2004年07月
ドメーヌ・デュ・ランクロ・コート・デュ・ローヌ・ルージュ(2001)
2004/07/17 自宅にて 今日はローヌのワイン。 アヴィニヨンからヴィエンヌまで、約200Kmに渡るローヌ川に沿った産地がローヌです。 日照に恵まれた地域で、全般にボディーのしっかりした、アルコール度の高いワインが産まれますが、北部は花崗岩質の急斜面土壌、南部は石ころの多いなだらかな段丘で、南北で少し性質の異なるワインになります。 今日のワインは、 コート・デュ・ローヌと 、 シャトー・ヌフ・デュ・パプ を中心にしてその周辺に広大に広がる産地のものです。 植えられている葡萄の品種は様々ですが、グルナッシュをメインに、シラーとムールヴェドルで補完というスタイルが一般的。 そんな中にあって、この「ドメーヌ・デュ・ランクロ・コート・デュ・ローヌ・ルージュ」は、セパージュこそグルナッシュ75%、シラー25%とまま普通ですが、生産者がスーパー。 シャトー・ヌフ・デュ・パプでトップクラスと言われ世界的に有名(彼の造るシャトー・ヌフ・デュ・パプは、かのRP先生がしばしば高得点をつけます)な方であらせられる アンドレ・ブルネル 氏がお創りになっているワインなのです。 ただし、このワイン、葡萄まで自分で作っている訳ではなく、信頼のおける生産者から葡萄を買い付けて、アンドレ・ブルネルが彼自身のコート・デュ・ローヌと全く同じに仕込んで、「ドメーヌ・ランクロ」の名前で出しているというものらしく、そのため、所謂「とんでもない値段」にはなっていないという「お買い得品」。(^^;) さて、その味わいですが、 コルクはちょっとオボロの4.5センチ級。 開栓すると、アルコールのアタックと「野菜?」を思わせる香りが・・・(^^;) その後から、ダークチェリーのような黒系の果実味とブラックペッパーを思わせる強烈なスパイスが現れます。 (香りのたちはアルコールに隠れてあまり良くはありません) 色は透明感が高く、やや赤味を帯びたものですが、意外な程に濃厚・フルボディで熟成感のある堂々とした仕上がりになっています。 フィニィシュがまた凄くて、キレの良い果実味の後に喉を焼くようなボディーとタンニン、その後に甘く官能的なプルーン・・・ なかなか良いですなぁ。(^^) HP:9- この値段でこのお味なら、誰も文句は言いますまい。 としのすけ的には、これでもう少し樽が効いていたら・・・ 果実味もロースト香もあるんですが・・・新樽の香りが足りないんだよな~。(^^;) 【2004/07/18追記】 昨日は酔っぱらってか、思わずHP:9-をつけちゃってますねぇ。(^^;) うーん、ちょっと甘かったか?(笑) ペトちゃんが【HP:9】でこいつが【HP:9-】というのもいかがなモノかと思いますが・・・まあ独断と偏見ということでご容赦くださいませ。 |
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【千疋屋の白桃パフェ&相田みつを美術館】 家族で銀座へ。 お目当ては 千疋屋の白桃パフェ 。 この季節はどうしても食さなければならない超美味パフェでございます。 今年も大満足。 ただ、とりあえず本日の午後3時過ぎは長蛇の列が出来ておりました。(^^;) そして、大好きな相田みつをの美術館@東京国際フォーラムへ。 初めて行ったのですが、しっとりと落ち着きのある佇まいの中に、数々の「飽きさせない」工夫のある、素敵な美術館でした。 一生懸命、負ける練習、今が大切・・・いつも心に滲みます。 子供達も子供達なりに、何かを感じ取っていたようです。(^^) 【今日のワイン】 シャトー・グレシェ・グラン・プジョー(2001) 2004/07/19 自宅にて サンジュリアンとマルゴーをつなぐメドック中央部、ジロンド川から3,4Km入った砂利混じりの小高い隆起のムーリー村の、一番高い地域で創られているワインです。 地域としてはオー・メドックなのですが、生意気にも?