つきみのひとりごと

つきみのひとりごと

小さなBOX


赤信号 信号の変わるのを待っていると
高架橋には電車が通る

彼が・・乗っていた
何時もの少し疲れた様子の彼が・・

静かに見送る
電車は彼を乗せて 過ぎ去って行った

私の・・この鞄の中には
ほんの少しの勇気が不足してたチョコレートが


赤信号 音も立てずに青に変わり
往来の人に促されるように私は渡り始めた





紅いリボンが掛けられた小さなBOXが 想いのこもったまま
机におかれたまま 出番を失って・・・
そんな バレンタインのストーリーも きっと。。。

2004.02.14


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