トカトントン 2.1

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02. 磁性紀-開け心- / Y.M.O.
03. 盗聴エディー P-2
04. レモンティー / シーナ＆ザ・ロケッツ
05. はい、菊地です( - 7人の刑事)
06. 盗聴エディー P-3
07. オール・スルー・ザ・ナイト / ザ・ロカッツ
08. STOP THE NEW-WAVE / 伊武雅刀とTHE SPOILとお友だち
09. ジミー・マック / サンディー
10. 急いで口で吸え
11. 黄金のクラップヘッズ / THE CRAP HEADS
12. シンナーに気をつけろ
13. メケ・メケ / Dr. ケスラー
14. 正義と真実
15. コールドソング / クラウス・ノウミ
16. 咲坂と桃内のごきげんいかが 1・2・3
17. これなんですか
18. ごきげんいかが

■昨日からグループ魂がヘビロテ中であるが、彼らのCDを聴いているとつい連想してしまうのが、やはりスネークマンショーなのである。YMOの「増殖」で初めてその存在を知り、満を持してのフルアルバム「急いで口で吸え」を聴いた時の印象は今でも鮮烈。たしか、これもYMOの諸作同様発売日に購入したと思う。

■グループ魂とスネークマンショー、このふたつのユニットを比較してみれば、ショーという名が相応しいのはむしろ前者の方ではないかと思う。芝居というフィールドの延長線上にある集団としてのコントとバンドという表現形態が渾然としていながらもひとつの作品として貫かれている感じがする。

■に対してスネークマンの方は桑原茂一プロデュースによる外部参加型のオムニバス・アルバムといった作り。なにより光るのはその選曲の良さとコントのリミックス感覚で、同じ下半身ネタをとりあげてはいるものの、そのセンスはロウ・ブロウとハイ・ブロウという具合にはっきりと前者とは区別することができる。それはどちらが面白く、どちらが面白くない、という問題ではなく、色が違うという印象なのである。

■個人的に気に入っているのはM8。時代を感じさせるコントだが、伊武の口調が段々と弱気になっていく流れがすごく好き。暴走気味のギターのキャラが（本人には何のセリフもないのに）痛快。

■シュールなM10,M12も可笑しかったな。壊れていく人たちを表現させたら彼らの右に出る者はいないって感じ。よく友達と真似をしたものだ。私はたいてい親方役が多かったが。

■M16からラストまでの流れも好き。ラップの原型をもうすでにここに見ることができる。やはりその影には細野さんの姿が。そして「これなんですか」の薬屋をやらせたら、私の右に出る者はいないと思う。ちなみにM13のDr.ケスラーは加藤和彦氏。この曲のバックは慶一君抜きのムーンライダーズである。

■この種の洋盤がどれくらい発表されているのかは興味があるところだが、モンティパイソンのCDに関しては曲間にコントの類は入っていない。かのラットルズの作品もパロディとして充分なりきってバンド然としているし、こういうミックス文化は日本独特のものなのかもしれない。

■ともあれ、笑いが日々の生活の潤滑油になっている部分はとても大きいと感じる今日この頃。疲れ気味のあなたもぜひ懐かしのこのレコードを引っぱり出してみてはどうか。ちなみに私の選ぶスネークマンショーの最高作は次回作「死ぬのは嫌だ・・・」の中で教授のサティをバックに男女が語らう「愛の匂い」である。

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