたい」それがプロポーズですか!しかし彼には、道を誤った息子がいた。まあ、あのせん殿なら絡まれても怒鳴り返すだろうが。依頼人は中村さん、依頼料は祝言の支度金。うぜえ女だからって理由だけで殺せればよかったな、勧善懲悪もくそもなくなるけど。カップル一組、簡単に切り伏せられるだろうにわざわざふいうちする中村さんってなんなんだろ、プロの鑑……?
2009年05月11日
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あくたれのれん、といわれる男、あたりやの手口で口入やから金を巻き上げる。だがそのおかげで、助かった男が二人いた。巻き上げた金をそのまま貰ったものごいと、うまく逃がしてもらった町外れ(人別帳に乗ってない人間)の伊助と。一両で箱根になんていけないよ。「孫さえいれば一両に届くのに」だから役人は給付金貰えませんって。「あいつらを見逃してやったら、オレもあんたの裏の仕事黙っていてやるぜ」いい奴過ぎるぞれん!夜鷹たちを助けるために渡辺さんに脅しをかけるとは。たった10分で3つも善行を積んだ仕事人、「それで罪滅ぼしのつもりとは屑の中の屑だ」と切りかかられた上に吐き捨てられる。食っていけなくて土地を捨てた農民たち、でも江戸に出てもいいことなんてなにもなかった。女たちが夜鷹をやってやっと食っている。表は仕立て屋兼強請りや、裏では殺し屋として身を立てることに成功したれん、泣き言を言う伊助に針仕事を仕込もうとするが、善人面をした鬼が彼らに近づきつつあった。1人1分なんて大したことないじゃん、それなりに仕込みの金もかかるし、と思ったら「あっちこっち転居させてそのたびに違う人別を作る」その手があったか!といいたいけどやっぱり手間がかかると思う。1分って大体1万円じゃなかったっけ?そりゃ自分が引っ越すわけじゃないけどさ。食べていければいいや、と思っていた素朴な連中も段々おかしいと思い始める。「私たち、やっぱり土手を離れちゃいけなかったのかも……」最後には、皆集められ、そして……。自分ならまず火をつけて燃え落ちるまで外を固めるな。悪党どもも渡辺さんもやることなすこと中途半端でようわからん。脚本の都合とはいえ。そしてれんは、「自分1人じゃ手に余る」と結局頭を下げる。「オレもお前も、神様じゃねえんだ。罪を裁くのは、閻魔様のお役目だ」だから銭を取れ、思い上がると「人」じゃなくなると中村さんはれんを諭す。「世の中には金より大事なものが沢山あるでしょう」だから朝から金勘定するな、と嫁と姑を諭した渡辺さんは見事に墓穴を掘る。
2009年04月25日
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源太を見てしまったのは、渡辺さんと仲良しの大河原同心だった。思わず逃げ出した源太、仲間のフォローでなんとかその疑惑を逃れる。だが、「てめえ、誰を殺るつもりだった」「二人ともだ」こういう人もいる。いや、渡辺さんが正しいよな……本当に殺せたかどうかはともかく。むしろ中村さんが優しくてびっくりだ。中村さんの嘘を鵜呑みにしたことで命拾いした大河原同心、源太のもとに一人の女性をつれてくる。それは「近江の女狐」お富、自称源太の生き別れの母。大仰な芝居をする、凄腕の詐欺師だった。「人は鬼になれる、でも鬼は人になれないんだよ」足抜けか。中々定義が難しいが、「息子」が出来ると同時にチームが解散したお歌さんあたりは堅気に戻ったように思う。順之助のように堅気に戻りながら、何度もカンバックする奴もいるからはっきりとはいえないけど。養子を貰いながら裏稼業を続けてる源太がそもそもおかしい。父よりずっとしっかりしてる作太郎、「お父っつあんのおっかさん」がおかしいと感づくが、源太は相手にしない。そして悪党の火付けを見た作太郎は「このままではお父っつあんも殺されます!」と仕事人に頼みにいくのだった。身内の不始末と言うか、足元の火を消すことを主目的にした仕事。だが、情に駆られた源太は結局命を落とす。父のためにつんだ仕事料が父の命を奪うとは皮肉なものだ。若手3人の中で、1番評判よかったっぽい奴が最初に抜けるというのも、なんだか皮肉だ。まあほぼ無名でもイメージに合うから抜擢されたわけで、評価が高いのもターンが短いのも当然っちゃ当然何だが……。
2009年04月13日
