2010旅日記・久米島伝説



旅日記・久米島伝説(1)

昨日書きましたが、9月10日から1泊2日の久米島旅行を報告します。

8時に泊港に集合。でも時間通りに集まったのは全体の半分以下。よくみると時間通りに集まったのはいつものメンバー。

時間になっても電話も来ないので、G君は「来なくても船乗ろう」とつれない。

15分過ぎに、そろそろ船に乗ろうかと荷物を持った頃、数人が合流。

「チケット買った?」

「買ってない」

「早く買ったほうがいいよ。先行ってるから」

「ふぁ~い」

なんだかまったく急ごうとしないので、さっさと船に向う。

8時半の出発なので、少しは待ってようかと乗り場の前で一時たむろ。

そばで看板を持って立ってるおじさんがいる。どうやら久米島に持ち込んではいけないものがあるらしい。その中に「ウンチェー」というのがあった。

「誰か知ってる?」

「・・・」。

おかしいなぁみんなウチナーンチュなはずなのに。

仕方がないので聞いてみた。

そしたらわざわざパンフレットくれて写真を示して丁寧に説明してくれた。

どうやらアリモドキゾウムシの被害が広がらないための対策らしい。

ところで「ウンチェー」の正体は・・・



なんのことはない「エンサイ」のことだった。

なーんだ。「エンサイ」ならみんな知ってるよ。

そこで疑問がわいてきた。

何で「ウンチェー」って看板に書くんだろう?

わがサークルのウチナーンチュは誰も知らんかった。農業関係の人ならいざ知らず一般の若い世代に「ウンチェー」は伝わるんだろうか?伝わらないんだったら「持ち込み禁止」も意味ないんじゃない?

・・・という疑問は後日浮かんだんだけどね。

そんなこんなしてるうちに残りのメンバーがやってきた。遅-し。オナゴは荷物多いし。
やっと全員来たか、と思いきやF君がさかんに電話で連絡してる。

「今どこ?奥武山?車が渋滞してるって?」

かくして、一人おいて出航した。

なのに「あーやっちまったー」的な雰囲気は微塵もなく。なんでかなー沖縄大学旅の会。



送りに来てくれたD君は手を振って見送ってくれた。「朝のゴッパチは渋滞する」という事実を知っていてくれたD君に感謝。

大多数が乗船できたことに安心してふと脇をみると、大盛スパゲッティをむしゃむしゃ食べる輩がいるではないか!J君だ。

彼の辞書に船酔いという文字はない。

腹が減ったら船の上だろうが何だろうが食べる。自然体でいいと思う。



それにしても、いい天気です。旅最高!



続く




旅日記・久米島伝説(2)

リスナーから手紙が届きました。T会のB長から。

乗り遅れたメンバーはどうなったんですか?

「なるほど、そうだよね気になるね。じゃ乗り遅れたL君に聞いてみましょう」



「3時間ゲーム。友人にドラゴンボールでぼこられ続けた」(畳石にて)

そういうわけで、L君はちゃんと(?)2時の船に乗って合流しました。




船の上にて。

まだみんな元気だからイスに座って談笑。

R君が持ってきた企画書や地図を見ながら、あぁだこーだと好き勝手。

「だるま山に登りたい」

「フサキナ山とフサンナ山でフサフサ山だ!フサフサ、フサフサ」

「くるまえび養殖場行きたい」

「くるまえび持ってきて那覇で売ろう」

「やったらコレだね」(1両手を差し出す、2手首をくっつける)

まったくもってとりとめもない話に

「考えてからしゃべろう」運動を提起したところ、

「見切り発車だから」。

そういう見切り発車男の隣に座ってたクールなS君は一言、

「久米島って人住んでるの?」

フォローというかなんというかTさんが

「大学のEって久米島出身だよ」

あまりにクールな発言に、まぁまぁこれから行くわけじゃないし。










これから行くし!その船乗ってるし!

