想い出は心の宝石箱に。。。

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2025.10.19
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カテゴリ: 日々雑感
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​​​ ​ 秋もやっと深まり、木々の葉も緑から赤や黄色に、彩られてきました。

​​  ​紅葉​ ​黄葉​ など色付き始めるには、日中の最低気温が8度以下が必要で、5度

 ​​
以下になると一気に進みます。 



黒岳の紅葉  



​ 日本における紅葉は、9月 北海道の大雪山 から始まって徐々に南下。見頃は北海道・​

 東北で10月、関東から九州では11月から12月初めまで。



​ 紅葉の季節になると、 ​紅葉狩り​ に出かける人が多く、紅葉の名所と言われる

 箇所は
​​​(全国的には 奥入瀬 (青森県)や 日光 (栃木県)、 京都の社寺 などが有名)

 行楽客で
あふれかえります。


 紅葉をめでる習慣は、平安の頃の風流から始まったとされ、
​​この場合の「 ​狩り​

 というのは「 草花を眺めること 」の意味。平安時代には実際に​​
紅葉した木の枝を

 手折り(狩り)、手のひらにのせて鑑賞したそうです。




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​​
 日本では ​春の桜​ ​秋の紅葉​ と対比的に言われますが、心にしみいるのは

 どちらか
とのアンケートでは、 ​​ 桜が51% 紅葉が49% と、ほぼ拮抗していました。​​



 桜を挙げた方の理由は、

   第一位 日本的情緒がある

   第二位 春の再生感と重なる

   第三位 1年の巡りを感じる



 一方、紅葉は

   第一位 赤・黄など色が豊富

   第二位 燃えるように美しい

   第三位 寂寥感がいい



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​ 皇子も若い頃は ​秋の紅葉​ の方が好きでした。しかし、年齢と共に自分の

 残された
​人生に秋の紅葉を重ね、むしろ生命の喜びを感じ躍動感溢れる、 ​春の桜​

 のほうを
愛でるようになったのです。

      
 
 
​​  日本人の ​国民性​ は、 短視的、楽観的、現世的 だと思うのです。死後の世界など、

 誰も​​
​気にしていません。キリスト教の ​最後の審判​ などがあるとは思わず、

 誰もが天国に​
行けると考えているのですから。



 紅葉のような、派手ではあるが冷ややかで滅び行く美しさを、愛ではするが心酔

 する
​​​​ことはないのでしょう。その証拠に、 ​西行​ ​本居宣長​ のような サクラ

狂い の日本人は​​​​
​いますが、 紅葉狂い の日本人は聞いたことがありません。 ​



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 サクラにはその華やかさと共に、パッと散ってしまう花期の短さも、日本人の

 感性に
合っているのでしょうね。



​​  ​良寛​ の辞世の句と言われている「 ​散る桜 残る桜も 散る桜​ 」と

 いう句も、散って行く
桜の花を眺めながら、「ああ、残る桜も、やがて散って

 しまうのだなぁ~‥‥」と、同じ
ように人は桜のように散って行くが、残っている

 人もやがていつか散って逝くのだ‥‥と、
人生の悲哀を詠ったのでした。



​ また、この良寛の句から ​親鸞聖人​ が、得度をされる時に詠んだと伝えられる、

明日
ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは 」という歌を連想させ

 られます。


「明日があると思い込んでいる気持ちは、いつ散るかもしれない儚い桜のようです。

 夜に嵐が吹こうものならもう見ることはできません。」とそのような心境で、親鸞

 聖人は
慈鎮和尚に得度を願われたのです。



マジカライト、チェリーツリーの公園




 この二つから伺えることは、今あるこの時間、時を大切にして生きましょうとの

 意味と思います。歳老いれば明日何があるかわからない、そしてどうなるかも

 わから
ないのですから・・・・ 



 うん???? 今日の記事は皇子らしからぬ、真面目な内容ではないかとな。

 まあ~~いいじゃん、たまには・・・・


  

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Last updated  2025.10.19 12:00:07
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