オキナワの中年

オキナワの中年

第二倉庫


「いま、沖縄の農家は二万七千戸あるが、汗の結晶である農家所得の総額は五百億円にしかすぎない。これに対して、軍用地料は三万人に八百五十億円支払われている。この現実は悲しい」。また来間は「沖縄社会と軍用地料」(論文)で、富める地主の「惰眠化」の例も報告している。

軍雇用員の給与、約500億円 8500人 一人600万弱
3500億円の観光収入 1600億円

脱)オリエンタリズム

オリエント:東方、東洋。元々のオリエンタリズムは東洋の風変わりな風俗などに対する神秘的な感じ、および、それに対する憧れをさした。

サイード『オリエンタリズム』
  まなざしによる支配。見る「主体」としての西洋と見られる「客体」としての東洋。現実の東洋ではなく、まるで箱庭のように限定された空間(表象された空間)。
政治的な問題を、美的な問題に置き換えていく。文化的ヘゲモニー(優位性)。
 まなざされる側の視点の内面化・植民地ナショナリズム
>近代ヨーロッパの「博物学」・整理と分類、知的支配
 ゴーギャンのタヒチ・失われたユートピアのイメージ:他画像
 目取間「沖縄だから癒しに近いということはないでしょう」

日本におけるオリエンタリズム・「脱亜入欧」、日本の主体化・帝国主義
現代的問題>鰹節とシチュー。アジアで最初の関取、旭鷲山。アジアへの玄関沖縄。唯一の地上戦。




「会話」山之口貘

お国は?と女が言った
さて 僕の国はどこなんだか とにかく僕は煙草に火をつけるんだが 刺青と 蛇皮線などの連想を染めて 図案のような風俗をしているあの僕の国か!
ずっとむこう

ずっとむこうとは?と女が言った
それはずっとむこう 日本列島の南端の一寸手前なんだが 頭上に豚をのせる女がいるとか 素足で歩くとかいうような 憂鬱な方角を習慣しているあの僕の国か!
南方

南方とは?と女が言った
南方は南方 濃藍の海に住んでいるあの常夏の地帯龍舌蘭とでいごと阿檀とパパイヤなどの植物達が 白い季節を被って寄り添うているんだが あれは日本人ではないとか 日本語は通じるかなどと話し合いながら 世間の既成概念達が寄留するあの僕の国か?
亜熱帯!

アネッタイ!と女は言った
亜熱帯なんだが 僕の女よ 目の前にみえる亜熱帯が見えないのか!この僕のように 日本語の通じる日本人が 即ち亜熱帯に生まれた僕らなんだと僕は思うんだが 酋長だの土人だの唐手だの泡盛だのの同義語でも眺めるように 世間の偏見達が眺めるあの僕の国か!
赤道直下のあの近所


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