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2025.10.21
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​●写真は、2006年5月1日に狭山事件の現地調査した後で、狭山再審闘争勝利現地事務所前で石川一雄さんと早智子さんと並んで撮影してもらった殿岡駿星です。 ​
□■勝どき書房□■□■□■□■□随時配信■
★~★~★ コラム・ゆりかもめ ★~★~★                   
 ◆真犯人はなぜ被害者宅に自転車を返却?   
   狭山事件の現地調査で謎を解明
    自転車は真犯人が持ってきた◆ 
□■□■□■□■□■□■□■□殿岡駿星□■
第875号         2025/10/25  
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◆真犯人はなぜ被害者宅に自転車を返却?   
   狭山事件の現地調査で謎を解明
    自転車は真犯人が持ってきた◆

いまから62年前の1963年5月1日、埼玉県狭山市で発生した女子高校生松田善枝さん(仮名)殺害事件(狭山事件)は、いまだに再審開始されず、事件の真相は解明されていません。犯人とされて、有罪が確定したままの石川一雄さんは、無実を訴え再審開始を求めて闘ってきましたが、ことし3月11日、病院で亡くなってしまいました。86歳でした。

石川さんが逮捕されたのは、その年の1963年5月23日でした。まだ24歳の青年でした。それから実に62年間の濡れ衣状態のままでした。ひとに疑われる苦しみ、無実の人が、犯罪者にされる苦しみは、たとえ1時間でも我慢できません。それが、人生の大半、青年時代から老人となり、死ぬまで罪を晴らすことができませんでした。とても許される話ではありません。理不尽そのものです。

石川さんは今年、2025年3月11日、狭山市内の病院で妻の早智子さんに看取られて亡くなりました。事件発生の年に逮捕され、それから62年です。石川さんは1994年12月21日に千葉刑務所か仮出所してから、ずっと再審開始を求めて闘ってきました。

それから、31年、狭山市で早智子さんと暮らしてきました。わたしが狭山市の再審闘争勝利現地事務所で石川さんと早智子さんに会えたのは2006年5月1日でした。勤め先の仲間と、現地事務所の案内で事件現場を歩きました。終わって、現地事務所に行くと石川さんと早智子さんが出迎えてくれました。写真はその日に撮影したものです。

そこで、わたしは、失礼だとは思いましたが、思い切って石川さんに尋ねました。
「石川さん、もし、石川さんが犯人だとしたら、善枝さんの自転車を善枝さんの自宅に返却しますか」
「返さないね」
「そうですよね。自宅に自転車を返すのはおかしいですよね」
「おかしいね。オレが犯人だったら、そのまま乗って行くね」


石川さんは、笑顔で話してくれたのです。もう、それ以上は話はしませんでした。わたしは、判事でも弁護士でもありません。石川さんに直接尋問できる立場ではありません。失礼な質問をしたことを反省しました。でも、うれしかったです。

やはり、自転車を被害者宅に返却したのはおかしいのです。石川さんを有罪にしている起訴状では、犯人は善枝さん誘拐の脅迫状を持って、殺した善枝さんの自転車に乗って、雨の降る狭山市内を走って、善枝さんの自宅へ来たことになっています。その自転車を善枝さん宅の物置のひさしの下に置いて、脅迫状を玄関のガラス戸にはさんだそうです。

それから、歩いて殺害現場とする雑木林へ向かったことになっています。善枝さんの自宅から、雑木林までは4キロの距離があります。起訴状によれば、犯人は、脅迫状を玄関にはさんでから歩いたそうです。しかし、不思議なのは、被害者の自転車に乗って善枝さんの自宅へ来た犯人が、なぜ帰りは歩いて殺害現場に戻ったのでしょう。

この日は、午後4時ごろから土砂降りの雨が降っていました。その雨の中を、自転車に乗って被害者宅へ行った犯人が、帰りは歩いたのでしょうか。なぜ、自転車を返却したのでしょうか。どうしても納得のできない行動です。借りた自転車は返さないといけない、という律儀な犯罪者がいるでしょうか。しかも、犯人はこのとき、すでに善枝さんを殺害しているのです。

殺した女子高校生の自転車に乗って、被害者の自宅へ行くでしょうか。もし、善枝さんの家族に目撃されたら、

「お前、なぜ善枝の自転車に乗っているのか。善枝はまだ帰宅しないが、お前は善枝に何かしたのか」
と問いただされてしまいます。そんな自分の犯行を家族に知らせるような行為をするでしょうか。どう考えてもおかしな行動です。善枝さんを殺した犯人は、自転車を自宅に返却しなければならない理由は考えられません。その事実には、よほどの秘密が隠されているに違いないのです。

