嫁様は魔女

嫁様は魔女

硝子窓(風変わりな客)



奈良の実家で姉の陽菜ちゃんの結婚話モロモロで盛り上がって
ウチはほとんど徹夜みたいな状態で、大阪の家に帰ってきた。

お盆休み中というので、貴信の帰りは相変わらずおそく遅い。

だからウチは一旦奏人と一眠り。
時たま寝入ってしまうけど、今日はきっちりアラームかけて起きて待ってた。

「あの陽菜ちゃんと結婚する男がおるって?」

おいおい。

人のねーちゃんつかまえて、一番にツッコむとこはソコかい。

「失礼やなぁ。」

「ごめんごめん。冗談だって。
 へー・・・結婚かぁ、よく陽菜ちゃんがその気になったなぁ。」

「それがさぁ・・・・。」

ウチは昨日、奈良で聞いた事をすっかり貴信に話した。

それで?とかなんで!とか。
さすがに今回の話題はマトモに聞くし、盛り上がる。

「はぁー、いきなり決意する陽菜ちゃんもすごいけど
 そのアメリカ人も只者じゃあないって感じがするよなぁ。」

「そうやろー?
 でも聞いた感じ、真面目そうやし結婚も真剣に考えてくれてるみたいよ?」

「子供できたって聞いて、その日のうちに市役所に行くってのは
 本気で結婚する気のある証拠かもな。
 で?どう?」

「なにが?」

「写真かなんか見たんだろ?」

「あ!聞いてよー。ムカつくねん。当日までのお楽しみってちゃんと見せてくれへんねんで?
 ヌイグルミのかぶりもん被った写真しかないって言うてさぁ。」

「なんでだよー、見たいぞ。」

「なんか、外見で判断されたくないんやって、陽菜ちゃん。」

「ふーん・・・・。
 陽菜ちゃんらしいって言うか、らしくないって言うか。
 あ!」

「なに?」

「もしかしたら見せられんのんちゃうか?」

「えー?」

笑いながら軽い抗議の声を出すけど、
ウチももしかしたらそうかも、って思うてた。

「すっげーデブとか。よくTVで見るじゃん。
 でっかいアイス抱えてる200kg位のアメリカ人。」

「それやったらヌイグルミには入られへんやろ。」

「そしたら髪の毛がないとか。」

「まだ31とか言うてたで、あんたより若いって。」

「いや、外人は色素薄いからハゲるの早いかも。」

「そんなことないやろ、どっちかって言うたら日本人のハゲのほうが多いで。
 あんたも、ほら。予備軍やん。」

「どこが!」

「頭頂部。」

「ウソ!見えないと思って適当に言ってるだろ?」

「見えへんって幸せかもなぁ。・・・・ふふ。」

「遠い目をして笑うな!!それからハゲって言うな。」

「ハゲやろ、毛がないんは。」

「薄毛って言うんだ。」

「どない言うたかてないもんはないんやん。」

「あるよ!」

「はいはい。」

「軽くあしらうな。」

「どないすんねんな。」

「男心はなぁ、デリケートな砂糖菓子みたいに繊細なもんなの。もっと優しく扱ってよ。」

はいはい、はいは一回!なんて子供が怒られてるような会話をする。
独身の時はいつもこう言うノリやったのになー、貴信。

「ほんでな、今週か来週かわかれへんけど、近いうちに来はるみたいやで。
相手の人。」

「ほー!!それは是非、弟としてご挨拶に伺わないと!」

「野次馬やん?それに弟とか言うたら気ぃ悪くするんちゃう?」

「なんで。妹のダンナなら弟じゃん。」

「こんな中年にオニイサンて言われたくないわ、絶対。」

「言わないだろ。英語なんだろ?」

「そう言えば、英語喋れるん?」

「うわぁ、それがあったか。
受験英語は得意だったけど、本物の前で喋るのってこっぱずかしくない?」

「恥ずかしいもなんも、ウチは全然あかんもん。
相手の人は日本語ペラペラらしいで、すごいよなぁ。」

