小鹿物語 8/25 | シアター放浪記

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2006年08月25日

小鹿物語　8/25

(6)

テーマ：【演劇】何か見に行きますか？　行きましたか？(3320)

カテゴリ：観劇♪

いやホント、テンポが良くて笑いっぱなし(^○^)

一場が１５分～２０分位にまとめられていて、でも全体的に一本のストーリーになっていたので全然飽きませんでした！

ただね、ラストは意外な終わり方でそれまでの笑いの明るさとすごく対照的になっていて心にズッシリときましたねー。

さんまさんを舞台で観たのは初めてだったんですけど、本当にリアクションが「えっ!？これってアドリブ？セリフ？？どっちーー？？？」と錯覚してしまう見事な表現力ですよねー。

ホントね、テレビで観ているバラエティ番組とかトーク番組そのもののテンションなんですよ。

心の底から素で笑っているかのようなあの演技はすごーい！さすが舞台の役でも喜劇役に徹している感じ。

生瀬さんも、途中、セリフだって分かっていても「これって素じゃない？？」って思わずツッコミそうな位自然な笑顔とリアクションでさんまさんとの掛け合いが面白かったー!!

特に生瀬さんの押入れシーン！もぉお腹を抱えて笑ったー！まるでドリフのコントを見ているような（←時代が古くてスミマセンッ）テンションとノリなんだもーん(^○^)

とにかくさんまさん×生瀬さんが２人共舞台に立っている時って場の空気の迫力が違うんですよー！

とにかくしつこいくらいに温水さんの毛のネタが出てくる出てくる…(笑)

ケガない…とか、もうこんない…とか。さんまさんにはぐりぐりされて、真矢みきさんには本数を数えてもらって…。

温水さんも本当にいじられ上手キャラだわー。

真矢みきさんはチャキチャキの旦那より一枚上手の女房って感じでねー。

真矢さんのショータイムもありました(笑)

着物姿でそれはそれは楽しそうに歌ってらっしゃいました「♪狭いながらも楽しい我が家～」って(^O^)

この時、徳利にマイクが仕込まれてるんですけど、まるで新感線の演出を観ているようだ(笑)

そして、新感線と言えば～？

なんかコレって「メタル・マクベス？？」と思えるシーンも!?

３人の魔女が登場し「綺麗は汚い～汚いは綺麗～」のマクベスの有名セリフ、ま、このセリフだけだったらマクベスを小ネタに取り入れただけなんですけど、この３人の魔女がスプーンを持っている辺りがメタマクっぽいなぁと思って眺めてました。

そしてその後のさんまさんのセリフ「なんかやっとコクーンらしくなってきたわ～」が笑えた(^^)

だってその後はこの魔女たちは出てこなかったし、結局ストーリーに全然関係なかったし…(笑)

あとあと!!

「女房をもらうなら役者は止めー！」ネタもすっごいウケたー！

・自尊心が強い
・涙が自由自在

いやぁ～実生活を思わせるっぷりのネタ満載で…。

他にも色々とさんまさんに笑わせてもらい、生瀬さんに笑わせてもらい…休憩なしの２時間３５分というストプレにしては長丁場だったんですけど、全然飽きなくて面白かったー！

でもね…

ラストがね…

「えぇ～!?そんな終わり方ってアリなんですかー!?(＠_＠;)」って悲しくなっちゃう終わり方なんですヨ。

そしてここで明かされる小鹿（さんまさん）と与一（生瀬さん）の関係にも胸がキュンとなりました…

でも、きっと本当に戦争中のお話でありえなくもない話なんですよねー。

いかに今の日本人は自由に生きることができるかということ、国の命令によって今日と明日は全然違ってしまうかもしれないということ、でもそれでも希望を捨てずに出征する男の人、その帰りを待つ女の人、その家族、兄弟…色んな複雑な人々の思いが交錯していたんだなぁと。

きっと、もし、さんまさんが戦争中に生きていたとしたら、本当に小鹿のような人生を過ごしていたんだろうなぁ。

「こんな時だからこそ笑いが必要なんや」

「敵の兵隊を笑い死させてやる！」

本当にさんまさんが口に出しそうなセリフだなぁと思いながら観ていました。

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