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菜翁が旨さんの事上磨錬の糧(0.c)

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 菜翁が旨さん の 事上磨錬 の 糧 0.c
   増補字源 簡野道明編集 角川書店発行(昭和44年2月20日150版)より    
一葉知秋 〔淮南子〕〔唐詩〕
「イチエフアキヲシル」
【梧桐(アラギリ)の一葉の落つるを見て秋の来るを知る,事物のきざしを見て大勢を察すべきに喩ふ。】
淮南子「見一葉落、知歳之將暮」
唐詩「山僧不解數甲子、一葉知天下秋」
一字千金 〔呂不韋傳〕
「イチジセンキン」
【一字が千金の値にあたる,すぐれた文字・文章などを稱贊していふ。秦の呂不韋の故事に本づく。】
呂不韋傳「呂不韋以呂氏春秋布咸陽市門、懸千金其上、延諸侯游士賓客有能增損一字者予千金」
一字褒貶 〔左傳序〕
「イチジハウヘン」
【春秋の書法,褒むるときは字を稱し,貶するときは名を稱するをいふ。】
左傳序「春秋雖以一字為褒貶,然皆須數句以成言。」
一人知倹一家富 〔譚子化書〕
「イチニンケンヲシレバイッカトム」
【家長たるもの、節儉を知れば、その家富む。】
譚子化書「ーー王者知儉、則天下富」
一秩 〔字典〕
「イツチツ」
【十年】
字典「十年爲ーー」
擧一反三 〔論語〕〔薇邕別傳〕
「イツヲアゲテサンヲハンス」
【一事を擧げ示さるれば,自ら反して他の三事を察し知る。】
論語,述而「擧一隅而示之、不以三隅反則不復也」
薇邕別傳「性通敏、--」
以一警百 〔漢書,尹翁歸傳〕
「イツヲモチテヒャクヲイマシム」
【小事を以って大事の戒となす。】
漢書,尹翁歸傳「其収取人心也、--吏民皆服」
以一知萬 〔苟,非相〕
「イツヲモチテマンヲシル」
【一を推して萬理を知る義。】
苟,非相「以近知遠、--以微知明」
一琴一鶴 〔宋史、趙抃傳〕
「イッキンイッカク」
【一張りの琴と,一羽の鶴と,官吏の清廉なる義に用ふ。】
宋史、趙抃傳「匹馬入蜀以ーー自隨」
一家富貴千家怨 〔草木子〕
「イッカフウキナレバセンカウラム」
【一家が富貴なれば千家が嫉妬して之を怨む。】
草木子「ーー、半世功名百世愆」
一薫一蕕十年尚猶有臭 〔左,僖四〕
「イツクンイチイウジフネンナオシウアリ」
【晋の獻公の卜人の言,薫は香草,蕕は臭草,十年有臭とは善の消え易く、悪の除き難きをいふ。】
左,僖四「卜人說:「不可,因為卜辭上說:專之渝,攘公之渝,一薰一蕕,十年尚猶有臭。」
一貫 〔論語,里仁〕
「イツクワン」
○【一理を以って萬事を貫通す。】
 論,里仁「子曰、参乎、吾道一以貫之、曾子曰、唯」
○【終始志を變へず。】
 「至誠ーー」
○【ひとしき義。】
 李頎詩「善悪死生齋--」
目方千匁、又、古、銭一千文。
一犬吠形百犬吠聲 〔潛夫論,賢難〕
「イツケンカタチニホユレバヒヤクケンコヱニホユ」
【一犬物形を見て吠ゆれば,百犬その聲を聞きて皆吠ゆ,一人虚言を傳ふれば、衆人實事として之を傳ふるに喩ふ。】
潛夫論,賢難「ーー、一人傳虚、萬人傳實」
如出一口 〔戰國策〕
「イツコウニイヅルガゴトシ」
【衆人の言,皆同一なるをいふ。】
戰國策「左右倶曰、無有、--矣」=異口同音。
一呼再諾 〔韓詩外傳〕