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花街で大量殺人事件。しかも初めてじゃない。辻斬りと呼ぶには大規模だが、渡辺さんは「まともに剣の修行をした奴じゃない」と言い捨てる。下手人は小山内という大身旗本の若様、明らかに精神の均等を欠いている。暫く残業続きだ、ああうぜえと思っていた渡辺さんだが、楽しみの芝居も暫くお休みと聞いてがっかり。たまたま源太が子供相手に商売をしているのを目にするが、その源太は明らかに裏稼業に嫌気が差していた。白昼辻斬り・黒頭巾に襲われた経師屋コンビ。とっさに対応できなかった如月ちゃん、それでも抜け忍ですか。おかげで兄貴の正体ばれかけたぞ!「往来でちゃんちゃかやりたきゃ仕事人なんかやめちまえ」抜け目なく証拠隠滅の中村さん、「情に厚すぎる」って……。見捨てろと?「上野の桜は咲いたかな」あれだけ派手に暴れている「辻斬り」が捕まえられず、奉行所の面目丸つぶれって時に渡辺さんはおっとり花見。ガイシャは雪崩を打って仕事人を求める。「とうとう仕事人も桃太郎にされたか」引き受けられたらいい仕事だけど、残念ながら相手がわかりません。息子が汗水垂らして接客してるのに、物思いに拭けるからくりや。押しかけ妹分に苛立つ経師屋。なんか最終回直前みたいな雰囲気だな。かたや「被保護者もいるし、裏稼業なしでも食っていけるけど……」かたや「裏稼業に不満はないが、適正がないとくそ役人に言われちまったよ!」うーむ。若様の正体を知った小山内家激震。さあ、どうする?基本的には善人揃いだが……。「オレはまだ、ここにいる。黒頭巾は、もう生きてる」母は息子を湯治においやり、その隙に罪のない奉公人に罪を着せ、事件を闇に葬ろうとする。だが息子は思い通りに動かなかった。「せっかく貴方を護ってあげたのに!」「黒頭巾の件は、一件落着したはずだよ」あちこちの葬列を見てもまだ自分達の悲劇に酔う母は、遂に自分の息子殺しを依頼する。的にご自分の名前が入ってないのは何故ですか。自分の名前を入れるのが普通ですが。「この仕事、オレは降りるぜ……!」情か、って渡辺さんに限ってそれはないと思うがな……。亭主殺しがよくて息子殺しが駄目ってどういう理屈だ。「おめえさんが望んだことだ」いざとなると息子を庇う母の掌ごと、息子の心の臓を貫く経師屋。だが顔を見た母を殺すことができない。仕事を断りながら現場に現れた渡辺さんは、その母をあっさり両断。「てめえが産んだ子だ、地獄への道案内くらいしてやんな」視聴者にこの展開は折込ずみだがお仲間にはそうでもなかったらしく、「頼み人だぞ」「オレは頼まれてねえ」うん、それでこそ渡辺さんだ。此処で終わればよかったんだが、源太の的が息を吹き返す(というか明らかに殺しきれていなかった)という非常事態に。焦った源太はその辺の棒や石で殴り殺す、という無様をしでかし、しかもそれを人に見られてしまう。「おめえは何時かへまをする」腐れ外道の母ならばまあいい。だが運悪く仕事を目撃してしまったのは、渡辺さんと仲良しの……。
2009年04月12日
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女連れを取り囲んで財布を拝借。これは「暴れすり」と呼ばれているそうだが、すりのうちに入らないだろう!渡辺母娘の危難を助けてくれたのは、吹屋町の富吉さん、気風のいい人気者。すりの五郎蔵が殴る蹴るの暴行を受けた挙句殺され、死体を表通りに晒される。渡辺さんはどうせ闇稼業の潰しあいだろう、と知らん顔だが中村さんは元・すりの元締め、嘉助に何とかしろとねじ込まれる。嘉助と富吉は親子だが、折り合いが悪いらしく別々に暮らしている。すり殺しが始まる直前、一人のスリが両替商・大黒屋のつれからおかしなものをすりとった。それが事件の発端らしい。グループの今のかしらは富吉だが、父も手を出そうとしている。富吉の女房、えんは出入りの経師屋に口説かれる。「オレにはよ、おえんさんが弁天に見えるんだよ」しかし当人はおろか亭主にもあまり気にされてないっぽいぞ、経師屋。妻と義母を助けて貰った礼を言いにいった渡辺さんは、店の周囲に不穏な空気を感じる。「財布の代わりに命をすろうってのか」嘉助は見事敵の刀をすりとるが、物証があったって奉行所が動かないことはわかっていた。夫と岳父を失った身重の女房は番屋で仕事人との繋ぎを中村さんに嘆願。「背負う覚悟は出来ています。このまま帰るわけには行かないんですよ」中村さんは最後まで突っぱねるが、「お店を売って、ちょうど10両」結局こうなるのか。考えてみると、このシリーズ依頼人の死亡率が随分低いな。一人きりで、安定した暮らしを投げ打って、子供を育てるのは楽じゃないだろうけど。しかし天下の往来(しかも吉原)で自分の刀突き立てられて死ぬのって恥だよね……そこだけはすっとした。
2009年04月11日