とりあえずS君にはコンビニもあるし沖縄で4番目にでかい島だということを説明して納得してもらうことにした。

その頃、サングラスをかけるとまるで8○3なF君は、船酔いでごろ寝。ばれたら殺されるかもしれないと思いながら撮影。

そうこうすると渡名喜島に到着。10時40分くらいだったかな。

「温もりの海郷(さと)」というのが渡名喜島のキャッチフレーズらしい。

旅人の動向を眺めながらしばし瞑想中。

島からは渡名喜で遊び、これから久米島行って遊ぶぞ!的な観光客が乗り込んできた。

Wさんの説明によると、島の西部は米軍演習場らしい。「入砂島射爆場訓練水域」という。付近には白い船が停泊していたが、演習はしてなかった。

渡名喜島を経由し、ついに久米島へ。

途中水平線上に白い砂浜らしきものが。

見切り発車男が「行くから、ここ」とか言ってた「ハテの浜」。せっかく発見したのにあまり感動してもらえなかった(涙)

遠くから見た久米島は山―平地―山みたいな感じで、全体としては山って感じ。昨年いや一昨年、渡嘉敷島に行ったメンバーは離島=山というイメージが定着していて

「自転車とか歩くのはいやですよ」と行ってくる。

「大丈夫。今回はレンタカー移動だから」




しかし、俺たち、沖縄大学、旅の会。

無計画とかお手の物。車に乗るまで分からない。

やがて久米島に到着。

続く




旅日記・久米島伝説(3)

T会のB長より質問。

「写真はないんですか?」



ハイハイハイ、そうきました。担当から答えさせましょう。



「写ってはいます。けどもうちょっと待ってください」



なんかよく分かりませんが、写真はそのうち届けられると思います。気長に待ってやってください。



久米島の兼城港に入ったのが12時40分頃。やや遅れたようです。

スタスタとステップを降りていくと、そこには見知った顔が。

「おぉ、住人!」

「やめろよ、まだ1週間しかたってないんだから」

「まぁまぁそれでも住人は住人」

ということで、今回旅の会久米島1泊2日の旅を支えてくれたR先輩登場。

レンタカー借りて、まずは民宿へ。

10分くらいで到着。

「こんにちわ」

「こんにちわ」

・・・。

返事がない。

仕方ないので、○○へ連絡ください、とあった番号へかける。そうしてやっと民宿のご主人と初対面。あいさつもそこそこに荷物を置いて再び移動開始。

「さっそく島巡りする?」

「おなかすいた」

「メシにしない?」

「食堂はいる?それともコンビニですませる?」

「食堂!」

ということで、先輩の先導により「レストラン龍」にたどり着きました。観光客相手で値段の高い店が多いなか、ここは安価でボリュームもある店らしい。

入店2時前。

島巡りの計画を立ててきたC君は「あんまり時間ないんだけど・・・」と思いつつ、のんびり屋の集団・沖縄大学旅の会に逆らえるはずもなく、全体の計画を忘れることにしたそうです(後日談)。

久米島そば。からあげ定食。ソーメンちゃんぷるー。ナス味噌定食。なんとかのバター焼き定食。どれもこれもけっこうなボリューム。なんでも地鶏で有名らしいので、おなかがへっていてからあげ定食注文した人は良かったはず。

コップに硬貨入れて遊び出す輩たち。旅の恥は掻き捨てかい!

クールなR君のいとこ(によく似た女の子)もいた。メンバーのちょっとしたギャグにもまったく無反応で、イカしてました。


旅の会の男どもにはそのくらいがいい。


「A1ソースだ!」

なぜかソースにすごい反応を示すT君。「原材料のデーツって何だ?」とケータイでウィきる。なんでもナツメヤシの果実のことらしい。

3人くらいが「だから?」っていう思いをしながら聞いてました。



でやっと3時過ぎから島巡り。

その頃、乗り遅れたメンバーが午後2時の船に乗って5時頃港に着くことが判明。

すると自由時間は約2時間。どうしよう・・・みんなから行きたいという希望を募って立てた計画だのに・・・。とにかく2時間で回れるだけ回ろう、ということで港から近い順に回ることにしました。

「C君、元気出せよ」

「ふぁーい」

最初に行ったのは、「ナガタケの松並木」。これは計画になかったところで、先輩が隠れスポットして回ってくれた。

メンバーは「すげー」とも「うん」とも「すん」ともなく、素通りしてしまった。

ごめん、先輩・・・。

帰ってきてから寝る前に(片手にしま酒もちながら)ネットで調べたところによると、明治期からある松並木で潮害防風林として今もしまの生活に役立っているようです。



素通りしてしまったけど、すごいということで。

カメラマンのY君はナガタケ松並木を車窓から撮って「制覇した!」といきがっていましたが、途中の大きな松やら景色やら撮ろうとすると失敗の連続で、「はたしてこれで記録残せるんだろうか?」と心配になりました。



