TESTAMENTO

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秋の夜



足先が
凍りつくように 冷たい
今夜も 空は
ピーンと張りつめ
月の光は
まっすぐ落ちてくる

秋の夜は こんなにも
寂しいものであろうか
秋の夜は こんなにも
張りつめているのであろうか

張りつめた秋は
私を つついているようだ
何かをしなくちゃいけない
私が じっとしていることを
許さない
秋は 私に
何が言いたいのであろうか

  (1969.10.30)


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