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田中様にお見合いが持ち上がる。筆頭与力の片岡様の口利きで、向こうから惚れてきて、というまこと結構な話だが当人は渋い顔。物好きもいるもんだね、と笑っていた中村さん、親代わりを申し付かる。島帰りの元旅籠女中おちか、島帰りから帰るも迎えてくれるものもいない。実は彼女は恋人の罪を被って自首したいうのに……。商売するつもりで船着場にいたお加代さん、衝撃で倒れた彼女を拾って帰る。「何でも屋とおっしゃいましたね。どうかこのお金で、三味線やの、勇さんって人を……」いきなり勇さんの自称恋人が登場、お加代さんは詰りに行くも「身に覚えがない」と逃げられる。「何時か、こういう日が来ると思ってたよ」一体どんな男だと思ってたんだ。オレが女房にしてやるなんていうか、は紛れもなく本音だと思うが……女が誇大に思い込むってよくある話だし……引き合わせてみれば全くの別人だとわかるんだが。考えてみりゃ「ゆうじ」なんてありふれた名前だし。お見合いを恐れる田中様をなんとか宥める中村さん、あんたも見合い結婚だったよね。不浄役人は出世できない、この際大店のお嬢様と一緒になったほうが利口ってのは筋が通っているが、元々仲が悪かったのでどうも裏があるようなないような。偽物の勇さんは、本物の勇さんの弟子の亭主で、米問屋の主になりあがっていた。うっかりおちかさんと再開してしまった男、彼女の居場所を探るべく手伝いを頼んだのは、何の因果か何でもやのお加代だった。恋人に「知らない」と言われたおちかさん、酔って絡んだのが本物の勇さん。今度は彼に拾って帰ってもらうことに。「三味線やなんだ」「ああ、勇次ってんだ」あの人と同じ名前で同じ三味線弾き、と一瞬和むおちかちゃんだが、この後はお決まりの展開となる。「ああ、お見合いのことを考えると、胸が苦しくて……」という田中様の部屋にあるのは、蒔絵の小箱に人形に花に羽子板にえーとえーと。知ってたけど吹いた。連行されるように連れ出された田中様の前に現れたのは評判の美人、じゃなくて評判は美人。一言で言えばおでぶちゃんだった。幸い向こうも「こんななよなよした人はいやーん!」と言ってくれたが、なんか女嫌いに拍車がかかりそうだね……。しかし、暗闇で狙った相手の頭に命中する投石器ってマジ凄いよな。その上、脳震盪どまりってのが凄い。夫婦を一気につりあげて30秒くらい悶絶させる勇さんも凄い。
2009年03月08日
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某藩の勘定方が、菩提寺に向かい切腹。藩の財政立て直しに失敗したといわれるが、実は藩の特産を抑えた江上屋に、殺されてしまったのだった。真面目に草もちを売っていた如月ちゃん、悪質な客引きに引っかかりかけていた裏浅黄、藤戸又兵衛を助ける。藩の長屋は半年前の嵐で屋根が飛んで泊まれない、かといって宿を取る金はない、ときいて「襖の張替えなんて出来る?」自分のおうちに泊めるんなら美談だが、彼女自身も(亡き姉の恋人?の元に)居候の身だった。人の面倒みれた立場か、と帰ってきた経師や唖然。財テクに嵌っている渡辺母娘。まだ稼いでもいないのに贅沢三昧。鳶頭に率いられ、江上屋に押しかける民衆、しかし(内心江上屋をよく思っていない)役人たちに追い散らされる。なんか殺され役が揃ってきたな。それより江上屋の用心棒に福本先生がいらっしゃるので、そっちが殺されるシーンをはよ見たいわ。又兵衛さんは藩のため、江上屋と商談を纏めるためにやってきたのだが、たまたまかち合った江上屋の顔を見て目を輝かせる。十年前、危ないところを助けてくれた恩人と再会した江上屋、又兵衛さんをお座敷に上げ歓待。しかし……。「親父にそっくりだ。見ているだけでむかむかする」侍を嫌い、拝金主義になった男。趣味は10両で腹を切らせること。キャラとしては面白いが、マジ吐き気が……いや、悪役としてよく出来てるってことだけど。
2009年02月28日
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寺社方の伊勢崎同心、妻の初枝殿が病身でかなり困っている。義母に代わって見舞いにいった渡辺さん、金を貸してくれと頼まれ、なけなしのへそくりを渡す。悪徳ぶってるけどいいとこあんじゃん。たった一両に涙を流して感動する伊勢崎同心は、腰に竹光を差していた。ばれたら切腹もの……って中村さんもやってましたけど。噂の陰陽師の元に出入りするようになった伊勢崎同心、すっかり人が替わり恩義を感じているはずの渡辺さんにもツンな態度。だが勾玉術なんて嘘っぱち、引っかかったものは身代も身内も失い、最後には自分で首をつる。初枝殿は素直に勾玉を首から提げていたが、夫の金回りの良さを疑っている。あの人の道を違えさせるくらいなら命を絶ちます、という妻の気など知らず、夫は暗殺者に身を落す。「振り返るな!お上はあてになんねーぞ。……振り替えんじゃねえぞ」口封じから救われた男、仕事人との連絡方法を教わる。経師屋よくやった……と思ったが、そういや仕事仕事言ってたっけか。しかし渡辺さんから貰った金を新興宗教につぎ込むとは罰当たりな話だ。奉行所だって別に何もしてないわけじゃない。寺社が絡むから証拠固めしてるだけ。まあ結局仕事人が皆殺しにするわけですが。……仕事人と皆殺しってあわねー単語だ。「あいつは、情に流されるようなタマじゃねーよ」というのが中村さんの渡辺小五郎評。だが渡辺さん、死に掛けの女に「貴方が夫に一両貸してくださった、その時が夫の笑顔をみた最後でした」といわれて明らかにぐっときてる。自分の妻は(可愛いけど)殺しても死にそうにないから……。捨て台詞長いよ、長い。「てめえの命は一分金にもならなかったぜ」で十分だ。出来れば20字程度に収めてください。後、立ち回りを誤魔化すくらいなら獲物を刀以外にして下さい。
