楽しく走る!

ロードスターの里帰り(のつもり)


発端は・・・。
CD―ROMナビを取り付けたので遠くに行っても迷わなくなったので遠くに行きたくなりまして何処がイイかな?っと考えたらロードスター由来の地、広島にしました。広島といったらマツダ。マツダ本社前をゴールに設定して車内泊の旅を初めて敢行しました。

実はブルーTA、乗り物酔いが酷いです。バス、それも安物観光バスなんか一発でデヴェルリヴァースしちゃいます。(きたね)・・・最近の最新式の観光バスはそれほどでもありませんがブルーTAにとってバスは恐怖の乗り物ですね。当然ですがクルマも駄目です。人のクルマに乗っけられると、やっぱりデヴェルリヴァースしちゃうし・・・。そんなこんなで旅というものを敬遠していましたので旅というものは未だに良く分りませんね。

でも自転車で遠乗り(日帰り)はやっていたので見知らぬ土地へ赴くことが楽しいというのは知っていますがマイペースで走る自転車と違いクルマの場合は見知らぬ土地で道に迷ってパニくるって状況判断ができなることが、しばし有りましてクルマで遠出など、ほとんど経験なし。ナビは欲しかったけど高価な物だし金額見ただけでブルってました。今考えると恥ずかしい・・・。

そんなブルーTAですが叔父夫婦の旅行に付いて行く機会がありまして当時、エゾ地で暗躍していた(うそ)栄次湾くんに会いに行く「名目」で北海道をレンタカーで周回する旅を経験しました。用意されたレンタカーは日産のエルグランド。とってもデッカイ。そしてパワフル。130馬力のロードスターに乗り慣れているブルーTAには充分でしたがレガシーに乗り慣れている叔父には力不足のようでしたが。そのエルグランドにはソニーのナビが搭載されていました。コレがまた便利で知らない道でもス~イスイ。これでナビの味をしめたブルーTAの中でナビのそれまでの先入観が物欲対象に昇華しました!

北海道旅行から暫くして安売りのナビを手に入れ取り付けを終えるとナビの実力を試してみたくなりました。別に無理して遠出する必要も有りませんでしたが、こじつけで広島行きを決心しました。

車内泊で行こうと思ったのは北海道旅行の反省というか経験で当たり前ですがツアーと違い個人旅行で一番高くつくのは宿泊だと思いました。都会でしたら安い宿も多く選択できるかもしれませんが地方では・・・。それにブルーTAの初号機はスバル・サンバー(現在物置)で、コイツの荷室で寝泊りして日本一周したいなぁ~っと、ぼんやり考えていましたし免許を取る以前はレガシーワゴンなどでグランドツーリングしたいなぁ~っと考えていましたし更に遡るとラジコン(カー)少年時代はジープに乗って旅したいなぁ~っとクルマで移動することに憧れがあったので車内泊に対して抵抗は感じませんでした。・・・しっかし自分がクルマを所有するようになって手に入れたのは憧れだったクルマとは真逆のカテゴリー・・・。初志貫徹できてねー。

テレビからの影響も少なからず有りました。
北海道でオーロラを見ようと軽自動車(アルトだったかな?)で車内泊で北海道を巡る素晴らしき(バ)カップルのことを知りました。あの狭い車内で二人の人間が仮眠する事が出来るならロードスターでも出来るのでは?っと感化されました。

問題は寝床。
ブルーTA号はドライバーシートはフルバケットなので寝るのにはチト辛ひ。・・・かといってナビシートはヂツはドライバーシートより更に狭かったりします。(笑)容量が中途半端で使い辛いグローブボックス何ぞあるものですから足の置き場がありません。栄次湾くんのAZ―1のナビシートの方が足伸ばせますぜ、マヂで。それにリクライニング機能が有るナビシートでもリクライニングするスペース有りません(爆)ので潔くナビシートを取っ払っちゃいました。床に腰掛けると当たり前ですが硬いので家の中で使っている座椅子を据えたら、ぴったんこ!またまた神の領域ですか?まるでこのために造られたかのように座椅子は収まりました。ロードスターを扱った雑誌ロード&スターにも車内泊で旅するロードスター乗りが紹介されていましたが彼の場合は布団を敷き詰めていましたね。寝るだけなら布団を敷き詰めた方が楽かも・・・。でもブルーTAはシートバックの板がベコンベコンになってしまうのがイヤだったので座椅子を使いました。座椅子の座り心地は良いのですが少ないスペースが座椅子に取られてしまう、という欠点もあります。それでもブルーTAは座椅子派です!

しかし出来るだけの事をしたとしても疲れるかな?・・・と思い、使ったことがなかったですがテントも持参しました。それも無理ならテキトーな宿をとってしまへ・・・っと、あんまり計画を立てないでカル~い気持ちで出発しました。(計画立てるの面倒だから嫌いだし・・・)

さあ、出かけよう。期待と不安を傍らに・・・。
出発したのは二年前くらいになりますか・・・。年末年始の休みを利用して旅に出ました。
ナビの指示に従って走っているだけなので走りに集中できて知らない道でも安心です。使うルートは基本的には国道一号線から国道二号線を経由して広島を目指す!・・・っという至ってシンプルな物です。寝る場所は道の駅と決めていました。水とトイレが完備されているからです。しかしブルーTA意固地なところがありまして道の駅と決めたらには例えルートから大きく外れようとも道の駅を目指して爆走(迷走?)してしまい、えらい遠回りなルートを走ってしまいました。

最初の夜は愛知の作手ちかくの道の駅。ココの道の駅がまたエラくひなびた道の駅でして、ちょっと前の地方駅みたいな道の駅でした。(とほほ)今、地図でみると国道一号線からエラく外れた位置の道の駅ですね。おまけに雪に降られちゃいまして、ちょっとしたラリー状態になりました。今思い出しましたが国道一号線に号雄流する道中でエラく速い軽トラに追い抜かれました。こっちは雪道をヒイコラ走っている(一応スタッドレス)のに弾丸のように峠道を下っていました。・・・軽トラって侮れませんね。そうそう、雪道を抜けた後、これまた風のように峠を昇ってくるスーパーセヴンとスレ違いました。あの後スーパーセヴンでスノードライブでもしたのかしらん?愛知、恐るべし!

名古屋に差し掛かりますとワケ分らん。
道がやたらと広くて曲がり角が多すぎる。ナビがなければ迷子ってますぜ。

関が原の辺りに差し掛かると、またもや雪。
幸い通過する道の雪は解けかけてましたがキンチョーしながらシンチョーに走る。

関が原を通過すると琵琶湖がある。
日本一でっかい湖だから道から覗けるかと期待したが全く見えん。このころになるとストレスが溜まってきた。初めての一人旅、雪道を走り続けて精神的に参っていましたしねぇ・・・。だからテキトーな道の駅で仮眠しました。

仮眠から目覚めると午後五時を回っていた。
このペースだと絶対に広島に到達出来る気がしない。考えた末に使わないつもりだった高速道路を使うことにしました。そういえばBzのラブファントムをリピートで流して気合いれてましたっけ。あの曲、ドライブ向けですよね?(私だけ?)

この日は大晦日。一人で年を越えるの初めてじゃ・・・。
サービスエリアの食堂から流れる紅白は、いつも家で観ている紅白とは何かが違う気がした。周りはとても騒がしいのに、凄く寂しい思いをした。

いや~さっすが高速道路。あっというまに岡山入りしました。
岡山にある桃太郎が飾られたサービスエリア?(記憶が消えかかってます)で一泊して広島まで一気にスパート!・・・のはずが間違えて、いけね、高速、出ちゃった・・・。その時点で目的地まで100キロくらいだったので、まぁ、いいか!っと一般道をひた走り。高速道路は速いけど単調で飽きる。やっぱり一般道は変化があって面白いですね。第一タダですしね。・・・ただね、心配になってましたよ。何がって?それは・・・何処の給油所も開いてないッス!よく考えたら、こういう状況になるのは当たり前なのかもしれん。開いている給油所を見つけ次第、迷わず給油。・・・そういや、何処の道の駅もお店は閉じてるし、この時期の旅って案外面倒かも・・・。

広島に近づくと結構な勾配の峠が続く。そこで見たのはクシャクシャになったS15。(だったと思う)大破したクルマの傍には悲痛な表情を浮かべた若い男がポツンと立っていた。運転席側は大きく抉れていた。原形を留めていない時点で、かなりヤバイと思うが、どうやら運転席側からの入力らしい。事故車両の傍にいた男と大破したクルマとは、どんな因果なのか知る由も無いが元日から非道い有り様を見てしまった。(これ以外にもネコの死骸やらも幾つか・・・)