「イツコサイダク」
【はいはいと二っ返事する,奴隷が主人の命に應ずることの唯謹めるにいふ。】
韓詩外傳「當前決意、--者、人隷也」
一瀉千里 〔福惠全書〕
「イツシヤセンリ」
【河水の一瀉して千里を走る如く,筆力・辧舌などの奔放快利なるに喩ふ。】
福惠全書「片刻ーー一瀉百里」
韓愈、貞女峽詩「一瀉百里飜雲濤」
一食萬錢 〔晋書,任愷傳〕
「イツシヨクバンセン」
【一度の食事に,一萬錢を費やす,奢りの甚だしきをいふ。】
晉書,任愷傳「初何劭以気公子奓奢、愷乃踰之ーー、猶云無可下箸處」
一知半解 〔滄浪詩話〕
「イツチハンカイ」
【なまものじり、半可通。】
滄浪詩話「有透徹之悟、有ーー之悟」
一擲千金 〔高適詩〕
「イツテキセンキン」
【多くの金を一事に費しすてる,豪遊を為す形容。】
高適詩「ーー都是膽、家徒四壁不知貧」
一頬一笑 〔韓非,内儲説〕
「イツピンイツセウ」
【一たび眉をひそめ,一たび笑ふ,喜怒の色にあらはるる義。】
韓非,内儲説「韓昭公曰、明主愛ーー、嚬有爲嚬、笑有笑嚬」嚬は顰に同じ。
一夫不耕天下受其饑 〔漢書、食貨志〕
「イツプタガヤサザレバテンカソノキヲウク」
【後漢書、王符傳に出づ、下に「一婦不織、天下受其寒」】
漢書、食貨志「一夫不耕、或受之饑、一女不織、或受之寒」
一出而不可反者言也 〔新書〕
「ヒトタビイデテカヘスベカラザルモノハゲンナリ」
【口にだせば取りかへしがつかず,言語の慎むべきをいふ。】
新書「ーー、一見而不可揜者行也」
七情 〔禮記,禮運〕
「ジチシヤウ」
【七種の情,喜,怒,哀,懼(おそれる),愛,悪,欲。】
禮記,禮運「何謂人情、喜怒哀懼愛惡欲、七者弗學而能」
釋氏要覽「喜・怒・哀・懼・愛・憎・欲」
七尺去不蹋師影 〔教誡律儀〕
「シチシヤクサツテシノカゲヲフマズ」
【弟子たる者,師を尊びてその影をも踏まざるやうにせよとの戒。】
教誡律儀「若随師行、不得喧笑、不得踏師影、相去可七尺」
七種菜羹 〔遵生八牋〕
「シチシユサイカウ」
【陰暦一月七日のななくさがゆ、七種とは、芹セリ薺ナヅナ御行ゴギョウ繁縷ハコベラ佛座ホトケノザ菘スズナ蘿蔔スズシロをいふ、佛座ホトケノザは一名田平子タビラコ】
遵生八牋「荊土、人日採七種菜作羹湯以食之」
七順 〔逸周書〕
「シチジユン」
【人の徳を進むる七っの順道。】
逸周書「ーー、一順 天得時、二順 地得助、三順 民得和、四順 利財足、五順 德助明、六順 仁無失、七順 道有功」
七夕 〔荆楚歳時記〕
「シチセキ」
【たなば、古、五節句の一、陰暦七月七日の夕に、牽牛(彦星)織女(棚機)の二星が天河をを渡りて相會ふという、兒女、この日、紙絲などを二星に獻りて技藝の上達を祈るを乞巧奠といふ。】
荆楚歳時記「七月七日、為牽牛織女聚會之夜、人家婦女結綵樓、穿七孔鍼、或以金銀輸石為鍼、陳瓜果於庭中以乞巧、有喜子網於瓜上、則以為得巧」=乞巧節
七秩 〔白居易詩〕
「シチチツ」
【七十歳,]十年を一秩とす。一秩を身よ。】
白居易詩「已開第ーー、飽食仍安眠」
七珍萬寶 〔俗〕
「シチチンマンボウ」
【よろづのたから。七珍は七寶に同じ。】
○七珍「金,銀,瑠璃(るり),蝦蛄(しゃこ),瑪瑙(めのう),琥珀(こはく),珊瑚(さんご)」
○七寶「金,銀,瑠璃(るり),玻璃(はり),蝦蛄(しゃこ),瑪瑙(めのう),真珠(しんじゅ)」