2009年02月20日
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江戸に鎌倉の大仏より大きい大仏が建つことに。……子宝大仏ってそんな立派なの必要なのか?そして人々は、消費税によってその財源を支払わされることに。現実主義揃いの仕事人からすればたまったもんじゃねえな。「私なんか地獄落ちに決まってますから、大仏なんでどうでもいいですけどね」はぶっちゃけすぎだが。江戸で一番の宮大工の棟梁、二代目宗兵衛さん、この仕事に大張り切り。やりがいのある仕事ではある。だが間違いなくピンはね要請くるな。それどころか地上げが始まった。市民の血税でいい仕事をするはずが、おかしな方向に金が流れて棟梁は憮然。悪い連中は、本当はこんな堅物使いたくなかったが、名前は惜しい。「松木屋は安い材料で手抜き工事をしている」ことを探り出した棟梁は口封じに家族・奉公人もろとも惨殺され、店に火をかけられる。助かったのは、たまたま友だちの家に泊まった息子だけだった。姉ちゃんも一緒にいけばよかったな……。急がないと坊主も殺されるな。奉行所は寺社の管轄、公方様の遠縁の坊主が絡んでいるからって逃げ腰。つーかやる気ねえ。お菊さんは遺族に知恵をつけ、仇が格好をつけておいていった香典が仕事料に化ける。「因果応報だ」このシリーズは的が多すぎる!渡辺さんの大立ち回り、もろ「出来ない人にやらせた」際のアングルで笑った。甘やかすなよ、ダンスが上手いんだから修練すればきっと上手くなるって。
2009年02月14日
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外食帰り、怪奇現象を目撃するせんりつ。しかしその言い草のおめでたさには、青い火の玉のほうが逃げていきました。……マジそんな演出だった。大騒ぎして通りすがりの婿殿に縋りつくも、既に影も形もなく、中村家の恥だと叱られてしまう。次に目撃したのは番屋の親父と、夜食中の何でもや、夜鳴き蕎麦の親父。段々目撃者が増えてきて、段々洒落にならなくなってくる。そして田中様も、天狗のような河童のような、なんつーかビープロの怪人みたいな奴を目撃してしまうのだった。ま、話としちゃ面白い。江戸の町は化け物話で盛り上がるが、段々夜遊びがはやらなくなる。今のところ、驚かす以外の被害はないんだけどね……。しかし何時になったら悪事は始まるんだ?賄賂を断ったため睨まれ、、三年連続で金のかかる工事を命じられた六万石の小藩。もう金がない、がじゃあ死ねと言われ、思いついたがこの狂言。無事逃げるため、というより意地を見せるため、江戸の町を空っぽにしたのだった。姫たちはどうあれ国に帰れて嬉しい、と思うのだが、屋の雨が降り皆殺される。闇夜に隠れ、一人難を逃れた妹姫、これが「見せしめ」であることを知る。しかし事件は、「天狗の祟り」で済まされてしまうのだった。追われる身となった姫、女郎に身を落としたがまだ敵討を諦めてはいない。仕事人を知らないか、と声をかけた客は、天の配剤か、三味線屋だった。「出来ることはやった」姫は一族の菩提を弔っていきるつもりだったが、あっさり殺される。だが、その執念は確かに届いた。しかしこれ、大事件だよな。全て「天狗の仕業」で片付くもんなんだろうか。
2009年02月12日
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どじな盗賊が中村さんちの屋根板を踏み抜き、あえなく御用に。一件落着?花見に出かけた秀とお民ちゃんは出先で見世物小屋を見かけるが、そこにいたのは、秀の昔の仲間の弥七たちだった。一座の見世物は出刃うち、元を正せば闇稼業。今は堅気の生活をしているという。……秀って元々堅気じゃなかったっけ?特に理由もなくこの世界に入ったって設定だったような……。大物・「白神の六斎」登場。見世物小屋を探ってくれ、仕事に化けるかも知れないと言われた仕事人チームは「そんないい加減な」と憤るが、おりくさんを通してるしちょっと断りづらい。とりあえず様子見、秀の元仲間たちに問題がなければそれで済むかもしれないが……済まないだろうな……。秀に口利きを断られ、自力で小屋に潜り込むことになったお加代さんは「二日で一両」のバイトを頼まれる。コメディパート・友情パートばかりで中々「悪事」に辿り着かない。医者・薬種問屋が次々蒸発って話があったっけ?一座は結局、麻薬売買に手を貸していた。弥七は本当は反対なのだが、自分の病気が転落の根っこなので強く出ることが出来ない。……でも、被害者は本当に気の毒だからやっぱり殺すしかないな。
2009年02月11日
