何をしているんだろう

インターネットフェミというMMにて-1


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 ■ 小さな人から大きな人まで。パソコン泣き笑い日記

 世はパソコンブーム。テレビのCMなどが追い討ちをかけているのか
 パソコン教室はどこも熱気が溢れています。地元のミニ文化センター
 や喫茶店の小部屋で開く、生徒二人までの小人数パソコン教室。そこ
 での日々を紹介します。

 ●几帳面は「基本のき」(母のような生徒さん)

 大きな教室に見学に行って気分が滅入り、この教室に訪れる方は案外
 多いです。室内で数十名の生徒さんたちが、カイコのように黙々とパ
 ソコンの前に座り、我が子ほどの年恰好の先生が、巡回する様子を見
 学するのだそうです。その後、目標を設定され(多くは資格取得)そ
 れにかかる金額を想定され、クレジット返済表が出てくるころには、
 時計ばかり見ていたとのこと。

 そんな女性は自分の母と同じ年。お嬢さんが新しいパソコンを買い、
 お古をくれるというので、電源くらい入れられて、ウェブサイトが見
 られて、メールができればいい、と、おっしゃいます。「だからね、
 基礎だけ分かればいいの」。

 早速、教室のパソコンの前に座り、ワンツーマンで電源を入れるとこ
 ろから。このごろは、自分の機種と違うパソコンでは困ると、デスク
 トップのモニターだけ(モニターをパソコンを勘違いして)を持ち込
 まれる方はいなくなりました。

 初期画面までスムーズに進みます。スタートからWordを開き、文字の
 入力練習が私流の「基本のき」。A4の新規ページが現れたときです。
 「先生、これ本当の大きさですか」「はい。A4という大きさです。大
 きさは、ページ設定で変えられますよ」「本当に実寸?」「?」。

 よくよく聞けば、モニターに映ったA4の大きさが本当にその大きさか
 確かめたい。文字の大きさがその用紙サイズに対して、どう見えるか
 考えて打ちたい、とのこと。画面には100%の表示も出ていますが体感
 するためと、コピー用紙のA4をモニター画面に当てて納得していただ
 きました。

 余白の大きさ、文字の大きさ、定規でモニター面を測る生徒さん。几
 帳面な方なんだと、しばし見つめていた私です。

 お料理は目分量で作る彼女。味は味見しながらできるけど、パソコン
 はそうはいかないと、真面目顔。「基本が大事ですものね」と、専用
 ノートにコマゴマとメモしながらおっしゃいます。次に試した文字打
 ちが、人差し指のかるた取りであったことは、言うまでもありません
 が、楽しそうにあいうえおを打たれる姿が印象的でした。

 小さいころ、周りがサラリと過ごしてしまうことに、妙にこだわった
 ことを思い出します。(今でもそうですが)でも、それも知ること=
 習得することのひとつだと、改めて思うこの頃です。次はどんな基本
 を聞かれるか、ちょっとドキドキです。        (十日家)




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