楽しく走る!

ブレーキフルード交換


命にも関わる大事なシステムですから定期的なメンテナンスは欠かせません。
考えようによってはエンジンオイル以上にブレーキフルードは考えねば。

・・・難しいことはさておきクルマのブレーキは二種類あり三系統に分かれています。

種類で分類するとフットブレーキとサイドブレーキ。
さらにフットブレーキは安全対策で二系統に分かれています。
サイドブレーキはワイヤーで前後どちらかのタイヤにブレーキを作動させますが
フットブレーキはパスカルの原理を応用した、液体に圧力をかけることによってブレーキを作動しています。ブレーキに使われている液体をブレーキフルードと云います。

ブレーキフルードはブレーキの熱による劣化や水分を吸収することでも劣化しブレーキライン内に気泡を生じさせ最悪ブレーキペダルの操作を無効化してしまします。激しいブレーキ操作、例えば峠を全開で走ったりサーキットを走ったりすると一発でブレーキフルードは劣化する、といわれています。だからスポーツ走行のあとにはブレーキフルード内の気泡抜き、いわゆるエア抜きをしたり、できることならばフルード交換が望ましいと思われます。私は激しいブレーキ操作をしていませんので定期的なフルード交換のみです。

作業は難しくありません。注意する部分は・・・。
マスターシリンダーのリザーバタンクのブレーキフルードを絶対に切らさない!

・・・ということです。切らした日にゃ、延々とブレーキフルードのエア抜きをせにゃならなくなりますぜ、 マヂで!

なんで、こんなことを文字を大にして書くかというと、今回の作業がモロに失敗したからです。フルード代(3000円くらい)をドブに棄て貴重な時間(2日間)を潰し命を危険に晒すような、おバカなことになってしまいました。何時間もエア抜きしてもあとからあとから気泡が出てきます。ちなみにクリスマスイブに作業していたので空しさ150パーセントアップ・・・といったところでしょうか?こんなお馬鹿なこと二度としたくありません。

・・・作業は至って簡単。用意するのは・・・。
ブレーキフルード(DOT3orDOT4。4の方が性能は良いです。でも毎年交換が基本です。)
耐油チューブ
ペットボトル
メガネレンチ

ジャッキアップするので、それぞれの道具も要ります。四輪全て外せれば能率が良いと思います。
持っている人はリフト(私も欲しい・・・)
週末整備仁は当然フロアージャッキです。
床が凸凹していてフロアージャッキを差し込めないのでスロープで軽量ブロックの上に載せてからリフトしました。ジャッキを当てる場所はリアはデフケース。フロントはオイルパンの前に配されたフレーム。当て木を噛ましてリフト量の増加と車体保護を致します。

フロアージャッキにはタイヤが付いているのですがタイヤの動きを阻害しないようにしましょう。フロアージャッキが動かないとリフトしているクルマが動きますよ(経験済み)!ブルーTAの作業場兼駐車場はダートなので、そのままフロアージャッキでリフトするとフロアージャッキが床に、めり込みます。これだとリフト量も減少するしフロアージャッキが固定されてしまい動いてはならないクルマを動かすことになりました(怖!)。やっちゃったんですよねぇ・・・。リフト中にクルマが動いてリフトから外れちゃったんです。幸い損傷は皆無でしたが一つ間違えば一大事でした。

リフトしたらジャッキアップポイントにウマを配しましょう。これでリフト完了です。ジャッキアップポイントはホイールベース内に有る切り欠きです。

キャリパーについている自転車の空気入れみたいなキャップを被せたものがブレーキフルードの出口「ブリーダー」です。ブリーダーに適正なサイズのメガネレンチを噛ませてからチューブをつないでペットボトルにブレーキフルードを入れておきます(新品でなくてもOK)。ペットボトルに入れたチューブの先がブレーキフルードに浸かっていればペットボトルに溜まっているブレーキフルードがキャリパーに空気を進入することを防いでくれます。

あとはメガネレンチでブリーダーのネヂを緩めれば作業を開始できます。ブレーキフルードの交換やエア抜きはマスターシリンダーから遠いところから始めます。そうすれば長い通路に潜む旧いフルードやエアを押し出すことが出来るからです。

ブレーキペダルをゆっくり床まで10回も踏むとリザーバタンクに新しいフルードを継ぎ足してやらなければリザーバータンクは空っぽになってしまいます。今回の作業ミスはリザーバタンクの残りに気を配さないで、ムチャクチャ踏んでしまったために起こってしまいました。(油断と云う言葉がぴったりだ?)・・・だからくれぐれも
マスターシリンダーのリザーバタンクのブレーキフルードを絶対に切らさない!
で下さい。
・・・でないと 泡地獄 を見ることになりますヨ。

エア抜きしましたが全部出ないと諦めて切り上げましたが、そこそこのフィーリングなりました。もし完全にエアが抜けたら、とても良いペダルタッチになってくれることでしょう。

・・・そうそう、エア抜き作業をすると、どうしてもブレーキペダルを踏むことになりますのでブレーキランプが無意味な点灯しますので、できればバッテリーのマイナス端子を外してから作業を開始することをオススメします。


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2003/12/25 作成2003/12/27 更新




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