七顛八倒 〔朱子語録〕
「シチテンハットウ」
○【幾度も転び倒れる、紛乱の甚だしきをいう。】
朱子語録「當商之季、--、上下崩類」
苦痛に堪へずしてのたうちもがく。
七等 〔白虎通〕
「シチトウ」
○【すぐれたる人の七等級、五人にすぐれたるを茂、十人にすぐれたるを選、百人にすぐれたるを俊、千人にすぐれたるを英、二千人にすぐれたるを賢、萬人にすぐれたるを傑、億人にすぐれたるを聖】
白虎通「」
○【孫以下の七世,孫,曾孫,玄孫,來孫,晜孫,仍孫,雲孫をいふ。】
七年之病求三年之艾 〔孟、離婁〕〔趙注〕
「シチネンノヤマヒニサンネンノモグサヲモトム」
【平生之を蓄へずして、事あるに臨みて、にはかに之を求めんとするも不可能なりとの喩。】
孟、離婁「今之欲王者、猶七年之病求三年之艾也、苟爲 不蓄、終身不得」
趙注「艾可以爲灸人病、乾久益善、故以爲喩」
七寶 〔佛〕
「シチハウ」
【七種の寶物。】
○阿彌陀経經「上有樓閣、亦以金・銀・璢璃・玻瓈・硨磲・赤珠・碼碯・而厳飾之」
○「金・銀・璢璃・玻瓈・硨磲・碼碯・琥珀・珊瑚」般若經
○「金・銀・璢璃・眞珠・硨磲・明月珠・摩尼珠」恒水經
○「金・銀・璢璃・硨磲・碼碯・眞珠・玫瑰」法華經
=七珍
「シチバウ」銅などの器物に繪模様を針金にて著け、釉藥を加へて焼きしもの「ーーながし」「ーー焼」
七福神 〔國〕
「シチフクジン」
【七柱の福の神,、大黒ダイコク、夷子エビス、毘沙門ビシヤモン、辨天ベンテン、布袋ホテイ、福禄壽フクロクジユ、壽老人ジユロウジン】
七里香 〔-〕
「シチリカウ」
【沈丁花ジンチヤウゲの異名,高さ三四尺,春の半ばに枝頂に花あり,数十聚り開く,香気烈し。=瑞香,山礬。】
七録 〔隋書、經籍志〕
「シチロク」
【梁の阮孝緒が定めし書籍の分類法、體裁は七略にに本づきて稍これを變ず、一經典録、二記傳録、三子書兵書録、四文集録、五技術録、六佛法録、七仙道録(隋書、經籍志)】
丁丁 〔詩、小雅〕〔詩、周南〕〔白居易詩〕〔王禹偁、黄州竹樓記〕
「タウタウ」
○【木を伐る聲。】詩、小雅「伐木ーー」
○【杙を打つ聲。】詩、周南「肅肅兔罝、椓之ーー」
○琵琶又、琴の聲。
○漏刻ミズドケイの聲。白居易詩「ーー漏向盡」
○碁をうつ聲。王禹偁、黄州竹樓記「宜圍碁、子聲ーー然」
○チャウチャウ(國)物を續けて打つ響「ーーはっしと打つ」
丁東 〔李商隠詩〕〔韓渥詩〕
「タウトウ」
○【佩玉の聲。】李商隠詩「雑佩玉ーー」
○【風鈴などの觸れあふ聲。】韓渥詩「坐久忽聞鈴索動、玉堂西畔響ーー」=丁當、東丁
丁憂 〔書,説命〕〔宋史〕
「テイイウ」 「ウレヒニアタル」
【父母の喪にあふ。】書、説命「王宅憂、亮陰三祀」に本づく。
 宋史「ーー不得離任」=丁艱
丁翁 〔-〕
「テイヲウ」
【山女アケビのの異名。=通草・附支】
丁艱 〔五代史、李琪傳〕
「テイカン」
【父母の喪に逢ふ。】五代史、李琪傳「其兄珽内艱 、貧無以葬」(内艱は母の喪、外艱は父の喪)=丁憂
丁壮 〔史、項羽紀〕
「テイサウ」
【壮年の男子、わかもの。】
史、項羽紀「ーー苦軍旅、老弱罷轉漕」
丁子 〔荘,天下〕〔顧況詩〕
「テイシ」
○【おたまじゃくし。】
荘,天下「ーー有尾」
顧況詩「浮漚ーー珠聯聯」=科斗
○チャウジ 【熱帯に産し、樹は肉桂に類し、葉は柳に似たり、果實は香料または薬品とす、漢名は丁香。】
