三人寄れば文殊の知恵

三人寄れば文殊の知恵

戦争を知らない子供たち



戦争を知らない子供たちという歌をご存知ですか?

私はこの歌をリアルタイムで聞きました。

この歌が発表された、前の年が大阪万博、
翌年が札幌オリンピックです。

時代は高度成長期。この歌の背景には、戦後25年余り経って、
戦時中を経験した30歳以上と戦争を知らない20代の
世代的な格差があったと思われます。

当時、私はまだ子供でしたが、その格差を感じています。

戦争経験がある方のほうが多く、

「先の戦争は、物があったら勝てた」

という話は結構聞きましたし、

「マレー進駐記念(ゴムの産地)に学校でゴムボールが配られた」

などという話もありました。

欲しがりません勝つまではの精神ではありませんが

「昔は桃の皮だけ食べて、中身は兵隊さんにあげた」

「弁当が床に落ちても食べた」

ですから、給食などを残すと恐ろしく怒られました。

食べるまで帰さないと言われたので、後から食べると
いうことで、脇の戸棚などにかくしておいた給食が
後日干からびて発見!

あるいは、卵をくるんで置いておいたら、腐ってウジがわいていた
という事件!とか・・・

教師が殴るのは当たり前?

「昔は金属の板で殴られて血がダラダラ流れても我慢した、
それに比べればまし」

温泉地だったので銭湯でも、刺青をした暴○団関係者が
いつもいました。
それどころか入っている客ほとんど刺青ということも(@_@;)

私などは常連?だったので気にしないで入っていましたが・・・

ちなみに、そこいらの普通のおっさんも戦争帰り。

「刺青してるからってえらそうな顔するな!」

と喧嘩を売る人もしばしば・・・

テレビでは、アニメで太平洋戦争が放映されていました。

日本軍の快進撃を見ては興奮していました。
日本軍は肯定的にも書かれていたんでしょう。

結果はわかっているんですけどね。(;一_一)

また、日本の戦争責任など、当時は
言われていなかったはずです。

ただ、重要なことは、当時は自衛隊を海外に
派遣することなど想像もできませんでした。
なにも言わなくても「戦争はもうしない」という
風潮があったような気がします。

いつの時代からでしょうか?

戦争を知らない子供たちが社会で多数派を
占めるようになりました。

日本は戦争責任を追及されるようになり、戦争について
肯定的に語ること自体が問題視されるようになりました。

戦前は悪、戦後は善。
それはおかしいでしょう。
戦前の日本軍は全部悪かったんでしょうか?

その一方で自衛隊がなし崩し的に海外に
派遣されるようになりました。

その理由が全く理解できない国際貢献。

すごく危険な気がするんですけど・・・

小泉政権がイラクに自衛隊を派遣したのは、
とんでもない暴挙。

それにも関わらず、自民党を大勝させてしまった国民は・・・

戦争を知らない子供たちはどこへ向かうんでしょうか?

最終更新日 2009年04月04日


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