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今日はいきなり仕置きの場面から始まる。仕事自体はうまくいくが、秀が目を負傷。仲間が連れ帰るものの、全く目が見えなくなる。八丁堀は仕事の休止、お民ちゃんを安全な場所に移すことを指示。おや、わりと優しいじゃないか。お民ちゃん、いきなり奉公に出ろといわれてぽかん。お兄ちゃんの怪我が気になるが、治れば迎えに行くといわれて素直に出て行く。「いつの間にか、しっかりしてきたね……」だが「お兄ちゃん」は敵の襲来に備えていた。お民ちゃんが奉公することになった油問屋には、厳しい女将さんと旦那様、どら息子がいた。これまで奉公したことない彼女は女将さんにびしばしやられるが、まあ理不尽な躾ってほどじゃない。単なるスパルタだろう。しかし若旦那は、「果報は寝て待て」と毎日のらくら、親が幾ら説教してもききゃしない。青年と小娘でよかった。同世代だったら絶対「不幸な出来事」が起きてる。若旦那、自分の手前勝手な愚痴を聞いてくれる(胡乱な)連中に出会う。逆に、「今のままではいけない」と思った順ちゃんは発作的に家出。鼻で笑うなよ何でもや……面倒を見てくれと実家から金受け取ってるんだから。幸いいい蘭学医を指定していったので、秀は手術をうけることになる。油問屋の夫婦は辛抱強いお民を気に入り、養女にしようと思いつくが、それを聞いた息子は親たちと彼女の暗殺を謀る。それを引き受けたのは、冒頭やられた仕事人チームの生き残りたちだった。旅の空の順之助が偶然話を聞いてしまい、長屋に駆け戻るが結局間に合わない。異変に気づき、自力で逃げたお民ちゃんはたいしたもんだ。あんなのに育てられてるだけはある。しかし冒頭の殺しがなければ、外道仕事人は若旦那に近づかず、お民ちゃんが奉公にでることもなかったわけで……。それだけでただの甘ったれが親殺しに突っ走るのか!運命の悪戯って怖いな。
2009年02月10日
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若い女ばかりの仕事人育成講座。いい案だが、……向き不向きってあるんじゃね?孤児を集めて、一体何人育てるつもりなんだ?阿片を与えているので、長持ちはしないと思うが。奉行所の若手、倉田の祝言が決まる。しかし上司は万年独身、他も死別や妊娠、介護などで中村さん以外に仲人のなり手がいない。いきなり初対面の娘に、「兄さん!」と取りすがられる秀。「飾り職」とほくろが目印らしいが、どうも怪しい。ついつい居つかせてしまう(今期そんなんばっかか……?)秀だが、彼女は件の仕事人予備軍の一員だった。あんた医者の血筋なのにあんまり賢くないよね、貰いっこじゃないの?と小母さんに言われた順ちゃん、家に帰ったらそれっぽい会話を両親がしていて真っ青。でも「素性がしれないのに家に入れるべきじゃなかった」というのは捨て犬だった。祝言を控えてうっきうきの倉田同心、仲人宅に挨拶に来る。だが彼は中々慧眼で(中村さんが先に証拠に気づけばよかったんだが……)それが原因で身を滅ぼす。お八重が本当に妹かどうか、秀にはよくわからない。だが妹でいいよ、と言われ簪を貰ったお八重は、足抜けを決意する。これを助けないとはどういうことだ秀!妹と認めたじゃないか!お八重の簪と、倉田の礼金が仕事料に。他の娘たちはこれからどうするんだろう。麻薬をやりまくって、人間性をなくした殺人人形と化してるし……。かといって全て自業自得とはいえないし。
2009年02月09日
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原作と違い、料亭・鳥善の娘が「母を殺してください」と依頼に来るところから始まる。音羽の親分は断り、若い千造をつけて帰すが、彼女は命を狙われていた。千造から見た継母は娘を庇ういい人、娘婿にと言われてその気になるが、梅安さんに「足を洗いたい」と相談に行った帰りに襲われる。様子を見に三人ぶりに鳥善に行った梅安先生、だが店はかなり寂れてランクが落ちていた。先生は前の女将さんが「不義密通上等のとんだ毒婦」と言われて仕掛けたのだが、それは真っ赤な嘘。見事悪の手先に使われてしまったのだった。仕事人の世界には幾つか掟がある。一つは、依頼の際嘘をつかないこと。一つは、依頼人の名を蔓から聞き出さないこと。原作では(超一流の)仕事人の方が立場が強かったが、テレビでは随分弱いな。下げたくもない頭を下げさせられ、むかついた梅安さんは直接今の女将に会いに行く。が、そこにあったのは思いもしない顔だった。向こうがさっぱり覚えてないのが泣ける。「鳥善の女将は、どうやら私の妹らしい」まさか1話全部やるとは思わなかった。さわりだけかと……。
2009年02月08日