「あそこの証券会社だろ?とんでもないエリートだよ、多分。」

「そうなんかな。」

「エグゼクティブってヤツだね、じゃなきゃ陽菜ちゃんが結婚OKするはずないじゃん。」

「あんたねー。人のねーちゃんをどう言う目で見てるんよ?」

何がおかしいのか、二人とも笑いが止まらんようになってきた。
機嫌のよくなった貴信は冷酒を持ってきて、ウチにも少しだけ入れてくれる。

その後、奈良の家のなんもない和室で、奏人がハイハイし続けたあげくに
ぱったり倒れて寝てしもうたって言う話をして、また大笑いした。

「今度さ、そのキース来るときでもいいや。
奈良に行ったらまた奏人その部屋に放そうぜ。」

「ウチも見たい見たいー。」

「ハーフの赤ちゃんてどんな感じなのかな?」

「お客さんでたまにおったけど、髪の毛くるくるでかわいい子多いで。
でもそんなに金髪とか言う感じじゃなかったかな。
茶髪ってくらい・・・・。

あ!そうや。山梨にいらん事言わんとってや?」

「なんだよ。いらん事って。」

「陽菜ちゃんの結婚の話。絶対なんか言われそうやん。
デキ婚やし。」

「でも祝いしないわけにいかないでしょ、あっちとしても。」

「やめてー!!どうせ内々でしか式もせんやろし、すぐ渡米すんねんから。」

「いや。こう言う機会にさ。ちょっときっかけみたいな・・・・。」

「ムリやし!!絶対ムリっ!!やめてな、ほんまに何も言わんとって。」

「んー・・・・わかったよ。」

「ホンマにわかってんの?
なんかよっぱらった勢いとかでうっかり言いそうやん、自分。

あれ?

今、ぎくっとした?」

「え?してないよ、なんでぎくっとするんだよ?」

「なーんか慌ててないー?」

「うっかりもなにも、最近あっちに話す事なんかないじゃんか、あはは。」

なんや、その取ってつけたような笑いは。
貴信の口ってティッシュより軽いときあるから心配やわ。


「そうや。お義母さんどうなん?」

「どうって。」

「聞いてるんやろ?具合とか。」

文句とか愚痴とか悪口とか。

「うん。まぁたいした事なかったらしい。
もうウォーキングなんかも行ってるって行ってたよ。」

お義母さんのウォーキング仲間のおばは・・・オバサンたちの顔を思い出す。

どうせある事ない事にオヒレもつけて、いいたい放題されてんやろな。

「お義母さん、なんか言うてた?」

「なんで?」

「・・・・・陽菜ちゃんが聞きたいらしい。」

事情を知らない貴信は、なんじゃそりゃとつまみの鮭トバを口にほおりこんだ。

8月16日

今日は貴信も休み。
『Alleglo』に入ると、ショールームの高橋マネージャーに声をかけられた。

「決まったで、タンブラー。」

「そうなんですか?」

「うん。須賀さんが残りはここで売ってくれるって。
 せやから悪いけど清水さんも頼むわな。」

「じゃあ目立つ所に置きますね。
 それでどっちに決まったんですか?」

ここの最新スポーツカーのデザイン。

紙カップと同じ赤にするか、タンブラーは黒にするかって言うので見本に作った
サンプル品の余分を、こないだのバイトの帰りにもらってた。

「それがさぁ、この人たまらんのですよ!」

雑巾がけ当番でロビーにいたの営業マンが言う。

「80年代バブルじゃあるまいし、金にしたんですよ、ゴールド。
 趣味悪いですよね、清水さん。」

「えー、金ですかぁ?」

「完全にバブル世代の発想ですよね?」

いや・・・バブル世代はもうちょっと若い、と思う。

「あほぉ。
 黄色とか金色ってのはな、風水で金運があがるって言うんだぞ。 
 ココのお客様にもっと金持ちになってもらって
 バンバン車を買ってもらおうという、黄金の三段論法だ、わかるか?」

