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2015年03月10日
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口切の茶事では、茶壺から取り出したお茶を、初炭・懐石・中立ちの間に、水屋で石臼で挽いて、濃茶・薄茶として後入りの席で使います。
しか~し、今時、石臼で挽いたお茶というものにはなかなかお目にかかれません。

亡くなったN先生の口切茶事では、詰茶を直径一尺もある石臼で挽いたものですが、細かく挽き切れずに葉茶の破片が残り、薄茶に点てても泡がよく立ちませんでした。でも、香りはさすがで、さわやかな一服だった記憶があります。
石臼の目立てが必要だったのかもしれません。この時の濃茶は市販のすでに挽いてあるものを使いました。

噂では、ゴロゴロという石臼の挽き音を、懐石のあいだ中テープで流して、気分を盛り上げるところもあるとか。
そのくらい今の時代の道具ではなくなったのでしょう。せめてカタカタと茶漉器だけでもと思ってしまいます。

もちろん私も石臼はもってなくて、社中の方の提案で、ミルサーを使って細かくしてみましたが、石臼で挽くのとは全く別物。茶筅で薄茶に点てても、泡はたたずず、すぐにお茶の粒が沈んでいきました。味はとりあえず挽きたてという感じでしたけど。
重い石の隙間に挟み込んですりつぶすのと、鋭利な刃できざむのとでは、大きな差がありますね。

以前、石屋さんにお聞きしたところ、10キロほどの石臼で、半袋20グラムの葉茶を20分ほどで挽くと30~100ミクロンの抹茶になるそう。それでも、薄茶を点てても泡は立たないとのこと。


冬の白菜漬や大根漬、こちらも重い重石の方が、なぜか風味が増しますね。
先人の知恵は素晴らしい!





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Last updated  2015年03月10日 23時34分00秒
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koto@ Re:第4回花月合宿(06/30) はじめまして。花月百騎を検索していまし…
緑の海 @ Re[1]:杉村楚人冠邸の椿(03/14) ていけんさんへ ぼちぼち書いております。…
ていけん@ Re:杉村楚人冠邸の椿(03/14) 久し振りにお邪魔しました。 先月からだっ…
ていけん@ Re:北海道・恵庭岳登山(10/11) 再開ばんざい!!! 今夜から涼しくなるそ…
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