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給料泥棒の多い南町奉行所にも、真面目な奴はいる。焼死した父の後を継いだルーキー・安川新吾とか。江戸の町に阿片が蔓延、取引の現場を押さえようとすれば、奉行の遠縁だという大身旗本・望月が邪魔してくれる。逆に、香具師の元締めが「阿片の売り買いだけは許しません」と大見得を切ったり。人生色々だねえと呑気に構えているわけにも行かず、奉行所の面々も仕事人たちも阿片に神経を尖らせるが、抜け忍の小娘が手癖の悪さから割符をゲット。兄貴分の経師やに「なんとかしろ!」と言われ、拾いましたと称して安川同心に押し付けてしまう。そっか、中村さんとも渡辺さんとも面識ないんだったか。今回の主役の安川同心、やたら出番が多い、そして何時死んでもおかしくない展開なので見てるこっちの心臓が持たない!結局囚われ阿片漬けにされ、父の敵に殺された挙句切腹とされてしまう。一瞬助けようとして間に合わなかった経師や、渡辺さんになぜ助けなかったのかと詰られ、くそ役人なんて助ける義理はないと毒づく。「くそ役人……?安川新吾はな、立派な役人だったぜ」
2009年02月07日
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「きつねの嫁入り」の中、ずぶぬれになりながら走ってきた娘。秀たちの会話を漏れ聞き、「もうやみますよ」とさらりと予報する。この時代、天気予報は天文方しかしていけないことになっていたが、彼女、お袖はお上に睨まれるほど命中率が高かった。オランダ人が入ってるので、髪が茶色いのもキリシタンの疑いをかけられたりする。番屋から逃げ出したお袖、たまたま顔見知りだった秀たちの家に居候。しかし彼女の能力を独り占めしたい連中の魔手が迫ってくる。髪のせいで女郎にも芸者にもなれなかった……あれ?混血は物珍しく、島原では重宝されるはずだが。何処に行っても疎まれたお袖、見世物小屋の男に見出され江戸に出てきたが、結局ダメだった。秀は彼女の気持ちを引き立てようと頑張り、三人暮らしは不器用ながら楽しかったが、長くは続かなかった。「二人が一緒になれば親子になれるのに」それは子供の発想だな。「貧乏だからお嫁さんが貰えないの?」……事情を知らないからそう思うのか。ふつーの生活を知ったからか、いわゆる「恋愛が勘を鈍らせた」のか、お袖は天気がわからなくなる。が、悪い連中に「一つ嘘をついたら金をやる」と言われてつい言うことを聞いてしまうのだった。お金あってもお嫁さんにはなれないよ……その人仕事人だから。二人を巻き込まずにすんだだけで満足かもしれないが。珍しくトリを勤める秀、標的の天文方役人をがつがつ蹴り飛ばしてから止め。よかったね標的が自分から蔵の中に入ってきてくれて。ここには味方と死者しかいない。
2009年02月05日
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雪の中立ち往生する女を「とんだ雪女」と笑い飛ばす三味線親子。酷いと思ったら何でもやか……それならいいかと思ってしまう視聴者も酷い。同心の弟が大店の婿養子に。兄は嘆くが、三男坊の部屋住みじゃ仕方ないだろ。お加代さんに「両替商・長崎屋の嫁に」というとんでもない話が舞い込んでくる。どういうこっちゃと思いきや、一人娘が病気で婚礼が上げられないので、代わりを務めて欲しいということだった。いいのか年増で、と思うが角隠しすればわからないか。前金も頂いて中々いい話だが、父は「娘を思い出して……」泣くなど、なんか様子がおかしい。……駆け落ちか?娘は祝言を前に家出。やはり病だと言われたのにお嬢さんの様子を見に行ったお加代さんは結局事情を知ってしまい、自分自身が病ですっかり弱気の長崎屋は事情をすっかり話す。それどころか「あんたを養女に」と言い出す始末。美人は美人だが、振袖が似合う年じゃねーな……。お嬢さんは手代の清吉といい仲で、母の手引きで長屋に隠れ住んでいた。あ、もう殺されてるのかと思った。娘は継母?を信じていたが、実は婿養子ってのがその母の愛人。花嫁の父は祝言の席で頓死。仮の花嫁は悪事の相談を聞いて逃げ出そうとするが、本物の花嫁とその恋人は父を看取ろうと店に帰ってきてしまう。結局、お加代さんがうきうきと買い揃えた飾り物や塗り物が仕事料に化ける。中村さんはそれを売るつもりだったが、素直に嫁にプレゼントしてやれ。暫くは優しくしてもらえたのに。
2009年02月04日