「あーはっは、やめてくださいよぉ。
 バブルより年寄りくさいじゃないですか、フースイってぇ。
 今日からコパって呼びますよ、うはははは。」

「なんだよー、ウチのかみさんが言ったんだぞー。
 かみさんに年寄りくさいって言いつけてやる。」

「知りませんよ、ねぇ。清水さん。」

「え!アタシに振るっ!?」

「年寄りっぽいですよねー。」

「アタシはショールームに寄生するしがないカフェのバイトの身なので
 給料外の事は存じ上げませんです。」

「紫よりいいだろーが。」

「ひぃーひっひ、ムラサキ!!紫っ!!」
どうやら変なツボに入ってしまったらしく、若い営業マンは笑い転げている。

「いいと思うんだけどなぁ、見てよ、清水さん。」
お腹を押さえて爆笑している若手を尻目に、マネージャーは見本を取りに行った。

ウチも掃除に戻る。

「清水さん、昨日もお客さん多かったですよ?」

「そうみたいですね。」

裏手においてあったゴミの袋が客入りを物語ってた。

「商談席んとこ、パーテション置いてお茶だけ飲めるスペース作ってもいいかも知れないっすね。
 雑誌なんかも置いて。
 キッズスペースは雰囲気に合わないからダメだろうけど
 カフェスペースはうまくやれば洒落た感じになんないかな?」

「いい考えですね。  
 でも商談席が減ったらマネージャーが困るんじゃないですか?」

「そっか。じゃああっちの試乗車のとこにオープンカフェは?」

駅中でなく、道路に面したほうには試乗車が並ぶ駐車スペースがある。
このロビーからガラス扉を通じて直接出られるようになってるし
アイディアとしては面白いかも。

「お天気の日はいいでしょうね。
 でもそう言うのは須賀店長に言ってくださいよ。
 ホント、私ただのバイトなんですから。」

「だって、須賀さん怖いじゃないですか。」

「そう・・・かな?」

「なんかつまらない事でも言おうもんなら、虫でも観察するような目で見られそうだし、 
 こんな話しても『契約にありませんから』とか。
 いかにも言いそうでしょ?」

「あはは、それはあるかも。
 でも普通にしてたらそんなに怖くないですよ。」

「ふつう?」

「なんかね、仕事できない人とか努力しない人は嫌いみたいだけど。」

「うっわ!オレダメじゃん。今月まだ1台しか取ってないよ。」

そう言って笑ってると、高橋マネージャーが小さな紙袋を持って戻ってきた。

「小田!お前まだ1台やて!」

「げ!マネージャー。」

「そう言うときこそ!
 この金のカップでコーヒー飲んで、風水のご利益をその身でかみしめろ!!」

「そんなんで売れる訳ないでしょー。」

「そない思うんやったらもっと働けぇ!」

「すんませーんっ!!」

おもしろい。高橋さんて落語とか漫才師のほうが似合いそう。
そう言えば、何とか言う東京の落語家さんに似てる。

「これこれ。見て、清水さん。」

振り返った高橋さんはニコニコ顔をしてた。
よっぽど自信があるんやろ、金のタンブラー。

「あ。」

「どう?」

「いいですよー、思ってたよりずっと渋い色合いで。カッコイイです。」

「だろぉ?オレのセンスもまだまだイけてるよなぁ、清水さん。」

小田さんがチャチャを入れる。

「デザイナーのセンスじゃないんですか?」

「ばかたれぇ!」

「あ、そんでさ。これ、サンプルの余り、全部あげるよ。」
と高橋さんは紙袋をそのままウチに渡してくれた。

中に赤と黒のタンブラーが6つ入ってる。

「いいなぁ、清水さんだけ。」

「お前らの人数分には足りないんだから仕方ないだろーが。
 あ、そんでタンブラーはココ限定って事でアレグロのオーナーとも話してあるから。 
 9月のフェアが終わるまでは、販売もナシね。」

