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菜翁が旨さん の 事上磨錬 の 糧 4.b
増補字源 簡野道明編集 角川書店発行(昭和44年2月20日150版)より
信言不美美言不信
〔-〕
「シンゲンビナラズビゲンシンナラズ」
【信ずべき言は外面を飾らず,飾れる言は信なし。老子の語。】
信賞必罰
〔後漢書,宣帝紀〕
「シンショウヒツバツ」
【賞罰を厳明にし,功ある者は必ず賞し,罪ある者は必ず罰す。】
信及豚魚
〔易,中孚〕
「シントンギヨニオヨブ」
【豚・魚は共に感覚の鈍きもの,然るに信能きこれに及ぶは信の道に至れるなり。】
俊爽
〔晋書,裴楷傳〕
「シュンソウ」
【才智が衆人ににすぐれて高く明らか,又,人品が秀でて高い。】
倚門之望
〔戦国斎策〕
「イモンノボウ」
【母が外出せし子の帰るを待ちわびる情をいう。】
無倦
〔論,子路〕
「ウムコトナカレ」
【始終行いてうみおこたることなかれと戒むる辞。】
倉廩實則知禮節
〔管子,牧民〕
「ソウリンミツレバレイセツヲシル」
【人は財産豊かにして,始めて禮儀作法を知るとの義。】
修葺
〔梁書,呉平候景傳〕
「シュウシュウ」
【家根,壁などをつくろいなおす。=補葺】
修身
〔大学〕
「シュウシン」
【身をおさめ行を正しく。】
修飾
〔論,憲問〕
「シュウショク」
【すでに成りし物をさらにをさめかざりて文采を増さしむ。】
修文郎
〔三十国春秋〕
「シュウブンロウ」
【冥土にて文章を掌る役人。】〔文人の死を請いて修文と為すはこの故事に木づく。〕
修養
〔張養哠文〕
「シュウヨウ」
【道ををさめ徳をやしなう。】
修理
〔後漢書,光武紀〕
「シュウリ」
【つくろいなほす,をさめ正す。】
倡随
〔関伊子〕
「ショウズイ」
【夫婦相和する。】=随倡
倒行逆施
〔史,伍子胥傳〕
「トウコウギャクシ」
【道理に順はずして施工す。】
倍文
〔周禮,注〕
「ハイブン」
【そらよみ。】=背文,背書
俯仰不愧天地
〔孟,盡心〕
「フギヨウテンチニハジズ」
【心疚(ヤマ)しき所なく,仰いで天に対し,俯して,地に対しても少しも愧ずることなし。】=背文,背書
倫理
〔禮,楽記〕
「リンリ」
【人倫道徳の原理。其の学を倫理学・道義学という。】
偉丈夫
〔宋史,范祖禹傳〕
「ヰジョウフ」
【身体または性格のすぐれたる大人物。】
偉哉
〔荘,大宋史〕
「ヰナルカナ」
【勝れて大いなるかを耽美する辞。】
偃鼠飲河不過満腹
〔荘,逍遥游〕
「エンソカニノムモマンプキニスギズ」
【どぶねずみが河にて水を飲むも腹一ぱいより多くは飲む能はず,人各其の性分に安んずべしとの喩。】
偃武
〔書,武成〕
「エンブ」
【武器をふせて用ひず。いくさをやめて太平の世となりし義。】
假金方用真金鍍
〔李紳,答章孝標詩〕
「カキンマサニシンキンヲモツテトス」
【真の黄金に非ざる金属は,真の黄金にて鍍金(メッキ)する。】(真才は飾るを用ひざる喩)
偕老同穴
〔詩,邶風,撃鼓〕
「カイロウドウケツ」
【夫婦の契。生きては共に老い,死しては墓穴を同じくして葬らる。】
健児
〔洛陽伽藍記〕
「ケンジ」
【血気さかんなるわかもの。】
偶像
〔漢書〕
「グウゾウ」
【木石又は金属などにて作りたる像。】
偲偲
〔論,子路〕
「シシ」
【互いにすすめて善をはげます。】
側言
〔書,蔡仲之命〕
「ソクゲン」
【かたよりたる言説。】
側眉
〔書経〕
「ソクビ」
【心よこしまにしてへつらふ。】
停雲
〔-〕
「テイウン」
【親しき友を思ふことにいう。陶潜に--編四首あり,其の序に「--思親友也」】
無偏無黨
〔書,洪範〕
「ヘンナクトウナシ」
【中正にして公平なり。】
傀儡
〔列,湯問〕
「カイライ」
【あやつり人形】
傑俊
〔淮南,泰族〕
「ケッシュン」
【すぐれたる人物】「知過萬人者謂之英,千人者謂之俊,百人者謂之豪,十人者謂之傑」
傍若無人
〔史,刺客傳〕
「ボウジャクブジン」
【かたはらに人なきがごとし,無遠慮のふるまいをいう。】
傲霜
〔蘇軾詩〕