丁男 〔漢書,厳安傳〕
「テイダン」
【年ざかりの男。】
漢書,厳安傳「ーー被甲、丁女轉輸」=壮丁
丁稚 〔春明退朝録〕
「テイチ」
○【少壮のもの。】
春明退朝録「吴正肅言、律令有ーー,推字不通,少壯之意,當是ーー,唐以大帝諱避之,損其點畫云」
○デツチ 職工又商店などに年限を定めて召使はるる幼者の稱
丁定規 〔國〕
「テイジョウギ」
【製図に用ふる丁字形の大定規。=丁字尺】
丁年 〔季陵、答蘇武書〕
「テイネン」
【一人前になりて兵役に當たる年、満二十歳、唐代は二十一歳。】
季陵、答蘇武書「ーー奉使,皎首而歸」
丁夫 〔晋書〕
「テイフ」
【二十歳前後の壮年の男子。】
晋書「ーー戰于外、老弱穫于内」
丁令威化鶴 〔捜神後記〕
「テイレイヰツルニクワス」
【漢の丁令威,仙術を学び,鶴に化して天に昇りし故事。】
捜神後記「丁令威本遼東人、學道于靈虛山、後化鶴歸遼、集城門華表柱、時有少年、舉弓欲射之、鶴乃飛、徘徊空中而言曰、有鳥有鳥丁令威、去家千年今始歸、城廓如故人民非、何不學仙家纍纍、遂高上冲天、今遼東諸丁云、其先世有升仙者、但不知名字耳」
下殤 〔儀禮,喪服〕
「カシヤウ」
【わかじに,八歳より十二歳までに死する〔儀禮、喪服〕】
中殤は十二歳より十五歳までに死する。
儀禮、喪服「年十九至十六為長殤,十五至十二為中殤,十一至八歲為下殤,不滿八歲以下皆為無服之殤。無服之殤以日易月」
下若酒 〔東坡集,注〕
「カジヤクシユ」
【美酒の称,下若は潮州の渓の名,その水にて醸す酒。】
東坡集、注「潮州有若渓、南岸曰上若、北曰下若、人取下若水、醸酒極美、俗稱ーーー」
下壽 〔〕
「カジユ」
【六十歳,一説に八十歳】上壽参看
下酒物 〔遊仙窟〕
「カシュブツ」
【酒のさかな、酒をくだすものの義。】
遊仙窟「將ーーー來」=下物・飲儲インチョ・羞殽シウカウ
下春 〔淮南、天文〕
「カショウ」
【夕日の没せんとする頃をいふ。春はうすつく、日の没する形容。】
淮南、天文「日至淵虞、曰高春晡時、至連石曰下春晡後」
下問 〔論,公冶長〕
「カモン」
【目下の者に問ふ。】
論,公冶長「敏而好學 不恥ーー 是以謂之文也」
下疳 〔〕
「ゲカン」
【かんさう(疳瘡)花柳病の一種】
下官不職 〔漢書,賈諠傳〕
「ゲクワンフショク」
【官吏の職務に堪へざるをいふ語。】
下官不職「坐罷軟不勝任者、不謂罷軟曰ーーーー」
下坐 〔史,孟嘗君傳〕
「ゲザ」
【下の坐席,坐は座に通ず,末席。】
史,孟嘗君傳「客之居ーー者、有能爲雞鳴者」=下座
下策 〔漢書,匈奴傳〕
「ゲサク」
【へたなはかりごと,拙き略,拙策,上策の對。】
漢書、匈奴傳「周得中策、漢得ーー、秦無策焉」=下計。
下賤 〔易,屯卦〕
○「ゲセン」
 【いやし、卑下。】
○「センニクダル」
 【目下の人にへりくだる。】
 易、屯卦「以貴ーー、大得民也」
下略 〔〕
「ゲリヤク」
【文章の終わりの部分を省きて記さず、以下省略の義、又、其の省きたることを示すことわりがき。】
三椏 〔-〕
「サンア」
【落葉潅木の一種、瑞香科の属す、毎枝三っに分かれて出ず、皮は駿河半紙の原料とす、みつまた。=結香・黄瑞香。】
三易 〔顔氏家訓〕
○「サイイ」
 【文を作るに三っのたやすくすべき方法】
 顔氏家訓「易見事、易識字、易讀誦」
○「サンエキ」