メドックの前に ムーリー とつく村名のアパラシオンを持っています。 このシャトー・グレシェ・グラン・プジョー、セパージュはカベルネ・ソーヴィニョン60%、メルロー30%、カベルネ・フラン10%、大樽醸造、二年にも及ぶ樽熟成などの伝統の製法で創られているとのことです。 さて、お味。 コルクは上等な5センチ。 開栓直後から、アルコールのアタックとともに重厚な果実味、コーヒーの香りが豊かにあがります。 色は、深い赤紫で透明感もあり、正統派ボルドーの雰囲気。 口に含むと、かなりのボディーがあります。 赤系の果実を煮詰めたジャムのような凝縮された果実味と適度なロースト感がたまりませんね。(^^) ハッキリと「イチゴジャム」と「深いローストのコーヒー」のニュアンスが感じられます。 タンニンは、思った程には角張ったところが無くまろやか。 フィニッシュは、適度な甘みをともなった酸。 収斂感があまりないので、渋いの苦手の方にも良いかも。 ただし、マルゴーのような優しい味わいと言うよりは、アルコールがガツンとくる男性的な印象が強いです。 HP:8+ この価格でこのお味は大したモノです。 上げ底度はそこそこですが、コルクはしっかりしているし・・・ 10年くらい置いてみるのもよいかも知れない・・・と思わせる本格派ボルドーと申せましょう。 |
レ・フィエフ・ド・ラグランジュ(2001)
2004/07/23 自宅にて 最近、ちょっと「激ジョブ」状態で・・・久しぶりのネットです。(^^;) 21日の夜なんて徹夜! この年になると流石に完徹は辛かったです。(T_T) でも、頑張ったかいあって今日は普通に帰宅。 ネットも楽しめる状態になりました。(笑) でもきっと来遊も地獄を見るんだろうなぁ・・・ 今日のワインは メドック3級 、 シャトー・ラグランジュ のセカンドワイン、レ・フィエフ・ド・ラグランジュの2001年ものです。 滑らかに抜ける上等なコルク。 色は紫がはっきり残る濃いルビー色。 しっかりとした杉のニュアンスはサンジュリアンを告げ、チョコレートを思わせるロースト感のある上質の樽香が完熟したイチゴとカシスの果実香にうまく溶け込んで素晴らしいハーモニーを醸し出しています。 タンニンもしなやかに存在を主張しますし、カベルネのスパイシーさも。 完璧な サンジュリアン だと思います。(^^;) 上顎の奥になが~く残るやや酸味のあるカシスを思わせる果実味タップリのフィニッシュもたまりません。 HP:9- 2001年のサンジュリアンもなかなか良い年のようです。 セパージュがカベルネ・ソーヴィニョン66%、メルロー27%、プティ・ヴェルド7%とのことですが、もっとカベルネリッチな印象を与えます。 あと2、3年置けば、メルローに熟成感が出て、絵にも描けないような味わいになるのでは?と本気で期待してしまうような素晴らしい出来のワインだと思います。 少なくとも、2000年より良いのではないでしょうか。(^^;) 時間が経過すると、スミレっぽい香りも顔を出してきます。 |
【HP:9】カリュアド・ド・ラフィット(2000)
2004/07/24 自宅にて 夜遅くから、義妹のN子さんをお誘いして、奥さまも交えた3人でミニ飲み会?を開催。 BGVはお下劣な「27時間テレビ」「東京ワンダーホテル」「猟奇的な彼女」です。(^^;) まずは 飲み残しのフィエフ(2001) を空け、次のご登場がこれです。 カリュアド・ド・ラフィット(2000)は、言うまでもなく、かの有名な シャトー・ラフィット・ロスチャイルド(2000) のセカンド・ワインです。 前回(2004/02/16) はスクリュープルが無かったので開栓に失敗してしまいましたが、今度はばっちり。(^^) ロートシルト家の5本の矢を象った紋章が刻印された非常に上等なコルクが滑らかに抜けます。 そして、いきなり豊かな果実香と上品な樽香がブワ~っと。 ほんと、こいつは凄いです。(^^;) 色は透明感の高い濃い赤紫。 