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お加代さんの元に依頼にやってきたお嬢さん、依頼料はなんと5両。何の依頼かと思いきや、「殺して貰いたい人がいます」。そりゃ断るよ!脛に傷がある人もない人も断るよそれは!しかも的は、旧知の中村さんの奥方。流石のお加代さんも手を引こうとするが、金を押し付けられ逃げられてしまう。当の「的」は、奉仕活動に燃えている。少々デリカシーに欠けるが、人に殺されるほどの怨みを買うタイプではない。困った何でもやは仲間を呼びつけるが、亭主は流石に金を受け取らない。浮気だの賭け事だのやってんじゃねえの、という周囲の声にもちょっと頷けない。「殺される理由」が分かれば、嫁だろうと親兄弟だろうと殺すのがこの業界の掟。幸いそれらしいネタは上がってこないが、中村さんは女房と殺しあう悪夢を見る。あー、彼らなりに情があるんだな。年に一度くらいしかそう思わせるエピソードがないのは問題だが。ただの隠れ蓑じゃあんまりだ。中村 りつを隠れ蓑に使ったのは、今回の黒幕たちだった。奉仕の場では誰も素性を語らない、が仇となったわけだ。兄を騙したのは中村同心の妻、と言われた妹は怪しげな料理屋に身売りして金を作るが、彼女の恋人も同じ女に騙されてしまう。たまたま身内が的だったから躊躇したが、万一別の人だったら人間違いのまま仕事が決行されていた可能性もあったな。おそろしやおそろしや。しかし中村さんの偽女房殺しは久々にすかっとする殺しだった。
2009年02月03日
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今日はめでたいお正月。受験生も貧乏人もそれなりに楽しんでおります。……正月ならではの苦労がある人もいるけど。上様のご愛妾が、宿下がりしてカルタ会。一見優雅だが、真の目的は自分の後釜を見つけること。野心や虚栄心が強い美女が見つかればよかったんだが、目当ての絵師の娘、お秋には既に恋人がいた。おりよくか悪くか、父は「二代目の名はやれないが娘はくれてやる」と言いだす。「公方様だろうとなんだろうと妾奉公には違いない」父は嫁入りが決まった娘を大奥になどあげないときっぱり断るが、無論このままではすまない。オレ以外の人間が二代目になったらお秋ちゃんが可哀想、と悩む弟子の庄助は仕事と称して呼び出され、罠にかけられてしまう。当事者三人誰も悪くないのに、お秋ちゃんがちょっと美人だったばかりに、生木を裂かれてしまうのか……。ちゃんとご寵愛を得られるかどうかなんてわからないのにな。用済みとなった庄助は口封じに殺される。何だか知らないうちに弟子はいなくなり、娘は大奥入りし、残された父は呆然。当人が承知なら仕方ないと、せめて嫁入り支度のつもりで用意した手作りのカルタを渡す。しかし娘の素性はすでに大奥に知れ渡っていた。父がいなければ噂も消えるだろ、って短絡的というかそもそも職人の娘のどこがそんなにまずいんだ。息も絶え絶えの父を見つけたお秋ちゃんは、カルタをお師匠に託して仕事料としてもらう。名人の手作りなんて今だったらオークションものだが、焦ったので5両にしかならなかった。でも依頼人が一日でも早く!って言ってるしな。しかし初夜の床で自害したら、自力で養家を潰せるような気がしなくもない。
2009年02月02日
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元相棒・ピン助と旧交を温めるおりくさん。太鼓持ちと三味線やのコンビか。成功率は高いかもしれないが、よく足がつかなかったな。柳橋一の踊りの名手、花蝶姐さんが姿を晦ます。身持ちの堅いしっかりものが、商売道具の三味線をメンテに出したまま黙っていなくなるとはとても思えない、と皆その身を案じている。彼女は拉致され、兵糧責めにあっていた。そんなやり方で落として嬉しいかね……プライドなさすぎ。ピン助さんは昼夜問わず姐さんを探し回り、とうとう材木問屋・板倉屋に囚われている彼女を救出するが、衰弱が酷くもう助からない。ピン助さんは家に帰ったところを、板倉屋の手のものに捕らえられる。病気の女房がいるから帰ったのかと思われたが、世話をしていたのは体を壊した赤の他人の女。彼女も責め道具として連れ去られる。おい……これは、竜さんがしっかりしていれば避けられたのでは。わけも分からず巻き込まれた女は舌を噛み切ってしまう。ピンさんが命がけで護ろうとした姐さんは、初対面の順之助一人が見守る中衰弱死。彼女を死に追いやった連中は、「じゃじゃ馬ならしも面白いとおもったのに」とけろり。病気の飲み屋の女はおらん、芸者の花蝶はおつる。どちらも、「あっちこっちの女を孕ませていた」ピン助さんの娘だった。父は娘たちの敵討ちに行くが返り討ちにあい、彼の金と姐さんの三味線代が仕事料となる。順ちゃんはおりくさんが彼を見殺しにしたと詰るが、他のものは理解を示した。
2009年02月01日
