◆◆ いかなごのくぎ煮 ◆ ◆
<材料>
・いかなご:1kg
・土しょうが:50g
・ざらめ砂糖:250g
・醤油(濃い口):200~250cc
・酒:100cc
・みりん:50cc
お鍋に調味料類をすべていれて、煮立てます。
お砂糖が完全に溶けるくらいまで煮立てますが、あまり水分が蒸発しないよう、とろ火で煮立てましょう。
その間に、土しょうがを皮付きのまま、千切りにします。
いかなごはざっと水で洗って、ざるにあげて水気を切っておきます。
千切りにした生姜を加えて煮立ってきたら、いかなごを2、3回に分けて加えます。
一気にいれるといかなごが固まってしまうので、適度に小分けにしながら入れます。
火は強火のままの状態で、一気に煮立たせます。
煮立ってきたら、かなりあくがでてくるので、こまめにあくを取ります。
ここであくを取らないと、泥臭さが残ってしまうようです。
数箇所穴をあけたアルミホイルで落し蓋を作り、30~40分ほど煮ます。
強火のままだとふきこぼれてくるので、ふきこぼれないくらいの強さで。(うちのお鍋では「ちょっと強めの弱火」位が丁度でした)
透き通っていたいかなごが、火を通すとだんだんと白くなってきて
それがさらにあめ色に色づいてきます。
30~40分程度煮て、煮汁が上から見えなくなったら弱火に。
ここでアルミホイルの落し蓋をはずして、煮汁が少し残るまで煮つめていきます。
こげつかないように、時々なべごとぐるっとまわして、全体に煮汁をからませます。
この時、絶対にお箸を使わないように!
いかなごが曲がってしまったり、形が崩れてしまいます。
あらかた煮汁がなくなったら火をとめます。
このあと、
「鍋であら熱を取ってから、ザルにあけて冷やす」
「すぐにザルにあけて冷やす」
の、2つの方法がありますが、我が家では火を止めたあと、鍋に入ったまま、うちわであおいで
ざっとだけあら熱をとり、ザルにあけました。
本当は平ザルにあけて広げて熱をさますのが良いようですが
我が家にはボウル形のザルしかなかったので、それで代用です。
余った煮汁を切って、あとはうちわであおいで、さまします。
扇風機を使ったりする方もいらっしゃるようです。
あとはタッパーなどの保存容器に移して完成!です。
明石辺りでとれる、いかなごの新子は「春を告げる魚」とも言われ
解禁日(今年は3月7日)をすぎると、スーパーには生のいかなごが並びます。
明石や垂水ではこの季節、いかなごを炊く砂糖醤油と生姜の香りが漂ってくるそうです。
私も香川から兵庫に越してきた当初、スーパーに生のいかなごが並ぶのをみて
すごいんだなぁ、と毎年気になっていました。
スーパーでは、大体1キロくらいずつ、パックで売られています。
ただし新子は足が速く、大体半日くらいで鮮度が落ちてくるそうです。
作るときは、できるだけ新鮮なものを選んだ方が良いですよ。
時間がたったものを使うと、ぶちぶち切れてしまったり、型崩れしちゃうそうです。
こんな透明な新子が、ほんとにくぎ煮(固いイメージ)になるかな?と不安だったけど
作ってみると、ほんとにおいしくできます。
上のレシピはあくまで基本で、山椒やごま、くるみなどを入れたりもするそうです。
また、照りを出すには、水あめを入れると良いそうですよ。
(その場合、砂糖やみりんの量を調節してください)
くぎ煮を作るときは、直径20cm~くらいの、厚手の鍋で、といいます。
ルクルーゼを使ってみようかとも思ったのですが、「いかなごのくぎ煮用」に売られている鍋は
もっと薄手だったはず・・と思い直し、普通の薄さのおなべで作ってみました。
お醤油は 丸大豆純正濃口醤油
が、なかなかおいしいですよ。 |
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