「そうなんですか?」

「希少価値みたいなもんがあったほうがよくない?」

「でもペアで欲しい人がいるかも。
 景品ってお一人お一つ、ですよね?」

「んー、上得意様なら差し上げるかなぁ。」

「カフェで販売しておけば、もらった人はこの値段のをもらったのかって満足感があるだろうし
 ペアで欲しい人が買って下さったらラッキーですよね。」

「ペアかー、それは考えなかったなぁ。 
 じゃあ生産前倒しにして、売ってもらおうかな?
 こう言うのってアレグロでいくらくらいで売ってんの?」

「アレグロ・ヴィバーチェのは800円です。」

「1000円くらいってどう?」

「それは私よりやっぱり須賀に相談していただいたほうが。」

「あ、そっかそっか。
 どうしても女の子のほうが話しやすいよって、つい清水さんに言うてまうわ。」

「違うでしょー、清水さんと喋りたんじゃないんですか、マネージャー。」

「わはははは、その通りじゃ。」

「エコヒイキって言うんですよー。」と言う小田さんに
ウチはタンブラーを一色ずつ、別の袋に入れて渡した。

「これもエコヒイキかなぁ?」

「いいんですか?あざぁーすっ。」

それでも4つ残ったタンブラーを見て思う。

(こんだけあったら『こっそりペア』のありがたみなんかないわな。)

