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学問には、複雑難解を持って、深遠とする衒学的傾向がかなりありますが、これはまったく逆で、心理というものはしごく単純なものです。そこに夾雑物のいりこむ余地はないからです。また赤ん坊の笑顔がこの世でももっとも美しいようなものです。
祈りや願いや意思は「かなえられた」という精神の受け皿、心の磁場を用意することで、そうなりやすくなる。宇宙無限力がそこに作用し幽子レベルにおいてそれを形成するからです。求めかつ信ずる心が実現を引き寄せるのです。この世にあるものはすべて意味があり、かちがあり、理由があるから存在しています。それが必要であり大事なものだから「ある」のであり、求めていないもの、不用なもの、大事でないものはそもそも存在しません。地上に不用なものはそもそも存在しません。
宇宙の意志が万物をそうつくっているのです。
聖人君子から殺人犯まで、ゴキブリからガンまで、すべて必要だから存在している。
子供が生まれ、親が死ぬ、どちらもそうなる理由のある必然の出来事なのです。 物事に失敗した、しくじった。だが、それも理由のないことではありません。その失敗は次の善因となるのです。次の成功を呼び込む因となるのです。
悪いことがよいことにつながり、善が悪に通じていく、過去は現在の原因であり、現在の結果が未来の因となっていく。この因果律の無限のサイクルの中に、私たち人間をふくめた森羅万象は存在しているのです。
現世だけをみた近視眼的には、悪因悪果、善因善果もかならずしもあたらない事があります。来世まで視野を広げればチャント因果の帳尻はあわされています。因果は応報し、来世においては、よいことをした人はよい結果が。悪いことをした人には」悪い結果がきちんともたらされます。
仏教的な悟りでなく、こうした因果律を知る事でふだんの心の持ち方を変える事ができるし、正しい心の実現に応用することができるのです。すなわち大きなバイオリズムの中にすべてがあると考えれば幸も不幸も必然として受け止められるようになります。