ゆけゆけさっち

ゆけゆけさっち

お絵かき

子どもの絵
運動会のプログラムの表紙には子どもたちの絵をプリントしました。
子どもの絵にはかなわない。

小学校で行われている「生活つづりかた」
保育園では「生活画」
子どもの絵はお手紙だって言われているの。
深いです。。


さっちのクラス便りより一部抜粋

絵には保育所の中だけ見てもわからない、子どもたち一人一人の24時間がかいま見えます。
先日、Hくんが登園してすぐ描いたお父さんの目からは涙がいっぱい流れていまし
た。足を怪我されたのです。絵を見ただけで、痛みが伝わってきました。入院されているお父さんの分も、お母さんががんばっておられます。Hくんもお姉ちゃんと一緒にお風呂に入ったりしてがんばっています。そのHくんが保育所でのお昼寝の時(僕を寝せて)という目でこちらを見るのです。あぁ、寂しいんだとピンと来ます。「寝せに行くから、○○ちゃんを寝せてからHくんところに行くから、少しだけ待っててね」コクンとうなづくHくんでした。
子どもたちが「あのね・・・」と話していく中身に大切なものが入っていると思います。それをクラスで紹介した時、Yくんが「僕のお父さんも・・・」Iちゃんが「じいちゃんも・・・」と仲間に響き合っていきます。

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認識について

Hくんは、それまで絵に描く人の目は白目でした。
お父さんの目に涙を描いた時に初めて黒目を描かれました。
本当は泣かれなかったのだけど、お父さんの痛みを感じたんでしょう。
「僕とお姉ちゃん、お父さんカワイソウって泣いたよ。お母さんは牛みたいに『もう』って言ったよ。お父さんが怪我したから」
毎日お見舞いに行かれるお母さんを描いた時も、お父さんへのまなざしに黒目を描いたHくんでした。

Mちゃんの場合。
同じようにお父さんが足に怪我をされました。
お家でラーメンを作っていらっしゃるお父さんを描かれました。
「お父さん、まだブレーキをどうやって踏むか、決めてないの」
運転しないことには仕事にならないのです。
お父さんの怪我がMちゃん一家の生活を直撃します。
Mちゃんは怪我と同時にお金のことも心配し、不安な日々を過ごしました。
「夜お母さんが何時間も帰ってこない時は、涙が出るよ」
食まで細くなったりします。
でも、Mちゃんがキツイ思いを出すところさえなかったらどうでしょう。
保育園でいつもと様子が違うMちゃんのそばには、NちゃんSくんがいました。
まだ治るか治らないかの頃。。お母さんに助けられながら運転していくお父さんの車とすれ違った時、散歩の集団からわが子を見つけようと徐行されました。ありったけの笑顔で手を振り喜び合う親子。。

この子たちをカワイソウにさせるものがあったら許さない。
生活の中にキラキラするものがある。そこが大事で。
自分のいる地盤を好きになる。一人一人の宝探しを助けたい。
それって、保育園でできる進路保障でもあります。

夏
赤ちゃんがミルクを吐く。。それを手でまぜまぜして(あれっ?)と思ってる。
そんなことがなぐり描きにつながっていくのかなぁ~と思ってる。
飲み物をこぼしてまぜくるのも、「ダメ」とばかり言わないで、そう思って見るとどうかなぁ。。食べ物や飲み物ではダメって躾も大事だけど、そういう遊びを求めている時期なんだなぁと、代わりになる他の素材で遊ばせてみたら喜ぶんじゃないかなぁ。。


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