まぁ住人の先輩が「五枝の松」までの道のりを迷ったというのは、先輩の車に便乗したメンバー以外は知らないはず。

続く




旅日記・久米島伝説(4)

「五枝の松」到着。

この松はやばい。すごい。びびった。

「これ一本の木?」


とりあえず言葉もないっていう感じ。



「枝が広がって日陰になってていい」。旅の会の反応はけっこう冷静だ。



説明文によれば、農業の神である「土帝君」を祀ったときに植えたとのこと。松の幹の近くには背丈より高い「お宮」があるけど、完全に松に囲まれてしまってる。

沖縄にある「二大名松」のひとつらしい。

松を謳った石碑には

久米の五枝の松

下枝と枕

思童無蔵(ウミワラビンゾヤ)や

我腕まくら


「久米の五枝の松は下枝を枕にしているが愛しい彼女は私の腕を枕に寝るのである」という意味らしい。



・・・。寝違えて首が痛いのはなぜでしょう?


どのくらいでかいかっていうと、あるメンバーがダイエットがてらに周囲を走ったところ(走らされた?)、なんと


26秒。

ダイエットがてら、ということを考慮しても余裕で100メートルはあるんじゃない?

やべーよ、「五枝の松」。



近くにはカンジンダムというダムあり、「クメジマボタル」生息地あり。


芝生でごろ寝するメンバーあり。クーラーのきいた御土産屋から出てこないものあり。

こんなだれた感じの中にも「愛しい彼女は私の腕を枕に寝る」輩がいたりして・・・。

ヨノナカ不条理にできている。



「早く。次行くよ」

せかして、腰の重いメンバーを次の場所へおいやる。

こじまよしおの母親が島に移住してきて「喫茶オッパッピー」とかいうのをやってるらしいとかいった話をきいていると、(これってけっこうレアネタなのか?)

次の目的地「おばけ坂」に到着。

ここはメンバーの希望がもっとも多かった場所だ。道が分かりづらいのをやっとこ探してたどり着く。

「おばけ坂」の標識発見。

前に観光客と思われるわナンバーも。やっぱりみんなくるんだここに。

よく事情の分からないドライバーが何していいか分からず、そろそろ進む。




終ー了ー。


・・・。


2台目の車では暴動がおきそうになったので、一応事情を知るメンバーが3台の車に説明して回る。

「あの辺でニュートラルにして、それでこうしてあーして。そういうわけで」

Uターンしてもう一回。



この辺で、ニュートラルにして・・・。えーと、坂道に見える?いや下り坂か?

あれ前に進んでく。あれ?これは後ろに進む。


・・・。


後ろからまたわナンバーが。



終ー了ー。



かくして「おばけ坂」は制覇した。

下りに見えるけど上り坂なのか、それとも上りに見えるけど下り坂なのか?

大部分のメンバーの脳裏には?が浮かんだが、次の場所へ向うこととなった。

2台目の車は暴動が起きそうになったが、助手席のF君が両足をフロントガラスの前に投げ出して寝ていて暴動不参加だったので、簡単に鎮圧することができました。

続く




旅日記・久米島伝説(5)

次は「ミーフガー」。

観光用のパンフレットによると、「女岩」ともいわれる。

「女」と聞くと、とたんに身を乗り出してくる助手席のW君は、投げ出した両足のほかの3本目の足を・・・


終ー了ー。

とにかく「ミーフガー」に到着。

ここに写真出したいなー。

「すんません。忙しくてムニャムニャ」(カメラ担当)

細長い穴が開いた大きな岩。穴の向こうには青い海が見える。豊饒の海。

これ「斎場御嶽」と似てるかも。沖縄では穴っつうのは神聖な場所らしい。

ゴツゴツした岩場を歩くとすぐに穴の真下に到着。さっきまで寝てたK君は、高いところに上って何やらポーズをとってる。彼がいなかったら、沖縄大学旅の会は写りたがらないメンバーばかりなので写真はほとんど無人君になってしまうところだったから、まずは感謝しておこう。