 【夏の易の連山と、殷の易の歸蔵と、周の易の周易と】
 〔周禮、春官、太ト〕連山・歸蔵は亡びて傳はらず。
三畏 〔論,李氏〕
「サンヰ」
【三っのおそれはばかるべきこと。】
論、李氏「畏天命、畏大人、畏聖人之言」
三友 〔*〕
「サンイウ」
○【三種類の友】
 論、李氏「益者ーー、損者ーー」
○【詩・琴・酒の称】
 白居易、北窗三友詩「ーー者爲誰.、琴罷輒挙酒、酒罷輒吟詩、ーー㴲相引、循環無已時」
○【松・竹・梅を歳寒ーーといふ】
 月令廣義
○【山水・蘭竹・琴酒の称。】
 元次山,丐論「古人鄉無君子、則與山水為友、里無君子、則以蘭竹為友、坐無君子、則以琴酒為友。」
三宥 〔周禮、秋官、司刺〕〔蘇軾、論始皇韓宣文〕
「サンイウ」
○【周代の制にて罪を許す三條件、不識・過失・遺忘】
  〔周禮,秋官,司刺〕
○【王族の罪を犯せし時、王三たび赦罪を命じ、然る後ち刑する法。】
  〔蘇軾、論始皇韓宣文〕
三益友 〔論語、李氏〕〔蘇軾贊〕
「サンエキイウ」
○【己に益ある三っの友『友直・友諒・友多聞』】
  論語、李氏「益者三有、損者三有、友直、友諒、友多聞、益矣」
○【梅・竹・石】
  蘇軾贊「梅寒而秀、竹痩而壽、石醜而文、是爲三益之友」
三夏 〔墨経〕
「サンカ」
【夏の三ヶ月、九夏ともいふ、九夏は夏の九十日。】
墨経「凡新墨不過--、殆不堪用」
三戒 〔論、李氏〕〔*〕
「サンカイ」
○【一生中の三っのいましめ】
  論、李氏「孔子曰、君子有ーー、少之時、血氣未定、戒之在色、及其壯也、血気方剛、戒之有鬭、及其老也、血氣既衰、戒之在得」
○【柳宋元の文集にーーあり、臨江之麋・黔之驢・永之鼠これなり、三獣を假りて鑑戒を垂る。】
三行 〔*、紺珠〕
「サンクワウ」
○【子の親に対する三っの行、養と喪と祭と。】〔-〕
○【人倫のーーは、正君臣、親父子、和長幼】
  〔紺珠〕
三孝 〔禮記〕
「サンカウ」
○【三っの孝行の道。】
禮記「大孝尊親、其次弗辱、其下能養」
○【養・喪・祭】〔紺珠〕=三行。
三竿 〔南斉書,天文志〕
「サンカン」
【日出でて竹竿三本つなぎたる高さに至る、午前八時頃。】
南斉書、天文志「日出高ーー、朱色赤黄日暈」
三緘 〔家語,観周〕
「サンカン」
【緘は封、三重に口を封ずる、言を慎む意。】
家語、観周「孔子觀周廟、有金人焉、--其口而銘其背曰、古之慎言人也」
三諫 〔禮,曲禮〕
「サンカン」
【三度いさむる。】
禮、曲禮「為人臣之禮、不顯諫、ーー而不聽則逃之、子之事親也、ーー而不聽則號泣而隨之」
三器 〔管子〕
「サンキ」
○【國を治る三っのうつは】
  管子「先王治國之器三、曰號令也、斧銊也、禄賞也」
三種神器の略。
三犠 〔左傳〕
「サンギ」
【牛、羊、豕。】
左傳「為六畜五牲ーー以奉五味」
注「ーー祭天地宗廟之犠也」
三寡 〔養生雑訣〕
「サンクワ」
【養生の法は、思慮・嗜欲・言語を少なくするに在り。】
養生雑訣「養生ーー、一寡思慮以養神、二寡嗜欲以養精、三寡言語以養氣」
三光 〔白虎通〕
「サンクワウ」
【日,月,星】
白虎通「天有ーー,日・月・星、地有三形高・下・平、人有三尊君・父・師」
三皇五帝 〔*〕
「サンクワウゴテイ」
○【伏犠・神農・黄帝を三皇、少昊・顓頊・高辛・唐・虞を五帝とす】
 〔尚書、序〕
○【包犠氏・女媧氏・神農氏を三皇、黄帝・顓頊・帝嚳・唐堯・虞舜を五帝とす】
 〔史記〕
三計 〔管子〕
「サンケイ」
【一年十年終身の三っのはかりごと。】
管子「一年之計莫如樹穀、十年之計莫如樹木、終身の計莫如樹人」四計参看。
三元 〔玉燭寶典〕
「サンゲン」
○【正月元日の称、年・月・日の三っの始といふ義、元は始なり。】
 玉燭寶典「一年之計莫如樹穀、十年之計莫如樹木、終身之計莫如樹人」四計参看。
三日不読書、語言無味 〔世説、言語〕
「サンジツシヨヲヨマザレバゴゲンアヂハヒナシ」
【僅かに三日間にても読書せざれば心も卑しくなりて言語も面白味なし。】
○世説、言語「黄太史云、士大夫三日不讀書、則理義不交於胸中、便覺貌可憎、語言無味」
○晋書、殷仲堪傳「能晉言、晉麗文、毎云、三日不讀、道德經、便覺舌本閒強」
三十有室 〔禮、曲禮〕
「サンジフニシテシツアリ」
【室は妻なり、男子三十歳にして妻ある義。】
○禮、曲禮「三十曰、有室」
三辰 〔左、桓二〕
「サンシン」
【日・月・星】
○左、桓二「――旂旗、昭其明也」=三光
三上 〔欧陽修、帰田録〕
「サンジヤウ」
【文章を練る三っ場所、即ち、馬上・枕上・厠上をいふ。】
○欧陽修、帰田録「余平生所作文章、多在――一乃馬上枕上厠上也、蓋惟此尤可以蜀思爾」
三省 〔論、学而〕
「サンセイ」
○【幾度もわが身を省へりみて、過失なきやうにする。】
 論、学而「曾子曰、吾日三省吾身」
○【唐の官制、中書省・門下省・尚書省の稱。】
 唐書、百官志「唐因階制以――之長、中書令・侍中(門下)、尚書令、共議国政、此宰相之職也」
三牲 〔禮、祭統〕
「サンセイ」
【三種のいけにへ,牛・羊・豕。】
禮、祭統「ーー之俎、八簋之寔,美物備矣」
三牲之養 〔孝経、紀孝行〕
「サンセイノヤシナヒ」
【牛・羊・豕の三を備へて手厚く親を養ふ。】
孝経、紀孝行「雖日用、ーー、猶為不幸也」
三損友 〔論、李氏〕
「サンソンイウ」
【己に損ある三種の友。】
論、李氏「友便辟、友善柔、友便佞損矣」三益友参看
三多 〔後山詩話〕
「サンタ」
【文章を学ぶに三っの多きを要する義。】
後山詩話「謳陽永叔謂、為文有ーー、看多・做多・商量多」看多は多く読む、做多は多く作る、商量多は多く工夫する。
三到 〔訓学斎規〕
「サンタウ」
【読書に必要の三事、眼到ると口到ると心到るとをいふ、到るとは専一の義、朱子の語。】
訓学斎規「余謂、読書有ーー,心到眼到口到、--之中、心到最急」
三達尊 〔孟、公孫丑〕
「サンタツソン」
【朝廷にては爵位を尊び、郷黨にては齒ヨハヒを尊び世の中に出ては徳を尊ぶをいふ。達は通なり、天下を通じて尊ぶべき義。】
孟、公孫丑「天下有達尊三。爵一、齒一、德一」
三達徳 〔中庸〕
「サンタツトク」
【智・仁・勇】
中庸「智仁勇三者、天下之達徳也」
三端 〔韓詩外傳〕
「サンタン」
【筆端・鋒端・舌端、君子の宜しく避くべきもの。】
韓詩外傳「君子宜避、ーー文士之筆端・武士之鋒端・説士之舌端」
三長 〔唐書、劉知幾傳〕
「サンチヤウ」
【歴史家の備ふべき三っの長所、才智と、学問と、識見と。】
唐書、劉知幾傳「禮部尚書鄭惟忠嘗問、自古文士多、而史才少何耶、對曰史有ーー、才學識、世罕兼之、故史者少」
三途 祖庭事苑〕
「サンズ」
【三悪道、即ち火途(地獄)血途(畜生)刀途(餓鬼)をいふ。】
祖庭事苑「四解脱經以ーー對三毒(中略)塗道也、謂悪道也」=三塗
三朝 〔漢書、孔光傳〕
「サンテウ」
【正月元旦をいふ,歳と月と日との朝の意。】
漢書、孔光傳「歳之朝曰ーー」=三元・三始
三冬文史 〔漢書、東方朔傳〕
「サントウブンシ」
【貧者は冬の三ヶ月の農事の暇に読書する義。】
漢書、東方朔傳「上書曰、臣朔少失父母、長養兄嫂、年十二学、,ーー足用」
三等親 〔-〕
「サンシントウ」
【第三等に富る親族、曾祖父・曾祖母・伯姉・叔姉・夫の甥、従父兄弟姉妹・夫の祖父・夫の祖母、夫の伯叔姑・継父・甥の妻。】
三徳 〔*〕
「サントク」
○【正直・剛克・柔克の称、克は治なり、剛克は剛を以って柔を治むるなり。】
 書、洪範「一曰正直二曰剛克三曰柔克平康正直彊弗友剛克爕友柔克沈潛剛克髙明柔克」
○【智・仁・勇】=三達徳。
○【天・地・人の徳。】
  大戴禮、大代「有天徳,有地徳,有人徳,此謂三徳。」
 法身(佛の悟りの本體)般若ハンニャ(迷を出でたる佛妙智)解脱ゲダツ(自在元礙の妙徳)をいふ。
三人行必有我師 〔論、述而〕
「サンニンオコナヘバカナラズワガシアリ」
【三人同じく事を行ふ,其の一人は我なり,他の善を見て之に従ひ,他の悪を見て自ら戒む,故に皆我師なりといふ。】
論、述而「子曰、ーー 焉、擇其善者而従之、其不善者而改之」
三人成市虎 〔戦国魏策〕
「サンニンシコヲナス」
【無根の事も説く者衆ければ,人これを信じて実となす義。】
戦国魏策「龐葱謂魏王曰、今一人言市有虎、王信之乎、王曰、 否、二人言市有虎、王信之乎、王曰、 寡人疑之矣、三人言市有虎、王信之乎、王曰、寡人信之矣、龐葱曰、夫市之無虎明矣、然而三人言而成虎」
三農 〔*〕
「サンノウ」
○【平地と山と澤との農。】
 周禮「ーー 生九穀」
○【春耕・夏耘・秋収をいふ。】
 楊士奇、甘露歌「百穀登場、ーー畢務 」
三寶 〔*〕
「サンバウ」
○佛【佛・法・僧】
 観無量尋経「恭敬ーー奉事師長」
○【耳・目・口】
 参同契「 耳目口ーー、闭塞勿發通」
○【慈と倹と、天下の先とならざると。】
 老子「我有ーー、一曰慈、二曰儉、三曰不敢爲天下先」
○【大農・大工・大商】
 六韜「大公曰、国有ーー、大農・大工・大商、農一其郷則穀足、工一其郷器足、商一其郷則貨足」
○【土地・人民・政事。】
 紺珠
三不幸 〔伊川文集〕
「サンフカウ」
【少年にして高科に登ると,父兄の勢いによりて美官となると,高才ありて文章を能くするをいふ,宋の程頤の語。】
伊川文集「人有ーー、少年登高科、一不幸、席父兄之勢為美官、二不幸、有高才能文章、三不幸也」
三不去 〔大戴禮記、本命〕
「サンフキョ」
【妻を去るまじき三條】
大戴禮記、本命「有ーーー、有所取無所歸不去、與更三年喪不去、前貧賤、後富貴不去」
三不祥 〔*〕
「サンフシャウ」
○【國の三っの不吉なること、祥は吉】
 説苑「晏子曰、國有ーー、夫有賢而不知、一不祥也、知而不用、二不祥也、用而不任、三不祥也」
○【己の為にならざる凶徳】
 荀、非相「人有ーー、幼而不肯事長,贱而不肯事貴,不肖而不肯事賢,是人之ーー也」
注.機種依存文字など楽天で表示出来ない漢字は「楽天で使えない漢字のギャラリー」に展示している。
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