その結果が、わたしを『狭山事件の真犯人』『狭山事件 50年目の心理分析』書かせた動機になったのです。しかし、残念ながら石川さんの無実が証明されないまま、石川さんは亡くなってしまいました。でも、狭山事件の再審開始をぜひ実現してほしいです。

死んでしまえば話は終わりではありません。司法当局は、なぜ、再審開始の決定を恐れて いるのでしょうか。再審開始して、石川さんの無実が分かってしまうのが怖いのでしょうか。真実が明るみになるのが怖いのでしょうか。

日本の司法が暗闇のままでいいはずがありません。日本が真の民主國家になるためには、どうしても、狭山事件の再審を開始しなければなりません。

石川さんは、好きなお酒をとうとう一滴も飲まずに亡くなりました。だれに誘われても、晴れて無実になるまでは飲まないとがんばっていました。そして、両親のお墓参りもしませんでした。早智子さんが「お墓参りはしてもいいでしょ」というと、石川さんは「無実になるまでは、両親の前に立てない」といっていました。

一人の青年を、年老いるまで、これほど苦しめた司法の仕打ちが許されるでしょうか。世間では、日本は世界一犯罪が少ない安全な國だといわれています。しかし、袴田事件のように、無実の人を逮捕して牢屋に入れて、死刑判決を出した國です。えん罪に苦しむ人がたくさんいる國が、本当に安全な國なのでしょうか。
◆『狭山事件 50年目の心理分析』
            殿岡駿星著・定価3200円税別
1963年5月1日、埼玉県狭山市で発生した女子高校生誘拐
殺人事件(狭山事件)は、石川一雄さんが犯人とされている
が、石川さんは無実を訴え、再審開始を求めて闘っている。
朝日新聞埼玉支局記者だった著者は、これまでに石川さんの
無実を証明する「犯人 狭山事件より」(晩聲社)を上梓し
その後、ネットのブログに「狭山事件・取材ノート」を連載、
それを土台に、裁判の証言などを分析して、心理的に事件の
真相を推理した。原稿用紙にして1000枚の膨大な事実が刻々
と真犯人に迫る。
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◆この「コラムゆりかもめ」の内容は、ブログ「駿星放談」に転載。
https://plaza.rakuten.co.jp/syunsei/
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◆「自由俳句の会」季語や575のリズムにこだわらない自由な
俳句作りを楽しむ会です。自由律俳句とは違って、575でも季
語があってもOKです。句会は年に6回、偶数月に実施、すべ
てメールで5句以内を投句。投句者全員に無記名・ランダムで俳句
一覧を送信します。その中から好きな4句と自選の1句を選句。
選句結果から、金銀銅賞、特別賞を選びます。結果は、メールと、
ブログ「自由俳句の会」で全国の俳句ファンに報告します。
 https://blog.goo.ne.jp/jiyuuhaiku
また、橋本夢道の句を研究課題として鑑賞をし、ブログで発表。
第40回は2025年12月1日から投句受け付けます。
年会費は1000円は、ゆうちょ銀行の通帳から送金すると、
手数料は100円ですみます。
   記号10590 番号4853631 (トノオカヨシノリ)あてに
参加申し込み、投句はメールで。 syunsei777@yahoo.co.jp へ。
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「勝どき書房」の本は一般書店では販売していません。
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  syunsei777@yahoo.co.jp              殿岡駿星
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◆『橋本夢道物語  妻よおまえはなぜこんなに可愛いんだろうね』
            殿岡駿星著・定価1900円・税別
自由律俳人の橋本夢道は<渡満部隊をぶち込んでぐっとのめり出し
た動輪><子ら問う巡査がなぜこんなに従いてゆくメーデーなの>
などの反戦自由律俳句を作っていたため、1941年2月、特高に治
安維持法違反容疑で逮捕された。同時に「京大俳句」の関西在住
同人や関東の「俳句生活」などの同人44人が逮捕された。昭和俳
句弾圧事件と言われている。2年余の獄中で<うごけば寒い>
<大戦起るこの日のために獄をたまわる>など約300句を作る。故
郷の徳島、東京月島、妻静子を愛し反骨とユーモアで生き抜いた生涯。
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◆『橋本夢道の獄中句・戦中日記 
   大戦起るこの日のために獄をたまわる』
              殿岡駿星編著・定価 2000円税別
2012年から、勝どき書房で奇数月の第二土曜日に「夢道サロン」
を開催するようになり、そのメンバーからの提案で、夢道の獄中
句「大戦起るこの日のために獄をたまわる」など300句をまとめ
て本にした。さらに、最近見つかった夢道の戦中日記も加え、
メンバー8人のエッセイも掲載し、「橋本夢道物語」に次ぐ夢道
を紹介する2冊目の本となった。このメンバーが中心となって
