手紙の続き(子ども達の絆)

手紙の続き・・・
DAIとDAIを囲む子ども達との絆を書きました



私は6年間毎日子ども達を見てきて 障害のあるDAIを受け入れる
子ども達の力のすごさを見せつけられ 大人のいる安全な場所で育てるより 
同年代の子ども達の中でDAIを育ててよかったと心から思いました。

 たとえば、ドッヂボールをする時 大人なら危ないとDAIに見学をさせるでしょう。
でも、子ども達は違います。DAIが参加するためにボールを風船にし
ルールを変え 10回1回はDAIにもボールを投げさせ 
わざと当たったふりをする子が大袈裟に痛がると クラス全部が沸くんです。
≪大ちゃんサポート隊≫と称した子達がDAIの周りを囲み 
DAIにボールが当たらないように必死でガードをします。
だから ボールを取るのが苦手な子が、DAIを守るために
ボールを取れるようになるのです。

図工で、子どもたちがDAIにハサミを握らせようとします。
力のないDAIにハサミが無理だとわかっても 
何とか作品を仕上げさせようとします。気がついたら、
図工の苦手な子が DAIと一緒に一生懸命ハサミを使い、
夢中になって図工に取り組んでいました。

文字を教えてくれたのも子ども達です。ひらがなを一字一字丁寧に 
DAIが覚えるまで根気よく付き合ってくれていました。
DAIが一文字でも覚えるとクラス中で喜び 
気がつくとみんなで本を読み文字を書いていました。

DAIに関わるすべての大人、すべての子ども達が DAIの顔色を見わけ 
吸引のタイミングを覚えてくれました。それは私がお願いしたことではなく
学校の中でしょっちゅうチアノーゼを起こすDAIを
自分たちで守ろうとして下さったから自然とみんなが学んでくれたことでした。

 大人は、障害のある子とどう取り組んでいこうか悩んで知恵を絞ります。
でも、子ども達は日常の生活の中で 柔軟さをフルに発揮し 
障害があろうが無かろうが関係なく普通に友達を受け入れる力を持っています。
だから、この子たちが中学生になって たとえ やんちゃな子がいたり 
DAIに無関心の子がいても やっぱり私は子ども達が大好きで信頼もしています。

障害のある子に関わることをかっこ悪いとか 計算までするようになる子も
出てくるかもしれません。でもそんなことは子ども達の社会の中での
通過点だと私は思っています。
だから、先生方が後ろから子ども達に声をかけて下されば 
障害のある子も 地域の学校の中で当たり前に生活できると信じています。


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