「ゴウソウ,シモニオゴル」
【霜の寒きにも屈せず,菊の形容。】
傲慢
〔南史〕
「ゴウマン」
【おごりて人をあなどる。】「驕狠--,禍之始也」
傾葵
〔曹植表〕
「ケイキ」
【葵<ヒマワリ>の日に向かい傾く如く,深く心を傾けて慕う義。】
傾危之士
〔史,張儀傳贊〕
「ケイキノシ」
【詭弁を弄して国を傾け危くする人。】
傾聴
〔陸亀蒙詩〕
「ケイチョウ」
【心を傾けて聴く,注意してきく。】
傾慕
〔北史〕
「ケイボ」
【心を傾けてしたう。】
催花雨
〔陸遊詩〕
「サイクァノアメ」
【春雨をいふ。】
催花鼓
〔開元遺事,馬祖常詩〕
「サイクワノコ」
【花を開かすつづみ。】
傷寒論
〔-〕
「シャウカンロン」
【医書の名,漢の張機す,専ら傷寒(伝染性のはげしき熱病,ちゃうちぶすの類)の病を論ず,金匱要略と共に漢方医の重んずる所とす。】
傷弓之鳥
〔戦国楚策〕
「シャウキュウノトリ」
【前事に懲りて深く恐れて後事を警戒するに喩ふ。】
傷悔
〔漢書,韓延壽傳〕
「シヤウクワイ」
【いたみくやむ。】
僉議
〔南史,蔡凝傳〕
「センギ」
【皆のものにて相談する。】
僊僊
〔詩,小雅〕
「センセン」
【軽く舞ふ貌。】
傳意
〔温庭筠詩〕
「デンイ」
【わが心を他につたへしらす。】
傳記
〔漢書,元后紀〕
「デンキ」
【賢人の書きたる書物を傳といひ事実を記録せるものを記といふ。】
傳言
〔史,絳候世家〕
「デンゴン」
【ことづて。】
傳習
〔唐詩〕
「デンシフ」
【つたへならふ。】
傳聞何可盡信
〔歐陽修,春秋論下〕
「デンブンナンゾコトゴトクシンシンズベケン」
【聞き傳へたる事には誤りもあれば盡くは真じ難し。】
傳聞不如親見
〔後漢書,馬援傳〕
「デンブンハシンケンニシカズ」
【聞き傳へよりは自ら実見するの確かなるの如かず。】
傭書自資
〔魏書,劉芳傳〕
「ユウシヨミヅカラシス」
【筆耕して生活する。】
僣賞濫刑
〔左,襄,二六〕
「センシヤウランケイ」
【みだりに賞し,みだりに罰す。】
僕纍
〔山海経〕
「ボクルヰ」
【蝸牛(カタツムリ)の異名。】
僚壻
〔唐書,蕭嵩傳〕
「レイセウ」
【あひむこ,両壻即ち姉妹の夫が相呼びていふ義。】
不二價
〔後漢書,韓庚傳〕
「アタヒヲニニセズ」
【かけねなし。=無二賈】
儀式
〔詩,周頌〕
「ギショク,ギシキ」
【礼儀にしかた,さだめ,法度】=法則
儀狄
〔戦国魏策〕
「ギテキ」
【夏の時,初めて酒を造りし人,よりて酒の異名とす。】
儉徳之共也
〔左,荘二四〕
「ケンハトクノキョウナリ」
【節儉を守るは,徳義の恭しきなり,共は恭。】
儉可以助廉
〔宋史,范純仁傳〕
「ケンモツテレンヲタスクベシ」
【節儉は廉潔の心を助け養ふをいふ。】
儋石之儲
〔漢書,揚雄傳〕
「タンセキノタクハヘ」
【石は一石,儲は二石,人の之をになふをいふ,すこしのたくはへ。】
僻書
〔世説,黜免〕
「ヘキショ」
【偏僻にして道義に依らざる書。】
儕輩
〔隋書,李文博傳〕
「サイハイ」
【同じなかま。】
儘教
〔劉克荘史〕
「サモアラバ,アレ」
【ままよ。】
儒教
〔史記〕
「ジュケウ」
【孔子を祖とする仁義道徳の教。】
優洽
〔易林〕
「イウカフ」
【仁徳があまねく十分にゆきわたる。】
優閒
〔唐書〕
「イウカン」
【ゆったりとして間暇(ヒマ)ある貌。】
優孟之衣冠
〔史,滑稽傳〕
「イイウマウノイクワン」
【人の外形のみ似て其の実なきをいふ。楚の優孟,孫叔敖の衣冠を著けたる故事。】
元服
〔儀禮,冠禮〕
「ゲンプク」
【男子の二十にして冠を著くる儀式。元は首,冠は首に著く,故にいふ。】
元日
〔字彙〕
「グワンジツ」
【一年の最初の日,正月朔日。】「正月一日曰--」=元旦・元朔
元旦
〔梁三朝雅楽歌〕
「グワンタン」
【元日のあした。】「四氣新--,萬壽初今朝」
兄弟鬩牆外禦其務
〔詩,小雅〕
「ケイテイカキニセメゲドモホカソノアナドリヲフセグ」
【兄弟が鬩の内にて互いに争ふも,外より侮りて来る人あらば,一致してこれを禦ぐ。】
兄弟為手足
〔荘子〕
「ケイテイハシユソクタリ」
