【こんな感じです】

【こんな感じです】

分娩台~誕生



夢にまで見た、分娩台に乗る。
話の流れで、つい「立ち会います」と言ってしまった旦那さんが横についてくれる。
助産婦さんが 「さぁ頑張ろう!あと1~2時間もすれば、赤ちゃんに会えるから!」 と励ましてくれた。
え~・・・あと1~2時間もかかるのか、、、なんだか遠すぎて疲れがさらにドッと来た。
しかし、促進剤効果は続いていて、休む暇無し。
何秒かおきに 「ウーン!ウーーン!」 と2回ずつ全身の力、ありったけの力をこめていきむ。

よく、こんなに何度もいきめるな~、と自分でも不思議に思った。
でも、陣痛の波がやって来ると、いきまずに逃すほうが死にそうに苦しい!




13:00~(12/19)
はや2時間、台の上でいきみっぱなしの私。
「赤ちゃんの頭、見えてきてるから!いい具合に進んできてるから!頑張れ頑張れ!」
途中から、天使のように見えていた助産婦さんの声はよく聞こえていたけど、横にいてくれた旦那さんの声はあまり聞こえなかった。
・・・むしろ旦那さんにあたってた、ゴメンなさい(-。-;


14:00~(12/19)
「あと1時間頑張ろう!赤ちゃんも頑張っているから!」
うう・・・何時間目?私、もつのかな・・・?

苦しくて、苦しくて疲れきっている私だけど、冷静な自分も同時にいた。
分娩台に乗って、3回いきんだら出たよ~、という人もいるのに、なぜ私はこんな・・・
神様に頼んだらいいの?仏様?
早く私に、かわいい赤ちゃんを下さい。

色んな事を考えながら、赤ちゃんに会いたい、もう少しだと自分を励ましながら頑張った。
文字では表現できないような、叫び声をあげつつ。



15:00~(12/19)
助産婦さんが 「よし!これなら行ける!」 と言って先生を呼びに走っていった。
先生は、色々確認をして、テキパキと道具を揃えだした(ように見えた)

疲れ果て、ガソリンは0になった状態の私。
後いきむとしたら、1~2回しか力が残っていないと思った。

頭がボーっとする中、外来で診てもらっていた先生が 「ボクも手伝う」 と来てくれた。
もう1人の先生が 「吸引使う」 と言った。
助産婦さんが2人入ってきて、合計5人になった。
このへんは、スローモーションのように見えた。

どさくさにまぎれて、会陰切開(数箇所)されたけど、たいして痛くなかった。
ほとんど麻痺状態で、わけのわからない下半身が熱くなって、お腹を先生が腕で、すごい力でグイっと押した。
「いきんで!!」「もういっちょ!!」「もう一回来い!」
3回目のいきみは、もう自分が死んでもいい、と思いながらいきんだ。
5人がかりで、重いみこしを持ち上げようとしているような感じだった。



15:10~(12/19)
その瞬間は、痛いというよりも 快感 だった。
お腹はペコっとへこみ、明らかに暖かいものが通過したのがわかった。
まわりがさらにバタバタしだした。

「あれ、ここはオギャーとかじゃないの・・・?」

(後で落ち着いてから聞く事になったけど、長引いて少し不安があったので赤ちゃんのチェックや口に入ったものを吸い出したりしていたらしい)

しばらくしてから聞こえた 「オギャー!」
そして、カンガルーケア(母親の胸の上に赤ちゃんをダッコさせてくれる)

赤ちゃんの重みを、胸の上で感じてみて初めて 「ごめんね、赤ちゃん疲れさせて・・・私、やっと母親になったんだ・・・」 という気持ちがこみ上げてきた。

ナント、体重3850gのジャイアントベビー!
私が太ってしまったのもカナリ悪いんだけど、赤ちゃんも大きかったので時間がかかってしまったのね。
でも、無事に産まれて来てくれて良かった。本当に良かった。

以前から、人の出産の話を聞いたりするだけでなぜか涙が出そうになっていた私は、自分が産んだ時はどうなってしまうんだろう?と思っていたけど、なんの事は無い、やっぱり号泣するだけだった。゚(T^T)゚。゚ 

・平成17年12月19日 午後3時10分 誕生(男)
・分娩の経過 頭位(吸引分娩術施行/軟産道強靭症、分娩遷延のため)
・分娩所要時間 44時間15分
・体重 3852g 身長52.0cm 胸囲35.0cm 頭囲37.0cm


2005年12月19日(月)午後3:10、
                待望の長男誕生!&Kaoriママ誕生!


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