ここで、私たちが乗ったカナダ大陸横断鉄道VIA鉄道カナディアン号の
車内の様子と設備をご紹介します。
カナディアンロッキーを背にしたVIA鉄道カナディアン号 ↓
カナディアン号は寝台車のファーストクラスと
寝台ではない普通座席のコンフォートクラス(エコノミークラス)に分かれます。
でもトロントから終点バンクーバーまで行くのなら、寝台車じゃないとちょっと辛いよね・・・・・・。
寝台車は3食+シャンパン付き。
(シャンパンは毎日夕方、パークカーなどでカナッペなどと共に供されました!)
だから車内でお金が必要なのは、お食事の時のワインやビールなどのアルコール類と
客室係やウェイターさんなどへのチップだけ。
このチップがまあ、日本人にとっては多分クセモノですが・・・・・、詳しくは別項で。
1954年に作られたというカナディアン号(ひゃ~53才!?)は、
いまや日本じゃ見かけないよね・・・・・、というほど、かなりアンティーク。
えっと、だってぇ、おトイレは○れ流し・・・・・・(*_*;
だから駅に止まっている時はしないでね~(*_*;
(一度、どこかの駅に停車中、線路と同じ高さのホームで乗客たちが談笑中、
シューッと勢い良く出てきて・・・・・・、みんなヒイテました・・・・・。
ついうっかりだとは思うもののぉぉぉ・・・・・・(*_*; )
あまりに「アンティーク」なので、当初「豪華」列車の旅!!!!!
と勝手に銘打っていましたが、それは撤回~~~~~。
(※でも料金は「豪華」でしたぁぁぁぁぁぁ!)
ピークシーズンはもっと連結が長いようですが、オフシーズンになっていた今回は、
ファーストクラスは、寝台車4両くらい、食堂車1両、パークカー(展望車)1両、
コンフォートクラスは、客車2両くらい、ラウンジやドームがついた車両が多分1両、
引っぱる機関車(?)が3両、その他貨物車など、計13両編成でした。
コンフォートクラスで子供向けにでも開かれたらしい、
About your train と書かれたホワイトボードがラウンジに残ってました。
それによると
建設:1954年
コスト:3500万ドル
最高速度:140km/h
ストップ:1.7フォート/秒 (←って何のこと????)
エンジン:エレクトリック 24ボルト・バッテリー
発電機:ディーゼル3000馬力
そして今日のカナディアン号には13人のクルーが乗車しているそうです。
私たちが乗った寝台車両には、
日本の寝台列車のようなバース寝台と呼ばれる開放式の寝台部分、
(でも寝るときには4人座れる広さの対面式の座席が上下二人用のベッドになるので
日本の寝台車のベッドよりずっと広い!)
個室が、一人用、二人用、三人用、そして共同のシャワー室が1室が付いています。
私たちは普通サイズの二人用個室でしたが、お隣さんは広かった・・・・・・。
その上、ウェルカムドリンクやお花が飾られていました。
これらか事前オーダーができるようで、きっとご主人が愛する奥様のために、
手配されていたんだと思います♪(因みにハネムーナーではありませんでした。)
寝台車両の狭~い廊下。左側が窓。右側が個室です。
さて、いよいよ私たちが3泊4日を過ごした二人用個室を一挙公開!!!!
昼間はこんな感じ。(暗かったのでちょっと手振れ気味ですみません。)
因みにテーブルひとつなくて、それが不便でした。
個室には、おトイレと洗面台が付いています。
コート2枚が掛けられる程度のクローゼットとハンガーもあります。
VIAブランドのアメニティや清潔なタオルなど、ホテル並みの設備。
車内案内のブックレットには、日本語の表記も(食事のメニューも日本語があります!)。
食事に行っている間に客室係の乗務員が、ベッドのセッティングをしておいてくれます。
ベッドにすると、トイレに入るにも身体を横にしないと入れないくらい狭~くなります。
もうこうなったら生活はベッドの上のみ。
夜は窓の外はたまに通る街明かり以外、漆黒の暗闇が続くので、
私たちはベッドに座り込んで夜な夜なオセロに熱中しました。(もちろん持ち込みです。)
立って洗面をするのも交替で。
手荷物で持ち込んだ、いわゆる飛行機国際線の機内持ち込みサイズのキャリーバッグ、
これを置く場所にも困った困った。
他の外国人ご夫妻はみんなこのキャリーバッグを2つ持ち込んでましたが、
どうしたんでしょう。
なるべく荷物はコンパクトに、が、鉄則(^^)v
でも、ベッドの広さはさすが外国人サイズ!なのか、
ふわふわの枕が2個も置かれ、寝返りも充分うてる広さ。
カタコト、カタコト、・・・・・・、と続く列車の連続音の心地よさも手伝って、
毎晩良く眠れました。
さて、寝台車両以外をご紹介。(食堂車については別項でふれます。)
最後尾につくパークカー。(ファーストクラス専用) 乗客の団らんの場です。
コーヒー紅茶や、ちょっとした軽食、果物などはフリーです。
ここで夜になるとシャンパンが供され、
みんなが打ち解けた3日目の夜などは「宴会場」と化してました・・・・・^_^;
広大なカナダ。6つもタイムゾーンがあるそうです!
それに合わせて6つの時計。(パークカー内)
非常の際は、こちらで窓を割ってください(^・^)
窓は全てはめ込み式で開かないので、割るしかありませんっ!!!!
パークカーの階段を登ると、他の車両の屋根より一段高いガラス張りのドームカー。
個室からだと一方の景色しか見れないので、私たちは昼間はほとんどここにいました。
先着順ですが、でも皆さん紳士淑女だったで、なんとなく入れ替わっていて平穏でした。
ただ、3日目のロッキー越えの時だけは満員御礼、争奪戦でしたが^_^;
パークカーの階下にはラウンジがあり、有料ですがアルコールなども楽しめます。
また、コンフォートクラス用のパークカーもあります。
(でも明らかに窓ガラスの材質が違って、ファーストクラスのパークカーの方が
景色がきれいに見えました♪)
パークカーは今回は2両のみでしたが、他のお客さんの話だとピーク時には4両も
連結されていたことがあるとか。ちゃんと乗客に行き渡るよう、配慮されているみたいです。
こちらは、コンフォートクラス(エコノミークラス)の車両。普通の座席車です。
コンフォートクラスはやはり、バックパッカー的な若い子が多かった気がします。
食事は付いていないので、別途料金で食堂車やカフェテリアで食べるか、
駅に止まったときにコンビニなどでサンドウィッチなどを調達します。