2006年03月01日
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カテゴリ: 観劇♪
朝鮮で迎えた終戦の後、スパイ容疑者としてソ連軍に逮捕され、そのままシベリア抑留者となってしまった蜂谷彌三郎さんの実体験を基に描かれたお話です。

彌三郎は妻子と離れ離れになってしまった後、虐待、裏切り、冤罪…過酷過ぎる運命を背負うことになり、一時は生きる希望さえ失った頃に出会ったのが、自分と似たような境遇を持つロシア人女性クラウディアでした。

彌三郎とクラウディアの二人の生活がやがて始まるも、彌三郎にスパイ容疑がかけられているが故に監視の目が光っている中を30年以上も二人で寄り添い続けた頃、やがてソ連は崩壊。やっと彌三郎の祖国帰還の希望が見えてきたとき、クラウディアは彌三郎を日本へ帰す決意を…

初めて観た彌三郎役の佐々木蔵之介さん。ずーっとステージ上に出ずっぱりで、迫真迫る演技に目がずーっと離せませんでした。

身も心もボロボロになり、極限の中で生きているのか、生かされているのか、とにかくドン底に落ちた時の目や、クラウディアと出会い、彼女に対する警戒心が徐々に薄れ、お互い惹かれあうというよりは自分を理解してくれる者、裏切らない者として気持ちが強まっていき、生きる希望へと変化していく様子はとても良かったです。

クラウディア役の斉藤由貴さんは、冒頭から時折「ソ連じゃない!スターリン!!」と、この情勢を作り上げたのは自国(国民)ではないと強く叫ぶのが印象的でした。

そして、やがて彌三郎を日本へ帰すために奔走する姿は、本当に彌三郎を心から愛し、全身全霊を捧げ、この先の自分と彌三郎の関係がどうなってしまうのか、分かっていながらも彼のために全てを掛けていて、心が痛くなりました(T_T)

正直、斉藤由貴さんに対してここまで期待をしていなかったので、びっくりです。ロシア人女性を見事に演じられてました。

やぎさん達とのシーンは、心が温かくなるような、唯一ホッとしながら観れたシーンでした。



ダンスというまでには及びませんが、場面展開やちょっとした様子を表現するのに、面白い動きを時々やってらっしゃいました。

電車の箱乗り状態の人間たち。寒い時の動きは皆一列にくっついて整列してあるく人間たちなど…

戦争の物語なのに、時々こういったホッとさせるワンシーンが練りこんであって暗い、重いだけのお話にならなくて良かったです。

今日は全国公演の千秋楽ということもあり、会場内も盛り上がり、カテコは斉藤由貴さんは涙を流されてお辞儀をしていました。





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最終更新日  2006年03月03日 00時04分53秒
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