ラッキィセブンティライフ

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草幾山の事


 天正の頃、南条伯耆守が為に滅亡す。當村に続きたる大鳥居村という村に、藤井次兵衛という客焼あり、彼が先祖景元籠城の時に糧米を続け志深かりしを感じ、景元より太刀一腰を遣わせり。其の刀今に次兵衛の家に伝うという。
 落城の節も女童足弱の輩、彼の藤井が方へ暫く滞留して、其の後方々へ散去すという。
 近くに今西という山里あり、此の里に城跡二か所あり、景元要害の砦なりと称す。



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