タイムカプセル ~みんなと共に~

癌の種類

乳がんの組織学的分類


非浸潤がん
Noninvasive carcinoma
がん細胞が乳管や小葉の中にのみとどまっているもので、周辺組織に浸潤し遠隔転移をおこさないため、適切な治療をすればほぼ完治でるきる。
非浸潤性乳管がん Noninvasive ductal carcinoma
非浸潤性小葉がん Lobular carcinoma in situ


浸潤がん Invasive carcinoma--------がん細胞が乳管外の周辺組織に浸潤している。
浸潤性乳管がん
Invasive ductal carcinoma
乳がん全体の約80%~90%を占めます。しこりは石の様に硬く、結合組織を増殖し皮膚や胸壁に固定され、乳首が引っ込んだりする。
乳頭腺管がん
Papillotubular carcinoma
全体の約25%。
がん細胞のポリ-プ状の増殖と空洞化が特徴で、病巣の中心部に細胞壊死がみられる。リンパ節転移は低率で予後はよい
充実腺管がん
Solid-tubular carcinoma
全体の約20%。
しこりのなかでがんが詰まった状態になっていて、病巣が周囲を圧迫するように大きくなる。予後は乳頭腺管がんと硬がんの中間をあたりを示す。
硬がん
Scirrhous carcinoma
全体の約40%。
がん細胞が塊をほとんどつくらず、乳腺組織以外の脂肪組織などにばらばらと散らばった状態で浸潤していく。転移を起こしやすく、最もタチが悪いタイプ。
特殊型
Special types
乳がん全体の8%ほど。
粘液がん
Mucinous carcinoma
粘液を産生するのでゼリ-のようにきらきら光った外観をみせ、大きく成長しても予後はかなりよい。
髄様がん
Medullary carcinoma
がんの境界がはっきりしており、まわりをリンパ球が取り巻いている。成長速度は速く、大きくなるが予後は平均よりかなりよい。
浸潤性小葉がん
Invasive lobular carcinoma
乳管の抹消である終末乳管の上皮または小葉に発生し、しこりを作りにくく、予後はよくないことが多い。
腺様嚢胞がん
Adenoid cystic carcinoma 
粘液の入った大小多数の小嚢胞を作ります。リンパ節転移はまれで、予後は良好。乳がんには珍しく痛むことのあるタイプ。
扁平上皮がん
Squamous cell carcinoma
急激に大きくなることがあるが、予後は中くらい。
錘細胞がん
Spindle cell carcinoma
がん細胞が肉腫のような形に変化したもので、予後はやや良い。
アポクリンがん
Apocrine carcinoma
予後はやや良い。
骨・軟骨化生を伴うがん
Carcinoma with cartilaginous and/or osseous metaplasia
がん組織の中に骨や軟骨の組織が見られ、予後不良。
管状がん
Tubular carcinoma
管を作るがんで、しこりは小さく、リンパ節転移はまれ予後良好。
分泌がん(若年性がん)
(Secretory carcinoma (Juvenile carcinoma)) 
分泌物が多いタイプで、予後は良い。


Paget 病 Paget's disease--------乳頭・乳輪部の表皮内を進展する特殊なタイプのものです。


© Rakuten Group, Inc.

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: