趣味の店・薬局

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2001・夏


 30度を超える暑い夏がやってきました。まず、覚えておいて頂きたいのは、10年程前まで私たちは温帯地方に住んでいました。今も、、、しかし昨今の日本の夏は30度以上の真夏日と25度以上の熱帯夜が続き、まるで熱帯地方です。
(一昨年の東京の夏の平均気温は、10年前の鹿児島の平均気温と同じだったそうです。)私たちの身体は、8月に真夏日が1週間前後だった頃の構造のままなのです。人間の汗線は3歳ぐらいまでに数が決まります。つまり、10歳以上の
人の身体は温帯地仕様になっているということです。最近、「熱中症」という言葉をニュースや新聞で見聞きすることが多くなりましたが、なぜ?と言う事まではなかなか知る機会がなかったのではないでしょうか?まず、この夏の気温が私達の身体の機能を超えているということを覚えておいて下さい。
 赤道の近くでは、昼食後はお昼寝タイムがあり商店も休みます。日本ではなかなか出来ませんが、お昼前後の日差しが強い時間帯の外出や、外での仕事はひかえるようにし、外出する時は帽子や日傘を忘れずに、服は熱を吸収する黒っぽい色をさけて吸湿性・通気性の良い白っぽい服を着てください。また、睡眠不足や疲労が貯まっていると病気を引き起こしやすいので、熱帯夜の時は睡眠前に寝室にクーラーをかけて入眠しやすくしたり、28度前後の除湿(ドライ)でタイマーをかけてやすむか、扇風機を身体にあてないようにかけておく等、
眠る工夫をしましょう。昔は扇風機をかけたまま寝ると身体に良くないといわれていましたが、今は環境が変わってしまっています。扇風機やクーラーの風が直接身体に当たらないようにして下さい。(ちなみに、クーラーよりドライの
方が電気代が安いです)ようはよく眠れるようにするという事です。(夜眠れなかったら、昼寝ができる人は昼寝で睡眠を補ってください)
 最後に、大切なのは水分補給です。ひとは体内に常に75%の水分を持ってなくてはいけません。体重の3%以上の水分が出てしまうと、体温調節がしにくくなるそうです。汗をかいた時の水分補給は忘れてはいけませんが、毎日体重を計って水分補給が十分されているか調べて見て下さい。(運動前後で体重を計り
減った分の8割は補うようにすると良い)水分補給には水と考えがちですが、汗には多くの塩分も含まれていますので、水よりもアイソトニック飲料(ポカリスエット・アクエリアス等)の方が早く効果が得られます。もし、手元にない場合は水に塩を加え、あれば砂糖も加えて飲むと良いでしょう。
 子供や動物は大人より低い所で温度を感じるので、炎天下にアスファルトを歩く時は注意してください。犬の散歩は道路の熱で肉球を火傷してしまう事も
あります。犬猫は人と違い肉球とよだれでしか体温調節ができません。
 人もペットも無理をせず、暑い夏を知恵と工夫とアイデアで乗切りましょう。

 ご指摘を頂いたので、肉球について追述させて頂きます。犬や、猫の足の裏の毛の無い所を、肉球といいます。アスファルトが暑い時に散歩すると、人が暑い砂浜を歩く時のような感じで、足の裏の火傷で通院するようになりますので注意してください。


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