次はさっき通り越した「具志川城跡」。

すぐに疑問が浮かんだメンバーもいた。

「あれ?糸満にも具志川城跡ってなかったっけ?」

「そうだっけ?」


たしか2年前に南部ドライブをしたときに、海に面したちょっと不思議な城跡行きました。その名は「具志川城跡」。

Wikipediaによると、
久米島の伝説によれば、この城は久米島の具志川城主 真金声(まかねくい)按司が伊敷索(いしきなわ)按司の二男真仁古樽(まにくたる)按司に攻められて落城し、島を脱出して本島に逃れ、故郷と同じ名の具志川城を築いたといわれる。その真偽は不明であるが双方の立地や規模、構造は良く似ている。

とのこと。

海に近いし、変な穴もあるし、類似してる点は多い気がする。でも伝説にあまり乗っからないほうがいいかもしれない。

ここでは、久米島にハブがいるということでM君に対し

「ここで一晩過ごしたら?」

という声が上がったが、多数決の結果、否決されたのでM君も車に乗ることができた。

時計を見ると4時40分。

そろそろ港に戻るか、ということでまた来た道を戻っていった。

途中、時間つぶしでココストアに寄る。

あぁ久米島の高校生も耳にお金つめるんだとか、久米島の高校生も万引きしてコンビニを悩ませてるんだとか(そんなポスターがあった)、思いつつ時間をつぶしていると、もう少し時間があることが分かる。

そこで、「痛恨の碑」に行くことにした。ここからは旅の会の努力を汲んでほしい。



すでに港に着いたときに、「痛恨の碑」の場所を調べるため役場に連絡。しかし役場職員もよく分からないとか。そこで「自然文化センター」に連絡してくれと言われたので、言われるままに連絡。すると、

「ホタルドームをすぎるとサトウキビ畑の中に右折する道が2本あるのでどちらだったか定かじゃないけど、2、300メートルほどすすむとあります」

「わかりました」

ココストアから説明に沿って「ホタルドーム」のほうへ進むが右折の場所が分からない。そこで民家に入って聴いてみる。

「痛恨の碑ってこの辺にあると聞いてきたんですが・・・」

「痛恨?聞いたことないな」

「えーと、沖縄戦のときの戦跡なんですけど」

「みどり丸の碑ならあるけど」

「そうではないです。痛恨の碑というやつで」

おばさんも家から出てくる。

「ホタルドームの近くって自然文化センターで聞いたんですが」

「ホタルドームはね、交番の後ろだよ」

地図を開いて聞く。

「戻って、ココストアの・・交番があるから。そこの後ろにホタル館があるから」

「違います。ホタル館ではないです。ここからみえるあのドームがホタルドームなんですけど」

「そうなの?」

「もう一回、自然文化センターに電話して聞いてみます」

プルプルプル。5時過ぎなのに出てくれた。

「昼に電話したものですけど。ホタルドームの近くまで来たんですが」

「ホタルドームのところじゃないですよ。清水小学校の前の通りを先に進んでいって・・・」

「大通り沿いから右折するんですか?」

「そうです」

「分かりました。ありがとうございます」



とにかく、足で調べるのが旅の会です。

おじさんとおばさんたちにお礼を言って、車に戻って、いざ「痛恨の碑」へ。



その頃、待ってた車から連絡が入る。

「もう港に着いたらしいから、迎えに行きましょう」

「ふぁーい」

かくして「痛恨の碑」訪問は幻と消えた。

しかし地元に根付いていない戦跡という意味で逆に考えさせられた。少し調べてみる価値がありそうだ。


ちなみに・・・

「みどり丸」とは那覇‐久米島間の連絡船で、1963年8月17日に沈没し、112名が亡くなった。事故から33年後、沖縄では死者が神様になる1996年に犠牲者の供養と航海の安全を願って「みどり丸犠牲者慰霊之碑」が建てられた。


続く




旅日記・久米島伝説(6)

