トカトントン 2.1

トカトントン 2.1

2017/08/31
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カテゴリ: ひよっこ
■とうとうハンバーグまできたか。一口食べてうめえぇぇって言うだろうなと思いながら見ていたらやっぱりね子はそう言った。うんうんうなずきながら口に入れた途端、肉汁がじわーと口いっぱいに広がってなんていう決まり文句なんかまだなかった時代の話だ。230円が女の子にとって大金だった時代の話だ。そういえばあの頃の100円玉、まだ何枚かどこかにしまってあるかもしれない。デザインが今の形に変わるのはもう少し先の話だ。

■物語がだいたい想像通りに進んでいく。やっぱりヒデが行った先は佐賀の島谷君のところだったし、そこで宣言した内容もやっぱりだった。ただしみね子がそんな彼の恋心に気づいていないはずはないので、元治が言うように彼の出かけた先を気にかけないはずはない。ここではあえて尋ねはしないけれど、薄々察しているという理解でどうだ。

■それにしても「小指の思い出」の歌詞はすごい。当時の流行歌のリテラシーを疑う。昨日の夜、何をしていたんだっていう話だ。今だったらR18ものだろう。でも当時小学生だった私たちはみんな休み時間にそれを歌った。友だちに神田君って子がいて、よく冷やかされていた。

■やっぱり由香は柏木堂で働き始めた。この甘味処でかかる音楽がいつも寅さん風味に聞こえる。ヤスハルは法被(ハッピ)も似合うが、ちっともハッピーには見えない。そうか、餡法被(unhappayなんだ)。この物語には見つけて欲しいと願う女性の話がよく出てくるが、見つかってしまうのは谷田部実といい島谷君といい、たいてい男性の方だ。

■実を言うと、ひょっとしたらもう一波乱あるかもしれないと思っていた。そこで鍵になるのは川本世津子の存在。意味ありげにイチコの店に貼ってあるあのポスターから想像する展開として、彼女がその薬品会社のコネクションを使って何らかの接近を佐賀の島谷君の実家にはかり、製薬会社は再建され、彼は東京に戻ることを許され、彼女のもとに帰って来る。

■というように彼女がみね子にとって「運命の人」である理由は父との再会と恋の成就を果たす役割ゆえという想像だった。しかし島谷君の小指にはすでに彼にとっての新しい運命の人の存在を暗示するものがあり、恋の再燃とはならないようだ。では川本世津子はこの先、この物語にどう絡んでくるのか。たぶんありえないものを列挙すれば、すずふり亭への就職、柏木堂への就職、安部米店への就職、リンゴ農家への嫁入り、ツィッギーコンテストへの参加。漫画家志望二人組だったらどんな物語を描くのだろうか。





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Last updated  2017/09/02 12:42:58 AM
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ミリオン@ Re:「北の国から」を友達にすすめてみる(01/02) こんばんは。 嬉しいです。頑張って下さい…
Dehe@ Re[1]:カルトQ 2005 北の国から(10/18) adventさんへ ご指摘の通りです。例によ…
advent@ Re:カルトQ 2005 北の国から(10/18) 五郎が読んだ大江健三郎> 開口健ではなく…
しょうゆ@ Re:家庭教師 / 岡村靖幸(09/09) …最後まで岡村靖幸はわからなかったのでは…
背番号のないエース0829 @ Re:ヒトラー 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
Dehe @ Re[1]:センチメンタル通り / はちみつぱい(04/17) Mr.Zokuさんへ 情報ありがとうございまし…

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