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2009.11.12

『教会の鐘の音を聞いた有名女優は、
　なぜ突然タクシーから飛び出し、投身自殺をしたのか？』
“ＶＳ催眠術師の犯罪！！遠隔殺人計画の罠！？

内容
池永副署長（船越英一郎）は、
催眠カウンセラーの新川瞳（芦川よしみ）の元を訪れていた。
１週間前、瞳の友人で女優の結城加織（神保美喜）が
カウンセリングを受けた後、ビルから転落死をしたのだった。
そして、、池永は告げる。。。

自殺と判断する河原町署で、池永副署長は違和感を感じていた。
前日。妹の佳子（田中美里）が、加織の車をレッカー移動したために、
その抗議に河原町署に加織がやってきていたのだった。
渡すはずのプレゼントを積んでいたのに、渡せなかった！！と。
だからこそ、池永は疑問を感じたのだ。
プレゼントを渡さなきゃならない大事な人がいるのに、自殺などするのだろうか？

そこで佳子に加織の調査を依頼した池永。
マネージャーの黒木義男（嶋崎伸夫）をはじめ、ワガママだという評判もあれば。
努力家で、良いヒトという評判もあった。
そして１つの事実が判明する。
高校時代おなじ陸上部走り高跳び、、親友だった二人。

息子の面倒を加織に任せていたため、大げんか。。。。会わなくなっていたのだ。

池永は、その事案を動機として瞳を追及をはじめる。
高所恐怖症の治療で訪れた加織を治療した瞳。
その時に、後催眠暗示をかけ、何かをきっかけに飛び降りさせたのでは？と。
ビルの屋上から見える、教会の鐘の音でやったのではという池永。

否認されてしまえば、終わり。。。これ以上の追及は出来なかった。

やはり、犯人ではないのか？？？
そんなとき、ふと気付く。。。プレゼントの相手は、誰だったのだ？
レッカーされた１１月３日にこだわっていたのは、一体なぜ？

やがて黒木マネージャーから、加織が引退する予定だったと知る。
そして、１１月３日を誕生日と公言していたメイクの大野千香（柊瑠美）
いじめていたという証言もあるのに。。。。。

池永は、、、加織の引退理由を知り、やっとすべてを繋がる。

敬称略

↑
結末の印象。

ものスゴイ物語である。

演出的にも、すでに事件は発生し、犯人への追及から始まる。

そう。。
１時間たっぷり使って、事件の推理だけをしているのである。

推理の中に、事件を回想として組み込み、
様々な、回想も組み込んでいく。

自殺なのか？他殺なのか？

そして、たどり着く、結論。

かなり面白いですね。
この手のドラマはたくさんありますが、
人情モノとしても成立させながら、事件を解決していく。

ここまで凝っているのは、かなり珍しいですね。

それに、人情を重ねていくのだから、まさに、主人公は池永副署長！！！
そして、、、独壇場と言って良いだろう。

また
ある意味知能犯の、、、相手。。。
そして、後催眠暗示という、、とんでもない代物を
上手く事件の中に取り込んでいるのも、
ミスリードも含めて、面白いですよね。

究極的に面白いのが、
池永の初期の推理が完全に間違っていると言う事！（笑）

だから、１時間推理ばかりですけどね。

最後は、１２１４の謎。

もしもどこかで。。。。そうすれば、命は救えたかもしれない。

事件としてだけでなく、ドラマとしても、
“副署長”始まって以来の傑作ですね。

私の印象では“木８”としても、、久々に傑作だと思います。
、、、、４年ほど前の。。。某ドラマ以来かな。

やはり、人情ドラマは、
人間同士の関わりをどれだけ丁寧に描くのか？
と言うところに、たどり着きます。

それをハッキリと表現したようなお話でした。

そういえば、妹・佳子。。久々に活躍でしたね。

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