ハブは強いのか

Deepハブ
2005年02月26日


ハブの天敵っていうと、やっぱりマングースですかね。「ハブとマングースショー」っていうと、ハブががんばっても結局マングースに殺されてしまうという、なんだかハブにとってはあんまりうかばれない代物です。といっても見たことはありませんが。

 ところでマングースは、ハブを駆除しようということで輸入されたけど、実際はあんまりハブを食べずに、ヤンバルクイナとかトゲネズミといった他の貴重な動物を食べてしまって「迷惑な存在」になっているらしいです。自然のバランスをとるのはなかなか難しいようです。

と、まぁ今回はハブの話ということでお許しください。

ハブの毒。

ところで、きっと誰でも一度は写真で見たことがあると思うけど、ハブの毒を調べるために、ピンセットで口をアガァーってしてるのありますね。動物図鑑とかにはだいたい出ています。分かりますか?

あれなんだか哀れですね。毒ヘビの威厳を損ねます。あれはヒドイ。ハブといえば、一応、年に何人かの人を噛み殺すほどの強力な毒をもってます。なのにアガァーか、と。アガァーを禁止せねば。アガァーは禁止だろ、アガァーは。

 ところでハブの毒は出血毒といいます。血管組織を破壊するとか。

「咬まれると、すぐに激痛が襲い、傷口から出血し、内出血が広がります。その後、腫れが広がりだし、一日以上腫れが広がり続けます。ついで、傷口周辺が青紫色になったり水泡ができたりします。腫れがひどいと循環障害のため筋肉細胞が壊死を起こし、後遺症が残りやすくなります。2次的に循環器や腎臓に障害が起こり、ひどい場合には死んでしまいます。」

・・・恐!やっぱり、アガァーは必要かも。


中学生が興味持ったハブ酒
2005年02月28日


 ハブ酒。あのビンの向こうで「カァーッ」と口あけてるハブ。でももうお酒になっちゃってるんだな、これが。ビンの向こうから「かかって来い、オラァ!」とけしかけられても、お酒になっちゃってますね。負ける気しないね。鋭い目つきで睨んでも、酒は酒。効用は「精力増進」。

ハブ酒の作り方。
 ハブ酒の作り方。鹿児島県住用村立市中学校のホームページ、中学2年生の「総合的な学習」より。ちなみに2学期のテーマです。
(1)ハブのからだに残っている老廃物(糞,尿)全て出させます。
(2)ハブを消毒します。
(3)ハブを酒の入ったびんに入れます。
(4)ハブを酒で溺れさせます。(ハブの中の空気を全部出す)
(5)ハブを動かして見た目をよくします。

・からだに残っている老廃物の出し方について
大きなびんに水を1/5入れます。その中にハブを入れて2ヵ月~3ヵ月ぐらいかけて、老廃物をださせます。水は2日に1回は入れ替えます。(すぐにやりたいときは,直接水道の蛇口をハブの口の中に入れて,無理矢理水を流して吐かせます。)

・消毒の仕方について
消毒は,ガーゼに酒をしみこませて,ハブをふくそうです。この時,生きているハブなので,かまれないよう注意します。

・ハブの入れ方について
ハブの尻尾からビンに入れます。この時も,ハブにかまれないように気をつけなければいけません。

・酒でどうやって溺れさせるか
酒の入ってるビンに2時間ぐらいハブを入れて,溺れさせます。

・牙にあるハブの毒はどうするか
ハブの毒は抜かないほうがいいそうです。それは,ハブを酒に結構つけていたら,毒がたんぱく質に変わるからです。

・ハブをつける酒はどのくらい入れるのか
ハブをつける酒は,ビンによって違うそうです。だいたいビンの80%~90%ぐらい入れます。

・酒の温度について(きっとアルコール度数と勘違いしてる)
酒の温度は,普通は45度以上です。(35度以下は,ハブが腐るそうです。ちなみに,ハブセンターで使っているアルコールは,70度ぐらいだそうです。)

・ハブ酒の効能について
酒自体が健康増進にいいそうです。疲れたときなどの元気付けなどに使われるそうです。

・その他
ハブに傷がついていたらだめだそうです。
ハブ酒は,徐々に透明から黒っぽく色が変わるそうです。
ハブ酒をおいしく作るには,3~5年ぐらい寝かしたほうがいいそうです。      

と、こんな感じだそうです。やっぱかまれるの注意です。水がぶがぶ飲まされて、体の中の空気抜かれて、酒で溺れさせられるカワイソウなハブ。

以上です。

と、日記はこんな感じで書きました。ちょっと調べ不足の感は否めません。

ところで最近、「ハブと人間」(吉田朝啓著)をパラパラめくりました。これが専門書っぽいのですが、文章の中に吉田先生のユーモアがちりばめられていて、ちらほら笑えます。(もし、ユーモアのつもりじゃなかったらスミマセンね)

ハブの最大の弱点。それは・・・・「足がないこと」。いや、そうかも知んないけど。

他にも、ハブに関するさまざまな迷信についても、いろんな考察を加えて、根拠あり・なしが書かれています。

もっとハブについて、オモロイことが分かったら、書き増しします、そのうち。




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