兼城港に着くと、遅刻メンバーJ君が座ってた。

「Wさんどうします?」

「そうだなあ・・・」

いっさいの計画はゼロに戻っていたので、地図を見ながら熟考するWさん。




「よしっ!畳石に行こう。それで買い物して民宿に戻ろう」

「OK」

というわけで、この日もっとも沖縄大学旅の会がまとまった瞬間でした。


この時には一部のメンバーしか知らされてなかったけど、本来島巡りで準備してたところは明日レンタカーを使ってまわる。しかもレンタカーの台数の許容範囲を超える人数を巡らすためには2回まわらないとならない。

それでもいい。まわってみたい、という声もあるだろう、というややキツキツの計画を編み出していた。

「無理じゃね?」

「でもなーまだ島の東半分は見てないからなぁ」

そんなこんなの行き当たりばったりで、「畳石」到着。

ところで「畳石」って何だ?



説明しよう(誰だお前)

「畳石」とは

白い砂浜に五角形や六角形の形をした岩がしきつめられているちょっと変わったスポットなんだ。畳石の数は1000個もあって、南北50メートル、長さ250メートルにわたって広がっているんだ。

これは安山岩質のほぼ均一な溶岩がゆっくり冷えて岩石になる時に規則的に割れ目ができる柱状節理と呼ばれるものなんだ。




へぇーそうなんだ、君物知りだね~

って、お前誰だよ? 完全にネットからパクッた説明じゃんか。

「畳石」の説明が現地になかった気がして、急いでコピペしました。テヘッ



岩が一望できるところまで行きましたが、もう満潮だったのかどうか分からないけど、ほとんど見ることができなかった。たぶん干潮なら靴でもスベスベの岩の上を歩けるはず。

「あれ、H君は?」

「車で寝てる」

「マジで?」

「夜(の宴会)に備えてるらしい」

H君は無視しておこう。


「あれ、ヤシの実じゃねぇ?」

「ただの石じゃない」

「どうだろう?」


(確認の後)「ナシの実でした」

その後、ヤシの実と戯れつつ、「畳石」を去っていきました。

車についた頃、H君が「畳石どこ?」とか言ってるから、また行ったら時間がかかってだらけるなーと思い、「歩いて10分かかるよ」と言って、次なる目的の地→JAへむかいました。(ヒドイょ)


夜の買出しです。

「先輩、民宿に炊飯器あるんですかね?」

「知るわけないし」

「電話してみてくれませんか?」

(きっと、何で俺が思いつつ)「分かった」

結果、

「ないって」



しばらくして

「先輩、民宿にフライパンあるんですかね?」

「知るわけないし」

「電話してみてくれませんか?」

(絶対、何で俺が思いつつ)「分かっ・・・いや分かんない。自分で電話して」

結果。

「フライパンもないって」

とにかく自炊場がないので、出来合いのものを買うことになったんだけど、その頃あちらこちらから

「あんまり金ないよ」

「銀行でおろして来ればよかった」

「ぜんぜん持ってない」


そんななか

V君は「ちょっと外言ってくる」とかいって戻ってくると赤い顔。

「ビール一本いただいてきてしまいました」

なんたる自由!

早よう買わんかい!


とにかく買出しが終わって民宿へ。7時半過ぎ。

続く




旅日記・久米島伝説(7)

「あなたは8時頃何してましたか?」

「わたしは・・・ミュージックステーション見てました」

「メンバーに隠れて飲み始めてたんじゃないのか?」

「そんなことはありません。神に誓って」



どうでもいい。シャワー浴びようということで、順番に。住人のJ先輩の明日の用事のこともあるから、早めに始めようという雰囲気はあったんですけど、結局宴会始まったのは9時半。

K計のY君のK杯ではじまり~









途中買出し班が出て・・・









星なんか見に行ったりして~




寝た。

「もうちょい宴会の報告あってもいいんじゃないか?」

「わかりました。えーと、赤いタオル、猪木、トラウマ」

「わけがわからない」

「えーと、サケ、タタミニ、ナンドモ、コボス」


飲んだときのことって、あんまり覚えてないんですよ。

PのPさんは元気でした。

Tさんは疲れてたのか、先輩の「出る杭はぶっ叩く」的な対応にシュンとしたのか、早くから寝てませんでした?

