suuブログ。 (new)

2008.02.23
XML
カテゴリ: 雑記









吹きあげる風で街の埃やポリ袋やなんかが、
信号機よりも空高く一気に舞い上げられてくような。


そんな冬から春への一歩目を踏み出した感のある、
とある昼下がりのことだった。





砂塵に白く覆われた街。

色彩を失った無彩色の街。



それでもなんとかやんわりと降り注ぐ薄暗い日差しの中。


風埃に負けぬよう目を細め、









人と車と砂埃と犬とが風に舞いくるくると行きかう交差点での、

その袂でしばし立ち止まる信号の待ち時間。




俯きかげんの目線のその先に。

弱い太陽光に、鈍く光る深くて鮮やかなグリン。







・・・しばし見とれ、ふと我に返る。







フラワショップの店先にぽつんと置かれた
沈丁花の小さな鉢植えが。


それを取り囲む色彩鮮やかなどの花たちよりも。
強く美しく、そしてひっそりと輝いてたんだ。




まるで僕に、微笑むようにして。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.02.24 07:39:06
コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: