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| 十字峡を後にして10分ほど進むと昨年10月に大崩落を起こした現場に差し掛かります。幅30mほどの岩盤がスッポリ抜け落ちるように崩れてしまい、長い間通行できない状態が続いていましたが、関係者の尽力で上画像のような桟道が取り付けられ、通行が再開されています。 その後も掘削路は 延々と続き ます。黒四ダムまで残り10kmほどのところが 白竜峡 と呼ばれるエリアで、黒四ダムから下流ではこの辺りの川幅が最も狭くなっており、川幅は10mを切るようになります。ここに来て黒部本流の流れが次第に白濁し始めました。十字峡を通過した頃には、きれいに澄み切っていたのと比べると様変わりです。原因は黒四ダムの観光放水が始まった影響のようです。白竜峡通過後も 掘削路くぐり や崩落しそうな現場を 高巻き で迂回する苦難のコースは延々と続きますが、通路と谷底の平均的な高度差は10m前後まで縮んで来ました。 本流に流れ込む大きな支流、 内蔵助谷 との合流点まで来ると、黒四ダムまでは1時間半を残すだけになります。ここで昼食を兼ねて少し長めの休憩を取ることにしました。ある人は調理を始めるし、ある人は沢水でタオルを濯ごうとして嵌ってしまう(深さは膝上ぐらいでしたが・・・)などと、40分ほどリラックスした時間を過ごし、最後の歩きにかかりました。40分ほど歩いたところで、対岸の山腹に人工の施設が目に入るようになります。更に20分ほど歩き、本流の屈曲部を通り過ぎたところで、巨大な黒四ダム本体のシルエット(下画像)が目に飛び込んで来ました。一同(5名)から歓声が上がります。ダム本体から500mほど下流で、本流に架かった橋を渡りますが、観光放流の飛沫が雨のように頭上から降り注いでいました。 河原からダム堰堤までは高度差200mほどの急登をこなさなくてはなりません。長い間水平歩道を歩いて来た足腰は、平地歩きに馴染みきってしまったのか、この最後の急登は実に応えました。太腿が攣りそうになるのを宥めつつ歩くこと30分、案内板の示すままトンネルに導かれて、 トロリーバス を見掛けたところで、今回の歩き旅は無事に終了しました。 今回行動を共にしして来た方々とは、それぞれ行き先が異なるので、ダムの堰堤上まで移動したところで別れました。この方々はルートの途中で出会って、何となく一緒に行動して来たのですが、お陰様で実に楽しい山旅になりました。この場を借りて改めて御礼を申し上げたいと思います。 ≪前の記事 |
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