内臓のまわりにつく脂肪を「内臓脂肪」といい以前は、余ったエネルギーの「臨時貯蔵庫」と考えられていましたが、糖尿病や高血圧をはじめとする、恐ろしい生活習慣病を引き起こし脳梗塞や心筋梗塞など、生命をおびやかします。
私たちの体は、加齢に伴って代謝が落ちてきているうえに、活動量も少なくなるので、たとえ食事の量が変わらなくても、太りやすくなるのです。
男性はもともと内臓脂肪がつきやすいのですが、女性も更年期を過ぎると、女性ホルモンが低下するため、皮下脂肪よりも内臓脂肪がつきやすくなります。
ストレスも内臓脂肪を増やす要因になっています。
お腹まわりが気になりだしたら、内臓脂肪を落とすためのダイエットをはじめるタイミングです。
一口に肥満といっても、太る原因は人それぞれに違います。
内臓脂肪を落とすには、一つのダイエットではなく、自分に合った方法でなければ続けることはできません。
内臓脂肪を落とすコツ
内臓脂肪を減らして怖い代謝障害から抜け出しましょう
メタボリックシンドロームは、ほうっておくと心筋梗塞や脳卒中の危険度が高まりますが、長年の生活習慣が原因となって起こるので、その原因をあらためていけば、代謝障害の怖い連鎖から抜け出せます。
いちばんのポイントは、代謝障害のベースとなり内臓脂肪を減らし、適正な腹囲と体重に戻り、それを保つことです。
長年の生活習慣を変えるには、本人のやる気が重要になりますが、頑張って取り組むと、必ず成果が出ます。
早目にセルフケア(自己療養)を始めれば、健康で格好よく年齢を重ねていけるでしょう。
脂肪燃焼のメカニズム
体についた脂肪を減らすためには、貯蔵エネルギーとして蓄えられた中性脂肪を、消費されるエネルギーに換え、どんどん使っていく必要があります。
この過程を担うのが、脂肪燃焼のメカニズムです。
余分な脂肪、つまり中性脂肪は、そのままの形ではエネルギーとして消費されず、次のような過程をたどって燃焼します。
まず、「活動エネルギーが必要」という状態を脳が察知すると、ノルアドレナリンなどの交感神経を刺激するホルモンが分泌され、脂肪分解酵素リパーゼを活性化します。
リパーゼは、中性脂肪に働きかけて、脂肪酸とグリセリンに分解し、結合をほどかれた脂肪酸は、遊離脂肪酸として血液中に入り、血管を通って筋肉に運ばれます。
筋肉細胞に入ったユリ脂肪酸は、アセチルCoAという物質に分解され、アミノ酸の一種であるL-カルニチンと結合して細胞内のミトコンドリアに入ります。
そこで、TCA回路に組み込まれて酸素と反応することで、エネルギー源となる物質ATP(アデノシン三リン酸)を産生し、エネルギーを発生して燃焼します。
ただし、脂肪酸が血液中に放出されても、使わないで余った場合は、再び中性脂肪に合成されて、再度、脂肪細胞に蓄えられてしまいます。
よって、脂肪を効率よく減らすためには、血液中の脂肪酸を無駄なく燃やすことが必要となり、具体的な方法としては、運動をすることでスムーズに燃えていきます。
運動をすると、まず血液中にだぶついている脂肪が燃えます。
そして次に内蔵脂肪が燃えだします。これはたいへん健康に良い事です。
血液中の脂肪は血液をド ロドロにして、心臓に負担をかけますし、血管の内側にへばりついて血管を細くもろくしてしまいます。
内蔵脂肪は、だぶつくと成人病にかかる確率が非常に高 くなってしまいます。運動をする事でこの2つが解決できるんですから、これはやるべきです。そしてさらに運動を続けると、よーやく皮下脂肪が燃えだしま す。
脂肪を一番消費する部分は筋肉だということは皆さんもすでに知っていると思います。筋肉は寝ている間も少しずつ脂肪を燃焼していますし、体を動かせば益々燃焼の速度が早まります。つまり、筋肉がたくさんついている方が脂肪を沢山燃焼させる事ができる訳です。
内蔵脂肪は溜まりやすいけれども、減らしやすいともいいます。
さて、同じような体型でも内蔵脂肪が多い人と、少ない人がいます。
その原因は肝臓にあります。
内蔵脂肪は肝臓を通して燃焼されます。肝臓が弱っているとうまく内蔵脂肪を燃焼できないのです。
一日大さじ2杯(30cc)程度
お酢は酢の物、煮物など食事に使ってもお酢ドリンクとして飲んでもOKです。
( より転記)


