2007年11月4日
カナディアン号2日目です。
早く寝て、早く起きて、早めに朝食に行って、早めにドームカーに行って、今日も景色を楽しもう!!
というハズだったのに、6時にはまだ外は真っ暗でまたウトウト夢の中・・・・・。
だんだん白んできて外の景色が見えるようになってきてビックリ!!!
昨日まではあんなにのどかな紅葉を眺めていたのに、なんと外は真っ白。
荒涼としいた針葉樹と白樺に真っ白にかかる霜、そして霧氷。
車窓からの眺めは、まるで昨日とは別世界!!!
あわててカメラを取り出したのですが、
列車は相変わらずハイスピードで飛ばしてるし、まだ薄暗くてシャッタースピード遅いし、
その上モノクロの世界でピントは合いにくいし、で、なかなかうまく写真が撮れない。
でも、雰囲気は伝わるでしょうか・・・・・・。
この大陸の極寒の朝。
うわぁ~、景色が去っちゃう~~~~~っっっ!!!!!
と、揺れる列車の中であわてて身支度、お化粧をして、朝食を取りに食堂車へ。
この時、客室係を呼ぶボタンを押して出るのを忘れずに。
そうするとまた、食事中にベッドを畳んで椅子を出しておいてくれます。
日がちょっと昇ってくるとあっという間に霧氷は解けちゃって、真っ黒な湖。
(食堂車からのショット)
朝食も4つのメニューから選べます。
私のチョイスはその名も「大陸横断朝食」(写真左)
名前の由来は分かりません~、が、ちょっと朝からヘビーでした^_^;
甘いもの好きな夫は写真右。朝、甘いものを食べると血糖値が上がって目が覚めるそーです。
この時の同席の人がスペイン語を話せる人だったので、ゆっくりしゃべりながら
朝食を楽しんでいたら、駅に着くアナウンスが!
タイヘン!のんびり食べてる場合じゃないっ!外に出てみなきゃ!!!!
8:45 1,567km地点 Sioux Lookout 駅に到着。
前夜最後に停まった Capreol 駅が444km地点だったので、
夜中走りに走って15時間で1,093kmを走り抜けていた!!!
すっご~いっ!!!
そして、もったいな~いっ!!!(その間の景色が、見たかった(=_=))
Sioux Lookout の街。
駅に着くと、道中の運動不足解消のために、みんな一生懸命ホームを往復して運動、運動^_^;
食事が付かないコンフォートクラスの人たちなどは、駅前の商店へ買出しに。
そして車内禁煙のため、スモーカーはここで一服。
ちゃんとしたホームがない駅では、列車の昇降口にこういう踏み台を出してくれます。
ひゃ~っ、寒いっ!!!! でもこの冷たい空気が気持ち良い。
とはいえ食堂車から直接外に出てしまったのはあまりに無謀でした・・・・・。
一旦、部屋に戻り、ダウンにマフラーに手袋に・・・・・、と着込んで出直し、出直し!
どこまでもつづく線路。ここをず~っと走ってきたんだ~。感慨深い。
列車の最後尾に連結されたパークカー。
9:25定刻通りに Sioux Lookout 駅を出発。
私たちは最後尾の展望カー、ドームカーに移動。
今日はちょっと賢くなっていて、部屋にあるVIA鉄道のパンフレットと時刻表を持参。
昨日は手ぶらだったので、どの辺りを走っているかの見当もつかなかったので。
この辺りは地図で見ると無数の湖が点在する湖水地帯。きれいです。
薄氷が張った、暗く静かな湖が次々と車窓に流れます。
ちょっと日が出てきて、景色に色がつき始めました。
当たり前だけど、決して同じものがないこの車窓からの景色。
湖に、これだけの表情があるなんて!
あれもこれもが感動で、一瞬たりとも見逃すまい、と眺め続けます。
どこまでも続く針葉樹林。白樺の白さが印象的でした。
湖畔を走るカナディアン号。
あっという間に11時。第一グループはもう昼食です。
私たちは今日は第2グループを選択。12時半ごろ呼ばれました。
今日の昼食の私のチョイスは、海老と豆と野菜のサラダ。
食傷なりがちな旅行中にバリバリ野菜を食べれたのは大当たりでした(^^)v
それにしてもカナディアン号の食事はハズレなし!どれもこれも美味しくて♪
列車に乗りっぱなしで運動不足になりがちなのにこの食欲・・・・・・・^_^;
線路は基本的に単線なので、しょっちゅう停まって対向列車と待ち合わせをします。
すれ違う列車はほとんどが貨物列車。それも10両や20両じゃない、
とてもとても日本では考えられないくらい長い編成。
日中は基本的に夜に比べてゆっくり走っていた気がしますが、
それでも突然スピードを上げてみたり、また何もない草原の中で停まってみたり。
そんな中、この旅の一大イベント!
バンクーバー発のVIA2号カナディアン号とすれ違う感動的瞬間です!
(私たちが乗るトロント発は、VIA1号。)
14:30 1,854km地点の Elma 付近。
ライトを点けて汽笛を鳴らし、お互いに挨拶です!
でも近すぎて早すぎて、乗客同士は全然見えませんでした~。
でも見えてるつもりで手を振ってみる(^.^)/~~~
気がつけば外の景色はまた移り変わり、この辺りは広大な牧草地が延々とつながっていました。
そしてやっとやっと広大なオンタリオ州を出て(トロントはオンタリオ州)、モニトバ州へ。
そして間もなく列車はモニトバ州の州都、ウィニペグ Winnipeg へ到着です。