スイマー応援団の広場

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バタフライの基本:その3

バタフライの基本をチェックしよう!! その3


<ポイント7>
キック
ひざから下を大きなフィンにして、しなるようにキック

 バタフライのドルフィンキックの役割は、方向性と、ストロークの推進力を助けること。どの泳法でもそうですが、バタフライではストロークとキックのコンビネーションが特に重要です。
 通常、ストローク1回につき2回のキック(1回でも可)をするのですが、基本的に第1キックは大きく、第2キックはシャープに打つように心掛けましょう。1回目のキックはエントリーからキャッチを、2回目のキックはプッシュオフを、それぞれ効率良く行うために打つのです。
 バタフライは一般的に、体全体がうねっているとイメージされがちですが、実際は腰を軸としてひざから下が”大きなフィン”になってドルフィンキックが行われます。
 そのフィンをプールの底に向けて、ムチをしならせるようにキックするのがポイント。足の甲で水をとらえてキックするという点は、他の泳法と同じです。フィンのしなりが大きければ大きいほど、1回のキックから生まれる推進力は自然と大きくなります。

さらにチェック! :ドルフィンキックがうまくできないと、どんなに必死にストロークの練習をしても、バタフライはうまく泳げません。もし、キックが上手にできなかったり、足首に力が入っていたりする場合は、もう一度基本練習に戻ってみることも必要です。

<ポイント8>
呼吸
顔を上げ過ぎないようにし、タイミング良く息継ぎ

 バタフライで陥りやすいミスの一つとして、息継ぎのときに顔を上げ過ぎることが挙げられます。
 顔を上げなくても呼吸がうまくできるようになれば、ストロークやキックにも無理がなくなります。呼吸のタイミングは平泳ぎと同様。顔が水中に入っている間に、鼻と口から息を少しずつ吐き、プッシュオフからエントリーにかけて、口が水面上に出たところで息を吸い込むのですが、顔を上げ過ぎないことがポイント。顔を必要以上に上げてしまうと、体全体が立ってしまい、水の抵抗が大きくなるからです。

さらにチェック! :あごをできるだけ水面から出さず、水面ギリギリに口が出るくらいで息継ぎをして下さい。あごで水を切っていくイメージを持つといいでしょう。サイドブリージング(横を向いて息継ぎする)でもOK。バタフライは平泳ぎと異なり、顔を上げたときに腕の支えがないので、ストロークのタイミングが良くないと、息継ぎがうまくできません。呼吸を楽に行うためには、ストロークとキックのタイミングがとれていることが重要になるのです。

                  出典:スイミングマガジン平成15年11月号
                     別冊「TECHNICAL DIGEST」Vol.2
                  監修:東島新次(国際水泳連盟競泳委員)



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