広島の街に着いた。・・・別に普通な街だ。違いを強いてあげるなら路面電車である。当然ながら道にはクルマと電車が混走している。信号待ちしていると後ろから聞き慣れない「ごとん、ごとん・・・」という路面電車の走行音に、かなりビビる。広島だからマツダのクルマしか走っていないかも・・・という淡い期待は裏切られた。マツダ比率は当然高いが走っているのはトヨタが多いかも・・・。マツダ本社前も通過したがフツーの門でした。10メートルくらいの門があるかと思っていたけど町工場みたいな門でしたね・・・。テキトーなところにクルマを置いて散策でもしようかと思ったが雨が降ってきたので、そんな気も失せた。結局、クルマでフラフラ街を走って、そのまま帰路を目指すことになった。味気ないね・・・。こんなものかと。落胆して凹んでしまった。

帰路。
広島のスーパー銭湯に浸かって垢を落とす。その日の昼食はコンビニで買った寿司。美味しく頂いた。ここ数日で一番豪華な食事だ。帰りは下の道で。下の道といっても二号線は大した物です。とても快適で信号も少ない。あれよあれよと姫路まで走ってしまった。おいおい。これじゃあ行きの時、高速使うことなかったんじゃあ・・・。しかし、ここで落とし穴が・・・。何故だ?途中から一般道が高速道路になってるぞ?料金所も通っていないのに?2回ほど料金所を通過した。それぞれ100円200円ほど支払う。このままでは余計な出費がかさむ。疲れていたし近くの道の駅でも探すか・・・。ナビの指示に従って道を選ぶと淡路島に行ってしまった!淡路島との中間点に道の駅が有ったのだ。(NO~!)夜も更けたし今夜の宿はココにしようかとも考えたが潮風が五月蝿くて眠れそうにない。何せ風が吹くたびに車体が揺れるくらいだし・・・。結局、落ち着かないまま来た道を戻ることに・・・。往復で5000円くらい支払ってしまふ。これなら高速代払っていた方がマシだったかも・・・。橋から見える神戸の夜景は美しかった・・・。

疲れきった身体を騙しながらコンビニで小休止を繰り返しながら落ち着けそうな道の駅まで辿り着く。

翌朝、関ヶ原手前付近、ショートカットを狙って来た道と違う道を選ぼうとエライ狭い峠道を走るが何故か、そこの山だけ雪が降っている・・・。スタッドレスを履いているので慎重に走っていたら途中でデッカイ四駆が道を塞いでいた。デッカイ四駆を取り除かない限り通行できないと言われ、戻ることに・・・。とほほ。デッカイ四駆の運転手がブルーTAに頭を下げていた。斜め四十五度以上だ。かなり反省している模様。仕方ない、許してやるか・・・。(エラソー)結局、来た道を帰ることになったのだが来た時よりも道の状態は良かった(雪なし!)ので助かる。

浜松のコンビニで一夜を明かした。朝寒くて目が覚めた。窓の外は雪。
このままでは寒いので出発することにした。スタッドレスタイヤが大活躍だよ、まったく。

この後はガムシャラに家を目指して走りました。急いで家に戻りたいと思っていなかったのですが惰性で走るように止まりたくありませんでした。途中、眠気とストレスが最高潮に達し居眠り運転していました。これではいかんと適当なコンビニに寄って思いつく物全部買って飲み食いののち仮眠を取りました。家まで三十分とかからない場所でしたが致命的なミスを犯しそうだったのでクルマでの最後の仮眠をとりました。

これで最初の単独車内泊の旅は終わりです。
達成した喜びもなく淡々とした旅でしたが久しぶりに充足感を得ることが出来ました。
かつて自転車で遠乗りしていた充足感と同じものを得られたのは収穫だったと思います。

注)記憶が薄れ定かでない部分もあるので写真を残していればイメージを伝えやすかったと思います。当時は荷物を持たないで出かけることを旨としていました。(荷物は少ない方がいい・・・という映画みたいな台詞に憧れてましたのでデジカメを携帯していなかったもので・・・)


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2003/12/18 作成2003/12/21 更新





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