「自由俳句の会」が結成され、偶数月にメールによる句会が続け
られている。句会に集まる必要がないので会員は全国にいる。
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◆『濱松事件』      殿岡駿星著・定価2000円・税別
戦時中の濱松で5件、9人死亡8人負傷の連続殺人。犯人は、
聴覚障害の聾唖学校生徒だった。当時の刑法40条では、「聾唖
者ノ行為ハ之ヲ罰セス又ハ其刑ヲ減軽ス」とあったが、裁判では、
聾唖の事実が無視され、しかも逮捕時18歳の少年だったのに、
死刑判決、処刑された。殺人の動機は、父親が「聾唖の子は勉
強するな、学校をやめろ」といって学費を与えず、弁当も持た
せなかったので、学費を稼ごうと強盗に入った。著者が濱松で生
まれた当時、80年前の事件の真相と聾唖者への差別を追求する。
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◆『南瓜大玉の日の本國憲法私案』
           南瓜大玉著・定価2000円税別・
南瓜大玉と書いて「かぼちゃだいおう」と読む。大玉は定年後、
憲法研究に目覚め「憲法試案」を本にした。その主な内容は
「天皇制廃止・大統領制・国防軍・地方自衛隊・武器の輸出入を
禁止・非正規雇用の禁止・歩道、車道、自転車道の開設」など。
南瓜大玉は、信州・別所温泉で私案の内容を説明する講演
会を開催した。その温泉旅館の大広間でで開催された、講演会
の記録をまとめたもの。新しい憲法論が展開される。
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◆『三億円事件の真犯人』
        殿岡駿星著・定価1700円・税別
1968年12月10日に発生した、府中三億円事件から40年、
真相を追求してきた週刊誌記者上月町子さんは、ついに東武
東上線池袋駅から準急で30分の駅から歩いて40分、埼玉県
西部の農家にたどり着いた。農家の主人は70歳を過ぎた
老人だった。老人は、住所と氏名を隠すという条件で事件の
真相を語った。「三億円事件は発生の1年前、わしがスカイラ
インを盗むところからスタートしたんだよ」と話し始めた。
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◆『響野湾子俳句集 千年の鯨の泪櫻貝』
     響野湾子著・殿岡駿星編・定価2000円・税別
2019年、死刑囚表現展で、死刑囚響野湾子の句<千年の鯨
の泪櫻貝>に感動した殿岡駿星が、響野湾子が逮捕から処刑
までの18年間に獄中で詠んだ俳句、1597句のうち、813句を
選んで句集を編纂した。季語や575のリズムにこだわらない。
たとえば<戦争は石の礫>という句がある。2001年に殺人事
件で逮捕され、2006年から死刑囚展に俳句を発表し、2018年
に処刑されるまでの18年間に多くの本を読み、俳句の勉強を
した。他に<ゆくあての無き鬼もゐて鬼は外><甚平で彼は
消えたり処刑の夜><一椀に命の果ての湯気の立つ><おは
ようと言える人ゐて暖かし>などの句がある。
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◆『こんばんは、毛利小平太です。-霊談忠臣蔵-』
         殿岡駿星著・定価2000円税別
赤穂浪士のひとり、毛利小平太は、討ち入り4日前の元禄15
年(1702年)12月10日に太夫の大石内蔵助に参加辞退を表明
した。最後の脱盟者といわれている。小平太が参加していれば、
四七士でなく、四八士となっていた。長年、忠臣蔵を研究してき
た殿岡駿星の枕元に、ある夏の夜「こんばんは毛利小平太です」
といって現れた小平太の幽霊がその真相を語った。小平太は、
脱盟後、千住宿で仁術の医師と出会い、医学を学び医師となった。  
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◆『新聞記者はなぜ殺されたのか』
         殿岡駿星著 ・定価2300円税別
朝日新聞阪神支局事件を調べた著者が、犯人からの脅迫状に
あった「日本人である」という言葉から犯人像を推理した。
そこで舞台をさいたまに移して、推理小説として真相に肉迫。
事件は、毎朝新聞さいたま支局記者が殺され「さいたま困民
党」という組織から「武甲山の自然破壊を許した毎朝新聞の
記者を断罪」という内容の犯行声明が届いた。その脅迫状の
嘘と見抜き、深まる謎を追求する。物語は殺された記者と
親友だった記者が、意外な犯人を見つけ事件の真相に迫る。
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 ★勝どき書房からのネット配信ブログです。
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☆「自由俳句の会(第2)」=俳句=http://yuuyuu1247.jugem.jp/ 
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最終更新日  2025.10.21 16:18:49
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