【兄弟は手足の如く,一度失へば再び得る能はざるをいふ。】
充墟
〔楚辞〕
「ジユウキヨ」
【みつると,むなしきと。】
充詘
〔楚辞〕
「ジユウクツ」
【喜びて節を失ふ貌。】
充棟
〔柳宗元,陸文通墓表〕
「ジユウトウ」
【積みてむなぎにとどく。蔵書の多きにいふ。】
充閭之慶
〔晋書,賈充傳〕
「ジユウリヨノケイ」
【賓客が門閭にみつる,男子を生むを賀するの詞。】
光陰似逝水
〔顔氏家訓〕
「シクワウインセイスヰニニタリ」
【歳月の速やかに過ぎゆくに喩ふ。】
光陰如箭
〔李益,遊子吟〕
「クワウインヤノゴトシ」
【月日の速やかに過ぎて再び復らざる喩ふ。】
光風霽月
〔宋史,周惇頤傳〕
「クワウフウセイゲツ」
【心の高明なる形容,霽月は雨後の月。】
光明正大
〔清,顧棟高,春秋大事表巻首,讀春秋偶筆〕
「クワウメイセイダイ」
【心の潔白にして,道理正しく大いなる義。】
光臨
〔晋書,劉驎之傳〕
「クワウリン」
【人の来ることの敬称,光は栄なり,降臨を以て栄とする義。】
先憂後楽
〔欧陽修,范文正公神道碑銘〕〔又抱朴子〕
「センイウコウラク」
【衆人より先に憂へ,衆人より後に楽む,志士仁人の国家に対する心がけ。范仲淹の語。】
先塋
〔過庭録〕
「センエイ」
【せんぞのはか。】
先見
〔後漢書,楊彪傳〕
「センケン」
【事に先だちて見込みを立てる。】
先識
〔晋書,索靖傳〕
「センシキ」
【先見の明をいふ。】
先生
〔-〕
「センセイ」
【己より先に生まれて,道を辨へ知れる人。】〔孟,告子〕
【教師,師匠。】〔管子,弟子職〕
【人を呼ぶ敬称。】〔史,平原君傳〕
【父兄をいふ。】〔論,為政〕
【郷人の官を退きて家に居る者の稱。】〔禮,士冠禮〕
先入為主
〔漢書,息夫躬傳〕
「センニフシユトナル」
【先に聞きたる事を重しとする義。】
先即制人
〔史,項羽記〕
「サキンズレバヒトヲセイス」
【先立ちて事を挙ぐるときは,能く人を制し得べし。】
先獲我心
〔詩,邶風,緑衣〕
「マズワガココロヲエタリ」
【我より先に我心の欲する通りの事をなせるを喜ぶ。】
克伐怨欲
〔論,憲問〕
「コクバツエンヨク」
【四っの悪徳,克は勝つことを好み,伐は自らほこる,怨は恨む,欲は貧る。】
教兒嬰孩
〔顔氏家訓,教子〕
「ジヲエイガイニヲシフ」
【小児の教育は悪習に染まざる幼児に於いてすべきをいふ。】
兒戯
〔史,降候世家〕
「ジギ」
【こどものたはむれ,取るに足らざる喩。】
兒孫自有兒孫計
〔宋史紀事〕
「ジソンオノヅカラジソンノケイアリ」
【子孫には自ら子孫の計あるべければ,徒らに子孫の為に遠き憂慮を為すに及ばず。】
兒女之債
〔琵琶記〕
「ジジヨノサイ」
【こどもの教養婚嫁の諸費をいふ,免る能はるざる負債の義。】
兒歯
〔詩,魯頌〕
「ゲイシ」
【老人の歯落ちて更に生じる者,長寿の徴とす。】〔黄髪兒歯〕
兔園冊
〔五代史,劉学傳〕
「トヱンサツ」
【卑近なる書物,通俗の書物,転じて自著の謙稱。】
兔角亀毛
〔楞巌経〕
「トカクキマウ」
【うさぎに角を生じ,亀に毛を生ず。世になきことの喩。】
兔絲附女蘿
〔古詩〕
「トシジヨラニツク」
【ねなしかづらがつたにからみつく,夫婦の契りにいふ。】
入室
〔論,先進〕
「ニフシツ」
【学問芸術などの奥義をきはむる義。】
内憂外患
〔左,成十六〕
「ナイイウグワイクワン」
【国内に生ずる憂と,外国より攻め来る患いと。】
内清外濁
〔大玄経〕
「ナイセイグワイダク」
【内心は清く澄めどもうはべが濁る,乱世に処して身を全うするの道。】
注.機種依存文字など楽天で表示出来ない漢字は「楽天で使えない漢字のギャラリー」に展示している。
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我が家の前栽に群生して、4月から5月にかけて可憐な白い花を咲かせていたすずらんが、8月には青い実をつけ、10月には、こんなに赤く色付きました。
とろけるようですねぇ~。
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