｢ハルーーー！｣
ひろみの声が聞こえる。
｢どうしたの？最近、元気ないよ！」
ハルは、ひろみを見つめて言う。
｢私、好きな人ができたの・・・・・」
｢どうせ、町田でしょ？惚れ直したんでしょ？？」(えッ
ひろみがハルをにやりと笑ってみる
｢ううん。ちがう。」
ハルは寂しそうに答える。
｢え！？」
ひろみは、とてもびっくりした様子だ。
｢誰！！？誰なの！！？」
ひろみは、興味を持って、ハルに話しかけてくる。
｢・・・・・あんたの知らない人だよ・・・・。」
ハルは寂しげに言う。
｢バロンッ・・・・・・」
ハルは小さな声で呼んでみた。
｢・・・・・・・・・」
返事が来るはずがない。
そしてまた、十字路に出てみた。
また、ムタがあのイスに座って、日向ぼっこをしていた。
｢ムタさーーん。」
ハルが小さな声で呼ぶ。
｢ん？なんだ・・・おめぇか。またなんかあったのか？？」
ハルは、小さくうなずいた。
｢・・・・・ついてきな・・・」
そういって、前のように走り出した。
｢だから、ちゃんと道を歩いてよぉぉぉぉ」
ハルが困りげに言う。
なんだか、まえよりも、ムタのスピードが速い。
｢ムタさん、・・・やせた？？」
ハルが恐る恐る聞く。
｢・・・・あぁ、誰かさんのおかげでな。｣
ムタが恥ずかしそうに言う。
｢ぇ？？誰かさんってだれよぉぉぉぉぉ」
実は、｢誰かさん｣というのは、ハルだった。
ハルに最近あってなかったから、
なんかないか、心配で心配で、ご飯も、お菓子も、ろくに食べなかったのだ
だから、ムタはやせたのである。
・・・っと言ってるうちに、猫の事務所に着いた。
あなたがいる、猫の事務所・・・・。早く会いたい・・・・。
ハルは、そう思いながら、猫の事務所に向かって歩き始めた。
そして、ムタが、事務所の扉を開けた。
｢入りな。｣
入ったとたん、ハルは、例の、バロンを発見した。
｢やぁ、ハル、いらっしゃい。お久しぶりだね」
といいながら、にっこり笑って見せた。
｢・・・バロン、なんか、前よりかっこよくなったね」
ハルは、バロンを見ながら言った。
｢え・・・・///」
バロンは照れている。
その様子を見て、トトとムタがくすくす笑っている。
それを見たバロンは、
｢こほん｣
と咳払いをした。
｢ところで、ハル、悩みとはなんだ？？｣
｢・・・っと、俺たちはお邪魔かな？？｣
といってトトとムタが出て行った。
｢・・・えっと・・・あのね、私、バロンが好きで、忘れられないの！｣
ハルが赤くなって言う。
｢・・・・ねぇ、バロンは、好きな人、いるの？？｣
｢・・・私も、ハルが好きだよ。けどね、もっと大切な人がいるんだ・・。」
バロンが静かに言う。
｢そっか・・・。そうだよね・・・。｣
ハルは泣きながら言う。
｢ハル。泣くな。その私の大切な人は、いつか、このうちに届くんだ。
だから、私は待っているんだよ。｣
またもやバロンが静かに言う。
｢バロン～～；その人がそんなに大切なら、無理に好きなんて言わなくていいよ。｣
ハルは、大きな声で泣きながら言った。
バロンはびっくりしてる様子だ。
けど、少し黙ってから言った。
｢けど、ハル。君にも大切な人がいるだろう。私以上に好きな人がいるだろう・・・私たちは別の世界の人間・・・わかってるだろう？｣
ハルはバタンと戸を激しく開けて出て行った。
｢これが・・・・これが正しいんだ・・・・彼女を苦しめるわけにはいけない・・・・しね・・・｣
バロンはそう自分に言い聞かせた。
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後書き
変ですね！ごめんなさい！
この続きを、誰かに考えてもらいたいと思います。
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