ハートつきメールをくれた神野君を思い出した。

でも。

別に・・・って感じ。

ありがたみがなくなっても、それほど残念と思ってない自分がちょっと不思議。

さて。

今日も暑い、頑張らないとね。

氷の在庫がMAXになってる。

ペアカップよりそっちのほうが嬉しかった。

今日も結構にぎわってる。

そっか。
ボーナスや。

夏休みってだけじゃなく、ボーナス出てるから客入りええんやわ。

若い、いかにも独身で車好きって人がチラホラいる。

ボーナス全額頭金って感じかな。

よくそんなにつぎこめるよなぁ、もったいない。
貯金とかしてるんかな。
赤字月用になんぼかよけといたらええのに。

と、思いっきり主婦くさい事を考えてしまう。

振り返ってみたら、自分も独身の時はボーナス全額旅行と買い物に使ってたよね。

そういう若い人はサービスの一杯だけでは物足りないみたいで
わりかし自分で買って行ってくれる。

なかには豆置いてないの?って聞く人もいた。

その人はアレグロの本店を知ってて、少量やけど通販で豆の仕入れもしてる。
オフィス街のカフェバーなんてお盆休みは誰も来ない、最悪だと東京弁で話していた。

さすがにバーで客商売をしてる人やなぁ。
自然に打ちとけて相手の呼吸を乱さんように喋るんがうまい。

「この店じゃあんまり商売になんないでしょ?」
と、するどい指摘もされた。

「そうですね。これから試行錯誤です。」

「オレがコッチの人間だったら毎日通うんだけどね。」

「やっぱり。地元の人じゃないと思いました。
東京?オシャレな感じだから横浜とかですか?」

「ご想像にお任せするよ。」

そう言ってカップを返してくれはった左の薬指は、指輪形に日焼けのあとが残ってる。

「エスプレッソ、美味かった!自分じゃこうは行かないね。
さて、そろそろか・・・・。
このお菓子、3つほどもらえる?新幹線で食うから。」

「帰省できっと大混雑ですよ?」

「うん。だから駅弁食えないじゃん?好きなんだけどね。」

「では315円になります。お気をつけて。」

「ありがと。ここさ、駅直結で便利だしコーヒー美味いし、お姉さん美人だし。
うまくやれば結構商売になると思うよ、頑張って。ごちそーさん。」

「はい、ありがとうございます。」

人をさりげなく喜ばせるのが上手いわ。

軽く手を振ってそのお客さんは駅に向かって歩いて行った。

バツイチ・・・・やんな。

あれって。

せやけど女に苦労してるタイプじゃないし。

人妻と不倫とかしてたりして、と失礼な想像を働かせる。
だって自分が弱ってるときにああ言う人が近くにいたら、
救い求めて会いたくなる感じやもん。

ふふ。
暇な時間ってついついそう言うワイドショーっぽい事考えるよねー。

洒脱って言うんかな?飄々として。
ああ言う人って後腐れないレンアイできそう。

比べると、神野君は不倫に向いていないような気がした。

煮詰まって『旦那さんと別れて結婚しましょう』とか言いそうやし。

さっきの人に釣られて、テイクアウトの注文が続いた。

それを持って外に出た人を見た通りすがりの人が

「ココってコーヒーだけでも買えるん?」と入ってくる。

プチ経済効果やわ。

さんきゅー、レンアイ達人の人!

夕方と言っても5時半なんてまだまだ昼間の明るさ。

人通りは多く客入りもまぁまぁで、
もしかしたら今日も6時はムリかなぁと思ってたら休みのはずの須賀ちゃんが制服で現れた。

「どうしたんですか?店長。」

まさか来るとは思ってないからちょっとびっくりした。

「この前、代わってもらったでしょう?
残業になったって言うし。
だから今日は6時から僕が入りますから。」

「せっかくのお休みなのに、いいですよ、そんな。」

そもそも須賀ちゃんの休日確保のために来てるバイトやのに。

「いえいえ。娘とはたっぷり遊びましたし。
さっき昼寝してしまったんですよ。
こんな時間に寝入ったら、多分朝まで寝るだろうし。」

「そんなに寝るものですか?」

「プールに連れて行ったので、多分へとへとです。
それにいろいろ用件もあって。」

「高橋さんですか?」

「それもありますけど、清水さんにも、と。」

なんやろ?

「はい。」と、須賀ちゃんはアレグロ・ヴィヴァーチェ本店のペーパーバッグを差し出した。

中にはコーヒー豆が入ってる。

「いつもお疲れ様です。
ささやかですがこれ、夏のボーナスです。
冬には金一封が出るように頑張りましょう。」

「ええー、いいんですか?バイトやのに?」

200gずつ、風味の違う豆を4つも入れてくれてる。

「嬉しい。ありがとうございます。
今日はついてるのかなぁ。朝からもらってばっかり。」

「そうなんですか?」

「ええ。このショールームで出すタンブラーのサンプルも頂いたんです。」

「へぇ、赤と黒の?」

「そうです、高橋マネージャーがもういらないからって。」

ち!

日頃鉄仮面な須賀ちゃんがごく小さく舌打ちをした。

「あのタヌキオヤジ・・・。」

「どうかしました?」

「いえ、別に。」

「ひょっとして・・・・ウチだけもらってしまったとか?」

「いいですけどね。」

やばー、明らかにムっとしてる。

そりゃそうやんな、絶対手に入れへんもん、赤黒は。

「あ!店長。
袋にね4つ入ってたんです、これって2つは店長に渡してってことだったのかも。
袋、入れ替えますし、持って帰って?」

「いいですよ。フォローしなくて。
だってあのオヤジ、今日打合せってわかってて・・・。」

「そんなこと言わないで。
4つあってもウチだってそんなに使わないし。
勿体ないじゃないですか、ね?
なんならほら、ウチからコーヒー豆のお礼ってことで。」

「そうですか?・・・・じゃあせっかくだし。」

と、須賀ちゃんは袋を受け取って自分のディバッグに入れた。

そっけなくしてるけど、実はかなり欲しかったのかも知れない。

それにしてもタヌキオヤジとかって店長・・・えらい手厳しいなぁ、高橋さんに。

高橋さんもウチには愛想よくしてくれてはるけど、案外クセモノやったりしてね。
こんな店の責任者やってはるくらいやし。

なんの打合せかは知らんけど、バイトのウチが首突っ込むことでもないから
早々に帰らしてもらった。

さてと。

もし早く終わったら貴信がどっか行こうって言うてた。

何行くんやろ?

暑いからなぁ・・・・うなぎとかおごってくれへんかな?

もらったお土産を持って、ウチは上機嫌で自転車を飛ばした。







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