土曜市のあと、アンティグアから10数分のところにある村、
サン・アントニオ・アグアス・カリエンテス San Antonio Aguas Calientes に、タクシーで行ってみました。
グアテマラ国内に点々と散らばるインディヘナ(先住民)の村は、
それぞれ村固有の織物の文化を持ち、それぞれ固有のウィピルとよばれる民族衣装を持っています。
先住民率が中米一高いグアテマラで、そんな先住民の村を訪ねるのも、旅の醍醐味。
田舎の村々と現代もなおそこで固有の民族衣装を着て歩くインディヘナの人々の姿は、
最もグアテマラらしい光景のひとつじゃないかと、思います。
そんな光景を求め、この旅で最初に行ったインディヘナの村がここ。
裏表同じ模様のリバーシブルのきれいな織物を織る、小さな村です。
タクシーに乗ってアンティグアの街からアグアスカリエンテスに向かう道々も、山々が見え、火山が見え、
とっても風光明媚。
のどかな田舎道に、それだけで心和みます。
山越えの展望台から、サン・アントニオ・アグアス・カリエンテスを望む。
ほんと、山の中の小さな村。
その中央広場に面して建つ、民芸品市場。
私たちの主目的はまさにここ!織物をあさりまくり!!
さて、とりあえず物欲満足。
やっと村の雰囲気を見る余裕が出て、ちょっとぷらぷらと歩いてみました。
カテドラル(大聖堂)と中央広場が、村の中心にあります。
中央広場の公共洗濯場。
道行く村人たち。風情があります。
でも、こんな大きなカゴを頭に載せて、首へっこまないの!?肩凝らないの!?
超肩こり症の私は、見てるだけで肩が凝る。。。。。
「地球の歩き方」に、「竹垣のある道を歩いてると・・・・・・」とあるので、
ぜひその「竹垣の道」を見たい!と、タクシーの運転手さんにリクエスト。
ところが、「竹垣」なんてないよ、と、運転手さん困り顔。
おかしいなぁ・・・・・、ガイドブックに書いてあるんだけど・・・・、と、
ブツブツ言いつつ、まあ仕方ないか、と、帰途につきかけたところ、
「あ~っ!!!あったあった!止まって止まって!!!」
まさにこれよこれ!これを見たかったのよぉ~~~♪♪♪
ちょうど村人が通りかかってて、まさにシャッターチャンス!!
やっぱりあるじゃん、と、満足顔の私たち。
呆れ顔の運転手さん。
「これは竹じゃないよ、とうもろこしの茎だよぉ・・・・・」と、苦笑。
「貧しくてちゃんとした塀が作れない人が、とうもろこしの茎を再利用してるんだよ。」
な~んでこんなのに大喜びするのかね、この日本人たちは、と、苦笑。
な~るほど!ガッテン!!と、大興奮な日本人の私たち。
こちら↓は、証拠写真。
メキシコと同じく、とうもろこし粉から作ったトルティージャが主食のグアテマラ。
とうもろこし畑なら至るところにあります。
特にこんな村ではとうもろこし及びトルティージャは自給自足なはず。
収穫後の茎が再利用できれば、一石二鳥ですね。
その上、こんなことに喜ぶ日本人のために、観光資源にしちゃえば、一石三鳥なのにね。
帰り道、またまた素敵な光景に出会いました。
なんともいえないアンニュイな色合いの畑がモザイク模様のように広がる山。
豆畑なんだそうです。
車窓の景色に次々に歓声を上げ、車窓からなんとしても写真を撮ろうとする私たちに、
その度に停車してくれるほんと親切な運転手さん。
ほんと、ありがとう!!!
記念の一枚。いい感じのおっちゃんでしょ。
アグアスカリエンテス村のリバーシブル織物も素敵だったけど、
車窓からの眺めと、清々しい空気が、なんといっても印象的でした。