蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

「アメリ」

この映画、ずいぶん話題になっていたんだなあ~。 
  実はレンタル・ビデオ屋で発見するまでは、知らなかった私。
 ようやく借りてきて見た。
 いいじゃない。なかなか。スト~~ンと夢中にはならないけれど、じわじわと好きになる映画という感触。
 なになに、監督はジャン=ピエール・ジュネ?「デリカテッセン」の監督なのね。「デリカテッセン」も昔ビデオで見た。面白かったなあ。
 ヒロイン、アメリは、少々クールな父親と、神経質な母親の間に生まれた女の子。母親はアメリが幼い頃、「事故」で死んでしまった。
 父親に、心臓病だと誤解されたアメリは学校にも行かせてもらえず、友達を作ることも無く大人になる。
 う~ん、この前見た「ピアニスト」のヒロイン、エリカとダブるなあ。アメリも精神の解放なく大人になったクチなんだ。
 アメリのほうは、エリカのように屈折した性癖もなく成長したようだけど。
 エリカの場合はどうしていたかわからないけど、アメリは空想(妄想?)によって、内なる方向に精神解放をしていたのね。
 アメリは周りの人間を少しだけ幸せにすることに目覚め、いろいろな悪戯を仕掛ける。
 う~ん、まあ映画だから許しましょう・・・という悪戯ですな。

 とにかく映像が綺麗。ジュネ監督がいろいろ工夫したらしいけど、映像がいいです。
 街の雰囲気もいいし、登場人物の個性的なところが、またなんとも味があっていい。
 フランス映画のいいとこだね。個性的という美辞麗句が似合う映画だもん。

 けっこう気に入った「アメリ」でした。





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