tabaccosen

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大岡信の「折々のうた」掲載もの。


○水原紫苑の歌 [ criticism ・(批評) critic・(批評家 ]

○みもごりは老若男女を問はざらむ おのがたましひ人はみごもる ・水原紫苑


本日の朝日紙・大岡信の「折々のうた」に載る。
『あかるたへ』(平成16年)所収。
<作者は通例には従わないので知られる歌人である。>
人はおのもおのも、おのれの魂をみこもるのだから、というのだ。
・・・だから、次のような歌もとして。

「みもごれる定家みごもれる世阿弥こそ逢ひたかりけれ西行はさらなり」
になる、と。

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○「折々のうた」に、出てくるとは思わなかった。宝籤にでも当たっ
たような気分だ。知人が褒められたようで、ただうれしい。大岡の水
原の理解度は高い。<作者は、通例には従わない・・・・>というところで、
思わず「にやり」だ。○水原の歌集は、まだ二冊だけ。「あかるたへ」
は詠んでない。じっくりと、「堪能」したいのだが。それにしても、
あたまの歌は、水原らしい歌だ。

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