あたしはあたしの道をいく

2010.05.11
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カテゴリ: 本@浅田次郎

あやしうらめしあなかなし

浅田次郎の本。

なんだけど私はホラーがダメなので、読もうかどうか、すっごく悩んだ。

だって怖いと夢に見るんだもんよー(泣



けど、読んでみたら意外に怖くなかった。

ふう、ひと安心(笑



短編集なのだけど、最初の『赤い絆』と、最後の『お狐様の話』は、

著者の母の実家で聞いた寝物語を下敷きにしているらしく、

この本のまとまりを良くしている。



そのほかの作はそんな設定にはなってなくて、怖さもちょっと薄い。



家族愛みたいなのが色濃く出ているものが多くて、泣かされる。



あたし、結局、そういうの好きなのよね。

浅田次郎を読み漁っちゃうのも、結局ソコなのよ。



面と向かっては何も言わない、父や夫の家族愛みたいなのを知りたくて、

面と向かっては言ってくれない愛情の言葉を確かめたくて、

一生懸命に浅田次郎の著作からかき集めてる。



女はね、口にするんだよね。

子供が大切。

夫が大切。

家族が大切。



だけど、男の人って口にしないのよね。



あたしなんて男ばっかの会社で働いてたから、暇さえあれば家族自慢聞かされてた。

ボロカスに言われてる奥さんだって子供だって、顔が溶けてちゃノロケにしかならない。

なのに、絶対皆、家族の人たちにはそんなこと言ってないのよ。



たぶん、あたしの夫も父も、似たようなもんなんだと思う。

だから女にはわかりにくくて、スネちゃうし、迷っちゃうんだけど。





日本の男って、そうなんだもん。

じっと腹の中に溜めてる。



大切なら大切って、ちゃんと言えばいいのにね。

メンドクサイ生き物よねー。



と言いながら、やっぱり浅田次郎で補充しちゃうのよ、あたしは。









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Last updated  2010.05.11 14:19:24
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