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珍しくたんぱく質のおかずがついた渡辺さん。すっぽんか……母と娘はテレテレ、婿はドン引き。人気絵師「しゅらく」の画を買った渡辺さん。ついでに貸本や「春や」に……マトモな本屋?名前に「春」がついた時点でかなり怪しい。殺された男は「枕絵(エロ)」を所持。どうやら絵師らしい。中村さんは番屋で袋とじ鑑賞、しかしおり悪くお菊さん登場。彼女の目的は、狩野派をくびになって荒れている男を叱り付けて、女房のお静ちゃんを助けてくれという……私情だな。普段はおとなしい平吉、酒が入るとわけがわからなくなると主張。しかし女房が疲労で倒れ、酒をやめて仕事をすることを決意する。幸い昔の伝手で大手版元「鶴屋」に就職が叶うのだが、そこでは贋作が作られていた。「そうですか、ややこのできないわけがわかりました」女形の画を持って帰った渡辺さん、嫁と姑に衆道家扱いされる。芸者や茶屋の女の美人画のほうがマシ?枕絵の取り締まりに、同心達わっくわく。普段やる気のない渡辺さん、お目当ての「鶴屋」に目敏く志願。散々ミーハーした挙句、お土産まで貰って帰る。狩野派をしくじるような男に、贋作描かせるなんて終わってる。まあ「ひたすら模写」を続ける流派出身だからスキルはあるだろうが。女房に背を押され、「描きたい絵」を描いた男はあっさり殺される。こっそり?春画を売っていた「春屋」、捕らえられ絵師殺しまで押し付けられる。経師屋は何か知ってる、と思った渡辺さんは業界の裏情報を聞き出しにいくが、そこで聞かされたのは「しゅらくは流行病でとっくに死んでいる」という身も蓋もない事実だった。亭主の汚名を晴らそうとしたお静も殺され、幼い息子は親類に引き取られる。そして「しゅらく」の贋作を嬉しがってもらってきた渡辺さんは、男色家の疑いを一層濃くしてしまうのだった。
2009年01月25日
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秀&勇バージョンって沢山あるからどれがどれやら。相変わらず昼行灯の中村さん、いきなり百両の「仕事」を押し付けられる。無論、知らない奴から回ってきた仕事なんて請けられるわけがない。しかも的は老中ときやがる。尾行されていると思って反撃したら、田中さんだった。しかも上から材木が落ちてきた。普通上司を助けるところが、自分だけ逃げるあたりがさすが中村さん。こういう時こそ本性がわかるよな……。どうも断った筋から狙われているらしい。現在「仲間」は順ちゃんしかいないため、中村さんは逃げの一手だが、そううまくいくのか……?お気楽予備校生は戦う気満々だぞ。江戸に戻ってきたお加代さん、隣の部屋は順ちゃんの勉強部屋だった。腐れ縁って怖い。三味線や親子も飾り職も江戸に戻ってきていたが、それぞれ事情があって仕事人は一時休止中。でもなんだろう、この「一年ぶりの同窓会」のほのぼのぶり。やむを得ず仕事を請けた中村さん、ちゃんと頼み人の素性は押さえる。それはなんとお目付けだった。中村さんは「売られなければ売らない」という約束を守るつもりだったのかもしれない。だが事態は急変、仕事人たちは逆に邪魔者となる。なにこの仲良しっぷり。「これっきりだ」という秀が正しいと思うぞ。
2009年01月19日
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辻斬りが続発。屋台を出していて侍たちに絡まれた源太、有名な笹原道場の門弟、数馬に助けられる。彼は浪人の息子で母と二人暮らしだが、太刀筋がよく将来を嘱望されていた。二人はすぐ仲良くなるが……辻斬りの話って時点で大体筋書きは読めた。笹原道場が奉行所に出稽古に。仕事人二人は無論腕に自信があるが、かといって下手に目立つのはまずいしわざと負けるのは(肉体的に)痛い。数馬は腕を見込まれ、道場主の息子・太平の付き人になるが、これが人生を狂わせることになる。中村さんは野暮用をでっち上げて退場。渡辺さんは見え透いた仮病で退場。同心の皆さん、「逃げた!」じゃなくて自分で逃げるすべを探るべきだと思います。「逃げるが勝ちがはやる」とか!……実行しろ。数馬の母は息子を一流道場に通わせるため、辛い仕事も厭わない。未亡人に弱い源太はもっといい仕事を、と知人に頼んで回る。しかしその息子は、弱いもの苛めの片棒を担がされて参りきっていた。それどころか二代目とその取り巻きが辻斬りの正体だった。……いやそうだと思ってたけど。源太に励まされ足抜けを決意するが、私刑の末殺される。体中あざだらけなのに稽古中の不祥事で済まされる……何処かで聞いたような話だな。道場主は意外とマトモ、門弟の母に詫び息子に謹慎を申し付ける。奉行所の裁断がどうだろうが、源太には道場の連中が許せない。こっそり後をつけて行き、辻斬りのことを聞くが、危うく見つかりかける。笹原は息子を締め上げ真相を聞き出すが、息子を松平家の指南役にするため事件の揉み消しを決意。それを責めた数馬の母を殺してしまう。「ワシの思いが分かるだろう。ワシも息子を世に出してやりたいのだ。死ね」手強いので、飲みつぶしておいて仕置きか。感覚が鈍くなるのが惜しいが……外道でよろし。武士が吊り技で殺されるのも、ぶっちゃけ恥だよな。しかし出来ることなら、笹原は息子の死体を見せてから殺してやりたかった。向こうの方が強いから、刀を差し出させてぶっすりしかなかったんだけどね……。あの怒りが蘇ってきた。やっぱり相撲放送止めろ。二度と表舞台に出てくるな。
2009年01月17日
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