L君は疲れてダウンしてましたが、途中から参加。筋肉が何とかかんとか。

よくしゃべるW君は、「本当はよくしゃべるんだ」伝説をつくり、

S君は体調悪くて横になり、

C君はヘッドホンで音楽を聴く。

G君は2回くらい畳に酒こぼしてた。



星は、もう少し雲がなければ良かったなぁ・・・

水平線上に、寝転んだオリオン座が見えてたのだけは覚えてます。

そして寝ました。



朝。全体が起きたのは9時くらい。


「チェックアウトは?」

「10時」

「そろそろ払ってきたら?」

「なんかお金足りない・・・」



その後どうなったか記すにおよばないけど、10時きっかりには民宿を出た。ご主人ありがとうございます。「ビーチハウス宮城」さようなら。



目の前はビーチ。これ目的だったメンバーも多いから時間に余裕を持って泳げるはず。

「11時までね」

着替えとか入れると、大して時間ナシ。

「だってチェックアウトぎりぎりまで寝てるんだもん」



とにかくパシャパシャ、キャッキャ、ピチャピチャ

置いてあった水上バイクみたいなのに、勝手に乗りこんだりするし。

カメラマンはカメラを渡され撮影。

今日は動けないはずだったG先輩も急きょ顔出してくれたので、集合写真をパシャ。



陸メンバーは荷物番、そしてなぜかしりとり。ビーチdeシリトリ。

旅の会でビーチに行くと、必ず陸メンバーがいるんですよ、どういうわけか。

そのうち船乗り遅れ途中参加のF君が「おばけ坂行きたい」ということで、11時過ぎにはちゃんとあがってきた。

レンタカー返却まであと2時間。このあとドラマはあるのか?

続く




旅日記・久米島伝説(8)

最終回です。

とにかくF君を乗せて「おばけ坂」へむかう。

到着。

とにかく下って見えるのに上り坂なのか、上りに見えるのに下り坂なのか、くらいははっきりさせようと、みんな視線を車体の動きに集中する。

結果・・・

ニュートラルにした車体は静かにバックした



「下って見えるのに、上り坂なんだ~」

「なるほどね~」

そういうわけで、二日がかりで沖縄大学旅の会は「おばけ坂」を完全制覇しました。

誰かが「なーんだ、おばけでも出るのかと思ってた。これだけ?」みたいなことを言っていたというのはこの際気にしてはいけない。(シラナ過ぎだろ!)




港へ。

とにかく、まだビーチにいるメンバーを迎えに行かないと。ドライバー頼んだぞ!



港に残ったメンバーは疲れてずしり座り込む。

なのに一人動きたそうな人が。

「ねぇねぇ散歩に行かない?」

「どのくらい歩くの?」

「ほんのちょっと300メートルくらい」

疲れてるのにと思いつつ着いていくと、前のほうで何やらカメラでパシャパシャ撮りながら楽しそうなC。

5分後。

「あれ見て」

「あの島?」

「そう。あの岩見て。あれ男岩」

「Bっ起してるってこと」

「ま、そういうこと。昨日見たミーフガーが女岩で、これが男岩。セットなんで見といたほうがいいでしょ」

とにかく撮影会して港逆戻り。



最後のレンタカーは1時ちょっと前に到着し、なんとか無事返すことができた。


その後すぐに乗船。場所取りしたい!寝たいから、というわけで2時出航なのに、1時過ぎには乗船。

「疲れた~」

「寝ようっと」

超クーラー効いてる。むしろ無駄に効きすぎて寒い。毛布を取ってくる。


寝台のほうでは「ダウトッ!」とか「カクメイ返し」とか聞こえてきて楽しそう。

疲れてないのかよ・・・港で横になってなかったっけ?



というわけで元気でやや船客に迷惑そうな旅の会は、そんな感じで1泊2日の久米島旅行を終えました。


泊港についたのは5時過ぎ。

下船して輪になって、エールして解散。




忙しかった、

予定通りことが進まなかった、

もっとテキパキ動けばいろいろできた、

と思ったりもするけど、

今まであまり話したことがないメンバーと話したり、

メンバーのふだん見ない一面を垣間見たり、

結局、これでよかったんだと思う。

楽しかった・・・


ドライバーのF君、R君ありがとう、

島巡りで助けてくれたD先輩ありがとう、

そして企画までに連絡係してくれたG君、M君ありがとう。




またこのメンバーで、何かできたらいいね。


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