The Sixth Sense。 ~徳姫(*^.^*)珍道中~  弐

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2005.08.13
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こんにちは。

植物が花を咲かせる時に働くとされ、長年謎だった花成ホルモン(フロリゲン)とみられる遺伝子を、京都大大学院理学研究科の荒木崇助教授(分子遺伝学)と阿部光知助手らが突き止め、世界で初めて発見したそうです。そして、この遺伝子で野菜や果樹の開花をコントロールできれば、需要に応じて花や実を付けさせるなど生産性向上の可能性につながるのではということです。この発見は12日付の米科学誌サイエンスに発表されました。

約70年前、1937年に提唱された学説では、イネや小麦、アサガオなど多くの植物は、日照時間を葉で感じ、葉の中で花成ホルモンをつくると想定され、それが茎を通って芽に運ばれ発芽の形成を促すために、特定の季節に花が咲くと考えられていたそうですが、その実体は謎だったそうです。しかし、今回の発見はその正体をほぼ突き止め、開花の仕組み解明につながるのではないかということです。

これまでにも、荒木助教授らは1999年、シロイヌナズナ(アブラナ科)を使った実験で、一定の日照時間があった場合に花芽をつくるスイッチとなるFTという遺伝子の働きを高めると極端に早咲きになり、壊すと逆に開花が遅れることを確認していたそうです。

しかし今回は、このFT遺伝子が葉の中でたんぱく質を作る。→たんぱく質が芽に移動して別のたんぱく質FD( 全遺伝子約2万6000個から探しFD遺伝子と名付けた。) に結合。→結合したたんぱく質が花芽を作る遺伝子のスイッチを入れて花が咲く、という仕組みを解明。つまり、FT遺伝子は葉で、FD遺伝子は芽で、それぞれたんぱく質を作り、葉で2つのたんぱく質を結合させる実験で、花芽の形成が始まることを確認し、FT遺伝子が作るたんぱく質が謎のホルモンである可能性が極めて高いことを示したということです。

そして、荒木助教授は「同種のたんぱく質はイネでも確認し、他の植物にも共通するとみられる。照明や冷暖房を使わず、植物の開花をコントロールする方法の開発につながる」と話しているとのことです。

花を咲かせるふたつのたんぱく質が解明され、イネでも確認されたことは、朗報ですね。さらに、開花のメカニズムの全容解明につなげていってもらいたいですね♪(^^)


稲穂 稲穂





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Last updated  2005.08.13 11:59:42


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