sweet bullet

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Jun 27, 2004
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カテゴリ: カテゴリ未分類
私は

いつからか

1人で泣くようになった




朝起きたとき


あるいは学校へ行く前


あるいは授業中


あるいは休み時間


1人になったら涙が溢れる


または『1人』を実感したら






ただ


ただ


泣き続けるんだ




なんで私は1人で泣くんだろう



泣いたってなにも変わらない



そんなこと分かってる




中学生になった頃から

私は『自分』に不信感をおぼえ始めた

学校でみんなといるときの『自分』

そこには小さなウソがいくつもあった


明るい『自分』



なにがあっても笑っている『自分』

頭のいい『自分』


『自分』を作ることで友達と上手く付き合っていくことはできたけど

それは私にとってツラく悲しいことだった

私は知っている




わりと引っ込み思案な 私 を

みんなに合わせて笑う 私 を

勉強なんてひとつもしない 私 を



私は昔から『自分』を作っていただろうか

違う,違うんだ  答えはNoなんだ



何も考えずに笑っていた頃を思い出す

浮かぶのは夏の日

仲のいい友達と3人でバカみたいに笑っている 私

なんでもないようなことがスッゴク楽しかった

よく分からないことをネタに1日中笑い転げて



寝る時間がもったいないとさえ思っていた あの頃

正直でまっすぐで何も恐れていなかった あの頃

叶わない夢なんてない,と本気で思っていた あの頃



今ではものすごく遠い記憶にさえ思える

たった3年前のこと

今と同じ 夏の日



私は



友達と遊ぶでもなく



どこへ出かけるでもなく




ただ



ただ







泣いているんだ










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Last updated  Jun 27, 2004 04:05:50 PM
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