隠れた名館、秘宝館

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図書館戦争

図書隊員 笠原郁の恋と戦いの、超快作!!
図書館戦争
 図書館戦争
 著者:有川 浩
 出版社:メディアワークス
 価格:1680円
○概要                                        □

―― 公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律として
「メディア良化法」 が成立・施行された現代。
 超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!
 狩られる本を、明日を守れ!
 敵は合法国家機関。
 相手にとって、不足なし。
 正義の味方、図書館を駆ける!

 笠原郁、熱血バカ。
 堂上篤、怒れるチビ。
 小牧幹久、笑う正論。
 手塚光、頑な少年。
 柴崎麻子、情報屋。
 玄田竜介、喧嘩屋中年。

 以上六名が戦う 『図書館戦争』、ここに開戦!

○感想                                        □

図書隊かっこいい!!

 さすが、有川浩!と声を上げたい。声を上げたい!
 前作の「海の底」ほどの緊迫感は無いにしても、今回はあくまでリアルに書いている。本当に施行されかねない「メディア良化法」※1、それによって起こる諸問題等など、考えさせられる所が多々あった。

 そして女性特有の心理描写の上手さ、が今作でも光っていた。※2
 戦闘シーンにおいても、緊張感が上がりきらないのは、この人の欠点なのだけれど、それはそれとして、心理描写でカバーしていると思う。

 読みやすい文体、テンポの良い構成、共感できる主人公。

 三点揃った、有川浩の最新作、

 つべこべ言う前に読めばいいじゃない!!






※1   たしか、この表現を規制する「メディア良化法」と同じような法律が、国会に提出されたということも聞きました。(成立はしませんでしたが……)

※2   有川浩さんは女性です。名前のせいで男性と間違える人がいると思うのですけど、女性です。
  クビキリサイクル→


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