注意深く香りを嗅ぐと、赤&黒の果実のコンポート、杏、深いローストのコーヒー、スパイス等々・・・バライティー豊かな香りの坩堝です。 そしてその香りは時間と共にどんどんパワーを増してきます。 タンニンも適度にこなれてきていて、アタックを感じるほどではありません。 前回感じたアルコールのアタックも、かなりマイルドになってきていますね。 そしてフィニッシュが秀逸。 まろやかなタンニンの収斂感とうまくマッチした絶妙にバランスされた酸味と甘みが長時間楽しめます。 HP:9 やはり、肝心?のラフィットの鉛筆香はしません。(T_T) しかし、メルローの熟成香やバニラ系の香りが感じらはじめているので、今後の成長がとても楽しみです。 あ~、美味しかった。(^^) た~だ~しぃ~、 女性陣のご意見を拝聴すると、 フィエフ > カリュアド なのだそうです。 「カリュアドの方は、肉料理などと一緒にいただくと美味しそう」とのことでした。(^^;) ちなみに香りのパワーに関しては明らかに フィエフ < カリュアド とのこと。 ご参考まで。(^^;) |
ブルゴーニュ・ルージュ
2004/07/26 会社のビアパーティーにて 恒例の会社のビアパーティー(社員の家族も呼んでの手作り納涼パーティー)でブルゴーニュの赤を飲みました。 いろいろ出たワインの中の一つで、銘柄、ビンテージ不明。 でも、エチケットの雰囲気は上の写真のような感じです。(^^;) 銘柄不明につき、今日は採点なし。 タイム・サービスで ドンペリ や高い?ワインも振る舞われたようですが、家族サービスに忙しく、結局ワインはこれ1杯のみ。(^^;) |
ベ・ド・ラ(2000)
2004/07/27 自宅にて コルクは長くて上等です。 染み付きが非常に濃い! 開栓直後、かなりのアルコールのアタックがあって、その後から豊かな果実香とチョコレートのニュアンスタップリの樽香があがります。 ただ、新樽の香りはあまりありません。 色は深い赤紫。 味わいは、色からくるイメージとは裏腹に、あまり濃いぃ感じがしません。(むしろ薄い?) ただしアルコールはリッチです。 タンニンが丸いのが印象的。 フィニッシュは、薄い印象がそのまま続き、あっという間に消えてしまいます。(^^;) HP:7+ 育ちは悪くなさそうなのですが・・・ やはり、アルコールのアタックが気になりすぎます。 また、もう少し濃くフルーティーに創って欲しい! 薄目で洗練された味わいを狙っているのか、フルボディーのメルローを狙っているのか・・・ちょっと中途半端かも。(^^;) リンクを張るのに価格を見て驚き! これが2000円近くするの?! コストパフォーマンスは良くないです。(笑) ・・・と思ったら全て「在庫無し」。 ちょっと「ホッ」としました。(^^;) |
クロ・マルサレット・ブラン(2001)
2004/07/30 自宅にて 以前、 クロ・マルサレット・ルージュ (2000)を買ったつもりが・・・間違えて買ってしまったペサック・レオニャンの白です。(^^;) ネイペルグ伯爵 の紋章がしっかり刻まれているからには、さぞかし素晴らしいものなのでしょう。(^^;) コルクは5センチクラスの上等なもの。 開栓すると酸味の効いた爽やかな香りがたちます。 色はやや緑のニュアンスを残す黄色で、透明感があります。 味わいは酸のしっかり効いた柑橘を思わせる中にフワッとした蜂蜜、そして底の方からは弱っちいながらジワジワとナッツの香りが。 ボディーもまずまずです。 フィニッシュは唾液がいっぱい出てきそうなのに、何故か爽やかな酸。 HP:8+ セパージュはよくわかりませんが、なかなか良くできたグラーヴだと思われます。 新興のシャトーで未だ畑の改良中とのことですが、1万本程度の生産量しかないし、このお味ならそのうち結構な価値になるのでは? これに「白桃」の香りがしたら・・・アンバランスかなぁ?それとも一層美味しいのだろうか? |
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