大ちゃんの吸引

★大ちゃんの吸引★

大ちゃんは気管切開といって、喉(気管)に穴を開けています。
ここで 呼吸 をするのです。

気管内に痰がたまると、菌が繁殖し感染の原因になったり、
呼吸が充分できなくなったりします。
こうしたことを予防する為、 ≪吸引≫ (痰を取る)の必要があります。

ここでは大ちゃんの吸引を紹介します。大ちゃん吸引中!


≪気管内吸引≫

(必要物品)
吸引器吸引器2
☆吸引器(トートエルバック) 
 ・横についているかごはゴミ入れとして100円均一で購入

吸引セット
☆吸引セット(気管内用&口鼻用)
・タッパ―の中に吸引カテーテル
・ビンの中は精製水または蒸留水
・手前のふた付きの入れ物にはアルコール綿

吸引カテーテル
☆吸引カテーテル(吸引チューブ) 

アンビューバック
☆アンビューバック

(準備)
1.石けんで手を洗います。
2.吸引器のスイッチを入れ吸引ホースの口をふさいで
  吸引圧の確認をします。(小児:150~200mmHg)
3.酸素が必要な時はアンビューバックに酸素を流し
  そばに置いておきます。

(実施)
1.吸引器のスイッチON
2.利き手に(本当は滅菌手袋を装着)カテーテルを取り出し
  吸引ホースと接続して、アルコール綿で拭きます。
3.吸引カテーテルの接続部を折り曲げて 吸引圧を止めた状態で
  速やかに気管内に挿入します。
  ※ 吸引カテーテルは不潔にならないように十分注意します。
4.他方の手をゆるめて、圧をかけて吸引します。
  ※ この時、カテーテルを回転させながら静かに吸引します。
  ※ 1回の吸引は、10~15秒以内にします。
  ※ この時、痰の観察をします。(色、粘ちょう度、量)
  ※ 顔色、唇の色に注意し、色が悪ければアンビューバックで
    バギングします。
吸引3
5.カテーテルの中の吸引した痰を精製水(蒸留水)を吸って洗い流し、
  アルコール綿で拭きます。
6.気管内の痰がすっきり取れるまで、数回繰り返します。
7.吸引が終わったら、タッパ―にカテーテルを保管します。
8.胸に手を当て、痰がしっかり取れているか確認します。

9.鼻や口も同じ要領で吸引します。
  ※ 鼻を吸引したあとは、気管内に痰がたまり安くなってるので
    鼻の吸引の後は必ず気管内も吸引します。

吸引は基本さえ守れば決して怖いことではありません。
痰を詰まらせて窒息する方がよほど恐ろしいことです。
大ちゃんは吸引をしっかりすることで、
肺炎にかかることが少なくなりました。
喉が、ゴロゴロ言っている!
なんとなく顔色が悪い!
吸引のタイミングも本人と関わる中で
自然と覚えていきました。


↑先頭へ戻る


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: